特殊防諜班 連続誘拐 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.26
  • (15)
  • (37)
  • (69)
  • (25)
  • (2)
本棚登録 : 557
感想 : 48
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762212

作品紹介・あらすじ

宗教団体教祖の奇妙な誘拐事件が相次いで発生した。教祖たちは無事解放され、一様に何も覚えていない。だが、雷光教団・東田夢妙斎の事件は違った。真相を追う「首相の代理人」真田は、陰にある巨大な陰謀と遥か古代から受け継がれた血の伝承を探しあてる。『新人類戦線“失われた十支族”禁断の系譜』改題。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2.8
    悪く無いんだけど、1986年に刊行されたものらしく、当然だけど、中途半端に古かった。
    話の設定があまり好きな感じではありませんでした。
    シリーズものみたいですが、次は多分読まないかなぁ。

  • まだドイツが東西に分かれていた頃のお話しなのですね。主人公の真田の秘密裡な活動と海外からの刺客と追う展開は倉島シリーズを彷彿とさせる部分があります。

    前半はちょっと退屈、後半、まさに”戦争”の様相を呈した場面もあり盛り返した、という印象ですね。前半の雰囲気だけで進むならこのシリーズはスキップしようかと思いましたが、少なくとも次作は読んでみようと思われてくれる読後感ではありました。

  • 特殊防諜班シリーズ1作目。
    アクションありのミステリー。
    登場人物が脇役も含め魅力的。
    トンデモが大好きな私としては、歴史トンデモ説をもっと盛りだくさん書いて欲しかったけれど。
    高橋克彦の竜の柩を上回る小説を探し求めているのですが、幸か不幸かこの作品以上のものには出会えず。

    何はともあれ、2作目を続けて読んでいこうと思います。

  • ン…難しい話しでした。
    人種問題の話 なかなか内容が入ってこないまま 読み終わってしまった。
    かっこいいんだけどネ!

  • <掘>
    僕のコロナバイラス禍津避的ひたすらうちで休み,の2021年夏休み読書は続く。読んでるか呑んでるか聴いてるか弾いてるか寝てるか,だな。やれ幸せなり。
    ”隠蔽捜査シリーズ”の第5巻を読み終わた頃からこの『特殊防諜班』を読み始めた。なんとなく漢字の題名で似ている様な気が少しだけするが,大きな間違い。同じ作者今野敏乃介が書いているとは思えない作品である。

    この作品は何度かの改題を経て今の名前に至っている。調べたので書くと色々書けるが全部省略して一個だけ『警察小説ではない!』どうだ参ったかw。で,ここで僕がこの種の小説ジャンルに命名してあげよう『商機便乗的発掘小説』もちろん意味は ”隠蔽捜査” によって巻き起こった著者の絶大なる人気に乗っかって過去作品を発掘復刊する際に題名をみんな ”隠蔽捜査 ” に繋がりそうなモノにすること。清く素直に復刊すればもっと売れたに,と僕は思う。南無。www。

    だがそういう僕の天邪鬼的ウンチクとは全く関係なく,この作品はすこぶる面白い。隠蔽捜査の20年前に書かれた作品であることは黙っていれば分からない・・・ことは無いかw。これはひとえに読者(僕の事ですw)の読書趣向分野的特性によるのだと思うがSF伝奇的冒険活劇が大好物なのですw。すまぬ。

  • ザ・エンタメ

  • ■ブログの前のメモ■新刊.netで新刊として出ていたので、20年前の本とはしらなかった。今、読んでも全く違和感なし。むしろ、中東問題が盛んに取り上げられる今、ユダヤの問題は新しい。今野敏氏は以前から日本人のルーツや起源に関する物語を書いているが、とても興味深い。改題されているこのタイトルだと全く違う印象で読みはじめたので、何となく昔のタイトルの方が中身には近い気もする。

  • 出だしの雰囲気に比べてアクション要素が物足りない印象。
    シリーズの最初だから、もう少し派手でも良かったんじゃないかな。
    ジャンルとしては伝奇ものなので、近作の警察小説ものから入ったファン層には受けないんじゃなかろうか。
    伝奇の要素も流石に古くさい感じのしないでもないし、相当に読者を選ぶ感じですかね。

  • 特殊防諜班シリーズ 第1弾

    新興宗教の教祖の連続誘拐事件が発生。

    多くの教祖は無事に解放されたが、雷光教団の教祖・東田夢妙斎だけは違った。

    政府より特殊防諜班としての特命を受けた元自衛官の真田は、パートナー早乙女と共に、事件に介入していく。

    教祖誘拐に隠されていたのは、古来ユダヤ人の血を受け継ぐ「新たなる人間」と、それを抹殺しようとする「新人類委員会」との死闘であった。

    その死闘に真田をはじめ、イスラエルの諜報機関・モサドのザミルや、「新たなる人間」の血を引く老人・芳賀舎念と孫・恵理が巻き込まれていく。

    「新人類委員会」の刺客との戦いがはじまる。


    日本だけでなく世界の中枢、節目をになってきたといわれるユダヤの血。

    少数の優れた人間の出現を、大多数の普通の人間が抑えこもうとする構図に、歴史的背景が織りまぜられている。

    話が壮大すぎて今ひとつ実感を得られにくく、好みが別れそうな作品。

    う~んとなってしまったけど、続きが気になる。

  • 日本を舞台にしたスパイ(諜報員)もの
    展開は超常ものありの、非現実的なものなので、好き嫌いがあるお話です

全48件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今野敏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×