ガール (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.70
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本棚登録 : 5992
レビュー : 803
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762434

作品紹介・あらすじ

わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5

    ・ヒロくん
    ・マンション
    ・ガール
    ・ワーキング・マザー
    ・ひと回り

    「ガール」より
    わたし、まだオッケーかな。
    ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのなか。
    滝川由紀子、32歳。
    仕事も順調、おしゃれも楽しい。
    でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう…。

    働く女子の気持ちをありえないほど描き込んだ短編集
    それぞれのお話は、独身だったり結婚して共働きだったり
    シングルマザーだったりと、仕事にやりがいを感じながら
    男性と肩を並べながら一生懸命に働くある程度年齢を重ねた
    女性達の姿を描いている。

    皆、ガールを卒業しかけだけどガールの気持ちを失わずにいる。
    30代の女性の微妙な葛藤や焦り…面白かったです。
    奥田さんどうしてこんなに女性心理描写が巧みなんだろう。
    全ての女性が私と違っているのに、全ての女性の心理が
    わかる!わかる!そうだよねって凄く感じた。

    立場は違えど、プライベートに仕事に色々と悩みながら
    進んでいく5人の女性達。
    頑張ってるガール達の働きぶりにはとても及びませんが、
    私も頑張ろうって思えた。
    どの作品も読後感が爽やかで良かったです。

  • 自分の中で戦って、自分なりに答えを出して生きていく女性たちは、勇ましくて、読んでいて清々しい気持ちになりました。
    なんでこんなに生々しく女の気持ちがわかるのだろう。
    女性の望んでいるものや、心の葛藤が手に取るように書かれている。
    心がすっきりして、笑顔になれます。

  • 主人公は30代の女性OL。
    結婚、出産、マンション購入、出世などなど、社会で女性が生きる上でふいと考えずにはいられない事柄が詰まった4つの短編集。

    働くアラサー女性へおすすめの1冊。
    女性の30代というのは、自分の立ち位置や今後のことをふと省みる時期でもあると思います。
    男女平等なんて言われて社会進出を進めていても、女性ならではの悩みや課題は確実に存在していて、どれもこれも一筋縄ではいかない。
    それらを重苦しくなく、爽快に書き飛ばしているところがまたいい。

    今の30代って、ある意味若い。
    とくに子どものいない30代なんて特に。
    かといって、年相応が求められる年齢でもある。
    いつまでガールでいられるか、というのは痛々しく響くものの、うまいところをついているように思いました。
    あとがきにもありましたが、女性のファッション描写が細かく書かれているところも楽しめました。どれか1つと選べず、どの主人公も素敵でよかった。

  • 30代の働く女性いろいろ
    女の子じゃない、大人の女性にならないと...ていう狭間
    30代は難しい

  • すごいなぁー。
    世の中の独身三十代女子、働くママの真相を知りたい人は、ガチでこの本読めばいいんじゃないかな。。と思ってしまう、一生ガールでいたいと頑張る女子たちの葛藤が描かれてます。
    ムカつくくらい(笑)。

  • ネットのどこかで「女性心理がここまで正確に描けるなんて」と絶賛されていたので読んでみたのだが、女性ならぬ身としては、単なるステレオタイプが描かれているだけで、「ふーん」という感じ。ちなみに登場する年下部下男や秘書室を喜び組扱いしている役員男もステレオタイプ。解説の吉田伸子によれば「女性のファッション描写が素晴しい」とのことだが、そちら方面にはとんと疎いため、これも面白さが判らず。『イン・ザ・プール』を読み返した方がまだ良かった。強いて好みを言えば、滝川由紀子、お光こと光山晴美、安西博子、三者三様の女っぷりを描いた表題作『ガール』か。

  • 読了後、何とも爽快!!
    表題作、『ガール』をはじめとして、共感の嵐。
    《働く》《女性》《ファッション》などのキーワードを中心にいろんな立場の5人の女性が魅力的に描かれています。奥田さんの女性の洞察力はお見事です。

    時に痛快、時にほろり。
    女性はもちろん、男性にも読んで頂きたいです。

  • これ男性が書いたってすごいな

  • 働くことに疲れたときに読んでよかったです。元気とやる気がでます。仕事を言い訳にして自分を曲げるのはやめよう。たくましいガールたちにエールをもらいました。

  • 【ヒロくん】
    社会においての男尊女卑は根強く残っている、そう痛感させられながらも、読後の爽快感がたまらなかった。
    主人公は30代半ばで管理職についた聖子。その夫が「ヒロくん」
    キャリアウーマンとは程遠い私でも、聖子の歯がゆさや怒りに共感できた。
    そして、今井の憎たらしさよ。男性作家がよく描いたものだ…いや、男性だから書けたのか。
    同じ怒りでも、男の場合は「カミナリ」で女の場合は「ヒステリー」
    あーほんと、そう。
    聖子と部下の裕子が抱き合って泣くシーンだけは、ちょっとよく分からなかったな。
    そこだけ、やっぱり女は感情的といってるような気がした。
    聖子にはうだつのあがらぬようなヒロくんがぴったり、という話。
    …かな?

    【マンション】
    マンションを買うというのは、自分と向き合うこと。
    20歳からずっと賃貸暮らしで、この先もマンションなど買えるはずのない私には無縁のお話。
    マンション購入にあたり、優先すべきことがいくつか出てくるけれど、最終的には自分らしく生きられることっていうお話。
    しかし「ヒロくん」の聖子といい、本編のゆかりもバリバリのキャリアウーマンである。
    もしかしてそういう短編集なのかも、と今更思った。
    桜井くんにヒロくんを重ねてしまった。
    話の落としどころがとてもよい。

    【ガール】
    表題作。
    なんとなく想像した通りなのと、自分自身が重ねられなかったので、レビューのしかたに迷う。
    社会の変化が青春時代を長くした、というのは納得。少年法でさばける年齢を低くする反面、二十歳で成人なんて早すぎる、とも思ってしまうのだけど、それは余談。
    年相応とはなんなのだろう?
    私は人生において、この年までガールでいたことがあっただろうか。
    お光が陰口を叩かれている場面はとても胃が重くなった。
    私より若いんだよな、お光。

    【ワーキング・マザー】
    なんとなく始まって、なんとなく終わった。
    そろそろ男性の描く女性…というか、奥田さんの書く女性に疲れてきた。
    一人息子を育てながら営業畑でバリバリ働く女性のお話。
    主人公は実家の世話にはならず、学童やヘルパーさんの力を借りて仕事に打ち込むんだけど、とても消化不良。
    そうそう!みたいな共感がなかったからか。
    ライバルのように描かれるアラフォー未婚女性の方がまだ理解できるかも。
    うーん、でも仕事できないから、この本を買ったこと自体間違ってたと思い始める始末。
    いやおもしろいんだけど。

    【ひと回り】
    これはとても痛かった。胸も耳も痛かった。
    34歳の容子が指導することになったのは、ひと回りも年下でハンサムな慎太郎。
    慎太郎は容姿がいいだけでなく、年上女の心をくすぐる初々しさがあり、容子はその魅力に囚われていく。
    馬鹿な、馬鹿なとおもいながら。
    その容子ですら私より10歳近く年下なのだけど、共感してしまった。
    私も付き合うならうんと年下がいい。自分になくなった若さをなにかで補いたい。
    若い女の子と張り合えるわけないんだけど。
    「ヤング」を卒業できない、傍目に痛々しい女であることをやめたい。
    主人公の容子は最終的に、同世代が集まる合コンで知り合った男とくっつくかな?というところで終わる。
    私も分相応を認めなくては。
    って、そんな話だったかな?

    • りょうじさん
      奥田英朗という作家は知らなかったけど、レビューを読んでみて、少し読んでみたいような気になりました。
      奥田英朗という作家は知らなかったけど、レビューを読んでみて、少し読んでみたいような気になりました。
      2018/03/29
    • 3373(さざなみ)さん
      りょうじさん 奥田英朗さんはイン・ザ・プールという本がとても面白かったです。オムニバスなので読みやすいですよ!
      りょうじさん 奥田英朗さんはイン・ザ・プールという本がとても面白かったです。オムニバスなので読みやすいですよ!
      2018/03/29
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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『家日和』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』『ヴァラエティ』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。

「2017年 『新装版 ウランバーナの森』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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