新装版 とらんぷ譚 (1) 幻想博物館 (講談社文庫)

著者 : 中井英夫
  • 講談社 (2009年12月15日発売)
4.31
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762519

新装版 とらんぷ譚 (1) 幻想博物館 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ、中井英夫の作品。どれもこれも魅力的な作品ばかり。文章も勿論素敵。挿絵も綺麗で、より世界に浸れます。
    チッペンデールの寝台と、薔薇の夜を旅するときがお気に入り。
    解説が、大好きな澁澤龍彦なのも、よかった。

    幻想の中に生きる為には、やっぱり正常なままでは駄目なのだろうか。

  • リリース:佳奈子さん

  • 読みながら久しぶりに鳥肌が立つ作品に出会えた。

    おぞましさと妖艶さが同居していて、
    現実なのか空想なのか分からないまま引き込まれてしまう短編集。

    皆川博子のような耽美な雰囲気の作品もあれば、
    ブラッドベリのようなブラックユーモア炸裂の作品もあり、好きな人にはたまらない世界観。

    父が息子に当てた手記から徐々に事件の真相が明らかになる『聖父子』、
    どんでん返しがピリリと効いた『大望ある乗客』、
    ラストの『邪眼』に全身が総毛立った。

    しばらくこの余韻から抜け出せそうにない…

  • 2016.09.04

  • 十三の、断片であり、長編のパーツでもある短編群。
    不吉で、煌びやかで、滑稽で。
    とにかく「不潔」という言葉からもっとも遠い、ノーブルな手品のよう。

  • 気付いたら一つずつ繋がってる短編たち。
    精神病院を舞台に、誰が患者なのか分からなくなる怖さと面白さが詰まっていました。

  • どこまでが現実でどこからが幻想なのかそれとも現実と幻想の境界なんてどこにもないのか。
    エロスとタナトスは甘美に表裏一体。

    あああ、素晴らしい!!
    そういう世界を幻視して生きていたいよね!
    改めて皆川博子女史の源流なんだな~と実感。

  • 再読。中井英夫ならではのモチーフってのがあってその言葉に触れるだけでクラクラだ。耽美で幻想的でありながらどこかコミカルなところがいい。

  • 4/24 読了。
    再読。連作短編の傑作。ひとつひとつのお話毎にオチがついているうえ、更なるオチがさらっと中盤に明かされ、それをも覆すオチが最終話、というサービス精神に溢れた構成。「純文学には面白すぎ、エンターテイメント小説には文章がうますぎる」と澁澤の言うとおり、中井英夫は満足度の高い"純"小説であると思う。

  • この新装版が発売になったときは講談社がついに中井英夫の絶版になってた、とらんぷ譚シリーズをリニューアル再版してくれたよ!と大興奮でした。もう数十年前ですが、虚無への供物ではまった頃にはすでに他の中井英夫の文庫は古本屋で探すしかなくて、シリーズ4冊のうち3冊まではそろえたものの、どうしてもこれだけ手に入らなくて悲しかったものでした。澁澤さんの解説も素晴らしいですが、内容ももちろん絶品です。講談社さんありがとう(笑)

    火星植物園/聖父子/大望ある乗客/影の舞踏会/黒闇天女/地下街/チッペンデールの寝台/セザーレの悪夢/蘇るオルフェウス/公園にて/牧神の春/薔薇の夜を旅するとき/邪眼/※解説:澁澤龍彦

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