ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫)

著者 :
制作 : 竹 
  • 講談社
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本棚登録 : 1859
レビュー : 100
  • Amazon.co.jp ・本 (768ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762267

作品紹介・あらすじ

生命を礼賛する行為には驚くほどに価値がない、生はどこまでも儚く朧で、死はどこまでも切なく幻だ。そしてそれはただそれだけのものでありそれだけのものでしかなく、むしろそこにそれ以上の価値を見出そうとすることこそが冒涜だ。生きること、そして死ぬこと、その両者の意味を誰よりも理解し、そしてその意味に殉ずることに一切の躊躇がない誠実な正直者、つまりこのぼくは、八月、縁故あって奇妙なアルバイトに身を窶すことと相成った。それは普通のアルバイトであって、ぼくとしては決して人外魔境に足を踏み入れたつもりはなかったのだけれど、しかしそんなぼくの不注意についてまるで情状酌量してはくれず、運命は残酷に時を刻んでいく。いや、刻まれたのは時などという曖昧模糊、茫洋とした概念ではなく、ぼくの肉体そのものだったのかもしれない。あるいは、そう、ぼくの心そのものか-戯言シリーズ第五弾。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    やっぱり匂宮兄妹すきだな~~冷静に考えて殺された妹の心臓持って帰る兄貴とか頭おかしい最高。
    あとヒトクイ~の哀川さんはひたすらぼくの味方でヒーローカッコイイ・・・狐さん登場回だから余計そう感じるからかもだが。
    あと崩子ちゃんのロリコン担当開始。

  • 戯言シリーズ ヒトクイマジカル。
    今回の物語の醍醐味は、急展開+いーくんよく頑張ったって所ですかねー。
    トリック自体は途中で薄々気付いてたのでそこまでの驚きはなかったですけど。
    ただ、あのキャラクターが今後現れないのかというのを考えると、正直かなり寂しい。好きなキャラクターだったのに。。。
    物語の動きも大きくなり始めて、いよいよクライマックスに向かう雰囲気になってきてますね。
    次巻も期待です。

  • その場面にいる登場人物の中で主人公残して全員死んでしまったけれど主人公が犯人ではなかった!!


    …斬新。

    1人で2人、2人で1人。1人が2人、2人が1人。
    殺戮奇術の匂宮兄妹。
    なんか悲しくて惹かれる兄妹だったなぁ。
    あとあと、姫ちゃんとの別れと、みいこさんの叱責、友の独占欲。見所いっぱい。

    運命論について、面白かったな。
    でも、定められた運命やら摂理からは逃れられないとなると、個人で努力することの意味が失われてしまうよね。だから狐面のおじさんはちょっと嫌い。

  • 【あらすじ】
    「……具体的に、あなたは何の研究をしているのですか? 木賀峰助教授」 「死なない研究――ですよ」 永遠に生き続ける少女、円朽葉をめぐる奇怪極まりない研究のモニターに誘われた"戯言遣い"こと「ぼく」は、骨董アパートの住人・紫木一姫と春日井春日とともに京都北部に位置する診療所跡を訪れる――が、そこに待ち受けていたのは凄絶な「運命」そのものだった! "殺し名"第1位の「匂宮」が満を持して登場!

    【感想】

  • 超分厚い。
    読みにくいよー。
    二冊にわけてほしい。

    今回はぼくが傷だらけに。
    そして悲しむことを知った。

    友のぼくへの執着心がすごかった。
    これってどういう感情なのかな?
    っーか何があったの?
    次の巻でその辺の伏線回収できるのかな?

    ひとりに対していろいろな「又の名」が出てきて混乱する。


    ***以下ネタバレ***

    舞台は西東診療所。

    木賀峰約の死なない研究のモニターに参加することになったぼくと姫ちゃん。
    みいこさん、潤さん、春日井には「嫌な予感がする」と言われてしまうが。

    モニターには自称名探偵匂宮理澄でもあり、人喰い匂宮出夢でもある二重人格も参加することに。
    殺戮奇術集団。
    匂宮雑技段。
    五人の身体にひとつの精神?

    出夢くんは狐のお面の男(西東でもあり、潤さんの父親でもある)に木賀峰約と円朽葉の二人を殺すように依頼されている。

    姫ちゃんが言う匂宮、闇口、零崎、薄野、墓森、天吹、石凪とは?

    しかし翌日、目を冷ますとぼく以外が死んでいた。

    平和で戦争な世界。
    日常生活を送るのに相応しい基本の世界。
    政治力の世界。
    玖渚機関を核とする世界。
    壱外、弍栞、参榊、肆屍、伍砦、陸枷、捌限、これらを束ねる玖渚機関。

    財政力の世界。
    四神一鏡を核とする世界。
    赤神、謂神、氏神、絵鏡、檻神。

    戦闘能力の世界。
    最後の世界。

    これらの三世界は癒着と同時に対立。

    ぼくは悲しむことを放棄した。
    みいこさんの暴力的で力強い慰めからひとりで犯人と対峙することに。

    犯人は出夢くんだった。
    二重人格と見せかけ、一卵性双生児の双子。

  • 物語にどんどん惹き込まれるのだけど、内容があんな風だからウツになる。

    でも読むのをやめられず。

  • ぼく(語り部)ー主人公。

    木賀峰約ー助教授。
    円朽葉ー実験体。

    匂宮出夢ー殺し屋。
    匂宮理澄ー名探偵。

    浅野みいこー剣客。
    紫木一姫ー女子高生。
    闇口崩子ー少女。
    石凪萌太ー死神。
    隼荒唐丸ーDJ。
    七々見奈波ー魔女。
    春日井春日ー学者。

    哀川潤ー請負人。
    西東天ー遊び人。
    玖渚友ー技術屋。


    人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。ー太宰治

    第一章 薄幸の少女ー(薄幸の症状)
    貴様の嘘は聞き飽きた。

    第二章 人喰いー(人喰い)
    宝籤の一等に当選しました。
    「何を買いますか?」
    「宝籤」

    第三章 先立つ不考ー(裂き断つ不幸)
    きみって人間の不幸だね。

    第四章 実体験ー(実験体)
    きみの意見には賛同する。
    が、その意見を述べる権利は死んでも認めない。

    第五章 癒えない傷ー(言えない傷)
    「ぼくは後悔してるんだ」
    「じゃあ、一生後悔せていて」

    第六章 不一致ー(which?)
    敗者は絶望して死ぬ。
    勝者は切望して死ぬ。

    第七章 戦場吊ー(千羽鶴)
    パンがなければ飢え死にしろ。

    第八章 執着癖ー(終着駅)
    信じてもらわないと裏切ることもできない。

    第九章 無意識下ー(無為式化)
    彼は彼女が持ってないものを全て持っていて、彼女の持っているものを彼は何も持っていない。

    第十章 壊れる最悪ー(喰われる罪悪)
    さようなら。
    またの機会はございません。

    終章 真夏の夜の夢

  • 序盤は日常系なんじゃないかと思えるくらいだったが、半ばすぎるあたりでショッキングな事件が起こる。そこからの加速は凄まじい。しかし初期と比べるとどんどん一文一文が軽くなっているような。

  • 戯言シリーズの5作目。
    一気にラストに向かって加速し始めました。
    正直ショックでしたね。作者的にこういうこともあるかなと思っていましたが。

  • 生と死についてそれこそ戯言を書き続けた感じがする作品。今までとは一風違った感じだったからそれはそれでよかったのかもしれないが個人的にはあまり賛同できない印象。最終巻への布石の部分もあったかもしれない。

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著者プロフィール

西尾 維新(にしお いしん)
1981年生まれの小説家、漫画原作者。立命館大学政策科学部中退。
2002年に『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』で、第23回メフィスト賞を受賞しデビュー。
主な代表作に、『クビキリサイクル』をはじめとした戯言シリーズ、『化物語』をはじめとした物語シリーズ、『刀語』などがある。

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