- 本 ・本 (584ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062762250
感想・レビュー・書評
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タイトルから期待していたストーリと違っていた物語。
タイトルから想像すると、原発事故に対応する原発職員たちの熱いヒューマンドラマとか、原発テロに対し闘う男たちの熱いヒューマンドラマとか、アクションものを期待していたのですが、全く違いました(笑)
アメリカの陰謀ものでした..
ストーリとしては
カルフォルニアの地方紙の副編集長のケンのもとへ、年老いた核物理学者からの一通の手紙。その内容は、核爆弾の図面。自らの核爆弾開発の記録とそれが実際に使われた悔悟の気持ちを手記として新聞発表することに..
結果全米でセンセーショナルに扱われます
一方で、ワシントンでは大統領の政策担当補佐官が死体で発見され、それをワシントンポストのウォーレンがその真相を追います。
二人の新聞記者の話が交互に語られていきます。
そして、二つの事件が結びつき、その背後にある陰謀が暴かれるという展開です。
途中、どっちの記者の事なのか分からなくなってしまったりしました!
あれ、奥さんの名前違うじゃんって思ったら、こっちの奥さんね。という状態(笑)
まあ、それは置いておいて、全体の展開としては楽しめました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカの新聞記者、二人の活躍
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日本人作家が、アメリカ合衆国の陰謀をテーマに書く。これだけでも十分野心的であると言える。テーマもアメリカンスリラーの王道である権力と陰謀。かなり、書き込まれている。物語は、アメリカ大陸の東海岸と西海岸のそれぞれで展開する。ある老人が託した原爆の開発手記の新聞記事にウラン238から核分裂をおこす理論が掲載され政府に激震が走る。時を同じくして東海岸では大統領の補佐官の不審な死に対して大新聞であるワシントンポストから署名記事が掲載される。この二つの話は、やがて縺れ合い、大統領側近の陰謀の影が見え隠れする。上下巻にして結末に至る過程を丁寧に書き込めば、もっとよくなる気がした。佳作
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『ビッグサイエンスー科学の発達とともに、科学自体が変わってきている。
核物理学には巨大な加速器が、量子力学には高速計算機が必要になった。科学は個人の手を離れて、組織と資金の時代に入っている。
エジソンやアインシュタインの時代は終わった。
莫大な資金と人を投入して、力で押していく。政治と集団の科学になっている。』
想像していたストーリーと違うなぁ〜。タイトルもあまり関係ないような…。
ハリウッド映画にありそう。マット・デイモンあたりが主人公の。 -
福島以前に読んでいた作品。うーん・・・
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表題からすると、原子炉の専門書みたいなものかと思ってたら、アメリカを舞台にしたミステリーだった。
多少、話の流れがワンパターンだったけど、スピード感があって面白かった。 -
特に印象に残る事も無く、可も負かも無い感じです。アメリカ映画にありそうな雰囲気でした。
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タイトルから想像するような核や放射能の事故を扱った内容ではないが、サスペンスとして面白い小説だった。この著者の作品は読みやすくいつも楽しめる。
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著者プロフィール
高嶋哲夫の作品





