百寺巡礼 第四巻 滋賀・東海 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2008年12月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784062762144

作品紹介・あらすじ

豊かな水をたたえる琵琶湖に抱かれた近江国へ。三井寺の霊験あらたかな泉や、永保寺を囲む奇岩巨石。名刹、延暦寺を深い霧で包み込む深山幽谷。 石山寺では蓮如と母の哀切な物語に出会い、百済寺では亡き故郷を望む渡来人の心に思いを馳せる。鐘の音とともに伝わり来る、数千年の時の流れを感じて。


豊かな水をたたえる琵琶湖に抱(いだ)かれた近江国(おうみのくに)へ。三井寺の霊験あらたかな泉や、永保寺を囲む奇岩巨石。名刹(めいさつ)、延暦寺を深い霧で包み込む深山幽谷(しんざんゆうこく)。 石山寺では蓮如と母の哀切(あいせつ)な物語に出会い、百済寺では亡き故郷を望む渡来人の心に思いを馳(は)せる。鐘の音とともに伝わり来る、数千年の時の流れを感じて。

みんなの感想まとめ

歴史と自然が織りなす滋賀県の寺院を巡る旅が描かれています。滋賀県は人口あたりの寺の数が最も多く、特に比叡山や三井寺、延暦寺などが紹介され、信長の焼き討ちの歴史にも触れています。著者は、信仰を守ろうとし...

感想・レビュー・書評

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  • 第四巻では、滋賀県などの寺がとりあげられています。

    本書によると、人口あたりの寺の数がもっとも多いのは滋賀県とのことで、本巻でも比叡山、三井寺をはじめ、六つの寺が紹介されています。

    織田信長が一向宗と長年にわたって抗争し、比叡山を焼き討ちにしたことはよく知られていますが、信長によって焼かれた寺は延暦寺だけではなく、本巻で紹介されている西明寺なども甚大な被害をこうむりました。著者はそれらの事実に触れながら、信仰を守ろうとした人びとのすがたに目を向けようとしています。

  • 関西に出向いた機会を利用し、三井寺を訪問。改めて、この本を読み返す。鐘は三井寺、という名にふさわしく、一回三百円で撞かせていただいた鐘の音が印象的。(五木さんは二回ならしたそうです)三条京阪から三井寺までは、時間にして30分弱、意外に近い、でも電車代は意外に高い。また、逢坂山界隈を抜ける京阪電車の風景は、ちょっとした山岳鉄道。この本を頼りに、また、日本のお寺巡礼を重ねたいものです。

  • 五木寛之さんの「百寺巡礼」は文庫本で10冊あります。
    奈良、北陸、滋賀・東海、関東・信州、関西、東北、山陰・山陽、四国・九州、京都1,京都2、と分けられています。
    滋賀県の三井寺、延暦寺、石山寺に行こうかと思い、ガイドブックとして読みました。
    味わいのある紀行文です。

    日本で一番人口あたりの寺が多い県は、滋賀県だそうです。
    寺の総数も京都府よりも滋賀県が多いそうです。
    奈良か京都が寺は多そうですが、意外な事実です。

    石山寺は瀬田川の畔にあります。
    瀬田川は琵琶湖から流れ出て、京都にはいると宇治川と名前を変えます。
    石山寺と宇治がつながっているわけです。

    五木寛之さんは土砂降りの日に石山寺を訪れています。

    石山寺を訪れた文人は数多いようです。
    鴨長明、松尾芭蕉、本居宣長、島崎藤村などです。
    藤原道綱母、紫式部、清少納言、和泉式部、菅原孝標女など平安期の女流作家も多数訪れています。
    和泉式部日記には7日間参籠したと記されているそうです。
    紫式部はここで「源氏物語」の構想を得たとされています。

    五木寛之さんは門前の店でしじみ飯を食べています。
    窓から瀬田川を一望しながら、これまでに石山寺を訪ねた人々に思いを寄せています。

    わたしは2009年3月に石山寺を訪れました。
    琵琶湖から瀬田川に沿って歩き、しじみ飯を味わい、石山寺の中を歩きました。
    私が行ったときは季節がよく、天気にも恵まれ、気持ちのよい石山寺を楽しむことができました。

  • 百寺巡礼の旅も4巻目を数え、私の住む滋賀県へ。
    それにしても滋賀県が人口当たりの寺院の数で全国一であるのみならず、単純に寺院の数で比較しても京都より多いなんて知らなかった。
    そう言われてみると、散歩していてもそこかしこで確かにお寺に突き当たるもんね。
    で、そうやってお寺を見ながら歩いていて、また気が付くことに、路傍に祀られているお地蔵さんが多いこと。
    歴史の舞台にして、交通の要所、本編の中にも度々「信長の焼き討ち」が出てくるけれど、そうした地勢と歴史の中で、近江の人たちががそこにある色々なものを拠り所にして生きてきたことを偲ばせる。
    昨年沢山の本を読み、心震わすことも多かったが、何より感じたのは“ただ生きることの尊さ”だったような気がする。
    自然や風土に関して“全てのものに命がある”という仏教の教えも載っているけれど、年の初めに昇る朝日に、自然と手を合わせ、今年一年もしっかり生きたいと念ずる。
    最澄が言う、自分が持てる能力を謙虚に社会のために生かし、日々そのために努力して、それぞれの場で一隅を照らす人こそ、国宝と。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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