凍りのくじら (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.02
  • (1650)
  • (1774)
  • (1084)
  • (172)
  • (35)
本棚登録 : 13371
レビュー : 1602
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762007

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 主人公の内面の描き方や世の中にいそうな「イタイ」人物の描き方も抜群にうまいと感じられたし、主人公のちょっと嫌な性格には自分とつながるところもあってうなずけるところも多々あったものの、その心理描写が濃すぎて前半はなかなか話に乗り切れませんでした。

    文体にも慣れ、主人公の考えもつかめてきた中盤からはテンポ良く読めたものの結末部分に納得いかず…なにを意図して話の結末をそう持ってきたのか、そのような手法を使ったのかいまいち分からず。

    結末が明かされてからの事後説明も物足りない。ラスト驚かして「はい、これでおしまい」と突き放された感じ。文章力はすごいなあ、と感じたので余計に残念でした。

  • アキラさんについてはかなり早い段階で想像できていたけど、
    どちらかと言えばこの想像は裏切ってほしかった。
    ここだけポンとファンタジーを持ち出す要素がわからない。
    どうにも浮いている。

    どこかの酷評レビューで「中二病のヒロインと中二病こじらせた元彼の話です」というのを見たが、そう言われることに納得した。
    中高生なら楽しんで読めるのかもしれないが私には気分が悪いばかりで終わった感じ。

  • 辻村さんらしい作品ですねぇ~

    知り合いから「泣ける本」としてお借りしましたが・・・

    私には涙腺の場所が違うみたいです・・

    ドラえもんの道具と物語をかけたストーリー、元恋人「若尾」の自己中心的、ストーカーなる執拗ぶりにはゾットしましたね~

    こんな人どこでもドアで遠くへ行っちゃえばいいのにね。。

    あなたの「FS」の言葉は何ですか?

    「少し ●●●」

  • 主人公のひねくれた考え方には共感できたけど、「スコシ〇〇」はあまりピンときませんでした。
    そして伏線が下手…文章に違和感があって何度も読み返してしまった。

  • 最初の方の自分語りが苦手であんまりかなと思ったけど、会話文だけ追えば十分だし読み終えることができた。徐々に引きこまれたし、ドラえもんは全部読んでいるのでエピソードを鮮明に思い出すことが出来たのは楽しかったです。

  • 芦沢理帆子は高校生。父は写真家であったが理帆子が小学生の時に病に冒されて失踪する。母は現在入院中で余命幾ばくもない。
    一人暮らしになっている理帆子は昼間は真面目に学校に通いながら、深夜は飲み歩き異性を家に連れ込むなど刹那的な生活を送っていた。


    とにかく、長いお話でした。
    申し訳ないけれど読みにくくて何度も読書中断してしまいました。
    歯ごたえのある文章だからという感じではなくて、出
    主人公が好きになれない……。
    理帆子は身の廻りの人々に「少し・憤慨」など、少し・◯◯といった名を心の中でつけていくなど、なんとも上から目線な子。それだけに他者を甘く見ていて他人を巻き込んでしまい痛い目に会う。考え方もネガティブ。自分の境遇に酔っているような部分もあるような。

    もちろん最後にはそれから開放されては行くのだけれど、とにかく前半部分長い……。最後の数十ページで話は転がって行くのだけれどせめてあの全体の長さが3分の2くらいだったらなあと思うのでした。

  • 何だよこのドラえもん愛。
    内容はダラダラだし、ドキドキが無いし、長いし、暗いし、嫌な奴がずっと出てくるし。ブクログ点数良いから期待したけど、自分向きではなかった。SFをかけてくるのは、まぁちょっとだけ良い。

    傑作とか書いてあったけど、記憶に残らない一冊だった。でもまぁ、義母が亡くなる感じと良く似てたから、そこはちょい分かるかな。

    にしても、内容の割に長いわ!

  • ジャンル分けが難しいです。
    ミステリとしては弱い。
    まさに作中で言うSFなのでしょう。

    個人的には世界観にのめり込まず、ダラダラ読んでしまいました。もう少し抑揚が欲しかった。

    世の中はいつだって無駄と無意味に満ちている。

  • この小説の主題は「苦笑」なのかと言いたくなるほど「苦笑」という単語が頻出で辟易する。
    8割がたダラダラと主人公の性格の悪さを読まされた挙句、別所あきらについての種明かしが雑。

    ドラえもんの漫画のイメージや雰囲気とこんなにもギャップのある内容を無理矢理結びつけた違和感をずっと持ったまま読み終わった。

  • 頭がよく、容姿に恵まれ、相手のレベルに合わせて会話ができるので友人関係も良好。だけど『少し・不在』な理帆子、周囲の人達にいつも違和感を感じています。そして母の死とフシギ体験を経て、周囲の人達の大切さを実感できるようになる...成長物語なのでしょう。辻村深月という作家は『少し・自己陶酔』だと思いました。彼女と波長が合う人なら、素直に感動できるのかもしれません

著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

凍りのくじら (講談社文庫)のその他の作品

辻村深月の作品

ツイートする