ボクの彼氏はどこにいる? (講談社文庫)

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  • 講談社 (2009年3月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784062762939

作品紹介・あらすじ

アイドルの女の子を好きなふりをしたり、気になる男子の名を寝言で呼んだらどうしようと修学旅行で眠れなかったり――著者がゲイであることに悩み、認め、周りにカミングアウトしていく、さわやかで感動を呼ぶ青春記。同性愛の人はもちろん、異性愛の人にも勇気と希望を与えてくれます。(講談社文庫)


同性愛であることに悩み、認め、カミングアウトしていく さわやかで感動を呼ぶ青春記
40ページ超の文庫のための書下ろし収録

「彼がゲイであるかどうかなど、最初から問題ではなかったのだ。この本のペパーミントのような爽快さのなかにあるシンプルな真実に、きっと誰もが胸を打たれることだろう。」――<石田衣良(解説より)>

アイドルの女の子を好きなふりをしたり、気になる男子の名を寝言で呼んだらどうしようと修学旅行で眠れなかったり――著者がゲイであることに悩み、認め、周りにカミングアウトしていく、さわやかで感動を呼ぶ青春記。同性愛の人はもちろん、異性愛の人にも勇気と希望を与えてくれます。

みんなの感想まとめ

同性愛者としての自己認識とカミングアウトの過程を描いた感動的な青春記。著者は、悩みや苦しみを抱えながらも、自分のアイデンティティを受け入れ、周囲との関係を築いていく姿を通じて、同じような経験を持つ人々...

感想・レビュー・書評

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  • この本の単行本が出版されたのが2002年のこと。自分はまだ11歳だった。

    「ボクの彼氏はどこにいる」

    なんてシンプルで分かりやすく、そして柔らかさのあるタイトルなんだろう。11歳の自分がこの本を見たら、どう思ったんだろう。

    その頃のゲイとしての自覚はまだぼんやりとしたものでしか無かった。もしもこの本を手に取っていたら、自分の人生を良い方向に向かっていただろうか?

    いや、あまり自信が無い。感化されて早まって、空回りなカミングアウトをしていたかもしれない。

    結局、今がこの本を読むべきタイミングだったのかもしれない。

    (続きは書評ブログでどうぞ)
    https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E6%9B%B8%E8%A9%95%E6%84%9F%E6%83%B3_%E3%83%9C%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%BD%BC%E6%B0%8F%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B_%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E6%88%91

  • この本が2000年代のゲイ青少年像をつくったといってもいいんじゃないだろうか。そのへんの街にいる、悩んだり苦しんだりしている、オネエってわけでなかったりする、カッコよかったりするんだって。
    パソコンとの出会いから世界が広がっている様とその喜びを書いてあるところは胸が熱くなる。若い頃って多くの人が閉塞感に取り巻かれたりするけれど、中身が何であるかに限らずそういう気分でいる人たちには共感をもってもらえると思う。また、同性愛者の権利などに注目しながら法律学者になろうと思っていた大我さんが、そのこと(学者や知識人の立ち位置になること)に逃げのような思いを感じるようになり、市井の人々のなかで生きていこうと思うようになるくだりもすばらしい。多くの人に、特に若者に読んでもらいたい。

  • 本書は石川大我さん(以下、石川)という方の自伝である。
    彼は同性愛者である。そんな彼のゲイとして生きていくことを自覚するまでの過程の話である。
    本書の中に、次のような文章がある。
     「「タイガくん、彼女いないの?」
      日々の生活で何気なく交わされる言葉。こんな質問にも常に気  をはっていなければいけない日々の生活から解放されて、自分  の思うこと、考えることを思う存分話せるようになりたい。」  (P.12)
    ここからわかることは、私たちが日常はなす言葉の端にも、性への規範が染みついているということであろう。石川が男であるということで、相手は女性であることが強制されるのである。なぜ相手は女性でなければならないのであろうか。
    そもそも、男性とは何か。女性とはなんであろうか。男性と女性の違いというのは身体的な特徴の違いである。その違いしかない。
    違うということとはなんだろうか。
    違いということが成立するためにはなにが必要なのであろうか。それは、同じということが必要である。違いということは同じということがその存立には不可欠であるということである。違うことと同じことは根底は分割不可能である。なぜなら、相互がお互いの概念が存立において必要だあるからである。であるのならば、違うことも同じことも「同じこと」であるのではないだろうか。
    ただそれだけのことでしかないのだ。

  • 11/14 子供が面白そうだねと言ってたLGBT関連の本を二冊借りてみた。一つ目がこちら。とにかく軽快で痛快青春小説として面白かった!
    フィクションじゃないの?と思ってしまうほどの面白いエピソード。当事者からするとあるあるなんでしょうね…。著者がバイタリティーあって魅力的なのが伝わってきた。ご家族も素敵。
    正直、性的指向を隠すなんて簡単じゃない?と思ってた。でもそうではなく。好きな人を目で追いかける、思わずにやける、とか・・・自然な行為を押し殺し、自分が自分でないのは苦しいだろうな。
    思春期には自分が好きでないものを好きと演技しなければならないことってあると思う。好きでもないのに仲間はずれにされたくなくてタピオカ飲んだりとか笑。それが浅香唯さんだったのね笑。
    自分が自分でいていい。
    簡単そうで難題だ。

  • b200
    庄栄図書館

  • *

  • 考えさせられます。

  • 単純にゲイの人のいきづらさを綴った本というよりも、いかにインターネットが社会的なマイノリティである人々にとって強い見方であったかを示している本。若干ベタつく感じのする文章ではあるが、それほどアクが強いわけでもなく、そこそこ読みやすいのは良いところ。また、過度に感傷的過ぎるわけでもなく、自らの存在に対する社会の無理解や拒絶といったネガティブなシーンを冷静に描写し、反論している部分も良かった。

  •  主張は分かるのですが、読み物としては特段のインパクトはないように感じました。
     ある程度、BL小説を読みふけり、リアルゲイやらビアンやらの知識をそこそこ持ち合わせておいて読むと感動にはかけるという印象。
     カミングアウトの三か条(自己肯定感の有無、経済的自立、仲間作り)や、カミングアウトの必要性についての思考を促すところ、カミングアウトは終わりではなくて理解しあう対話のための始まり、というまとめ方には納得しました。セクシャルマイノリティが幸せに生きられる社会作りを、人と人との繋がりを、という主張も前向きです。

  •  同性愛をオープンにしている政治家の石川大我が苦悩していた過去とオープンにするに至った過程を記す。

     ゲイに限らずマイノリティの人達が本当の自分を出せずに苦しむ姿がとてもリアルに感じられた。当たり前のことが違うことがどれだけ苦しくどれだけ孤立感を感じるか。ネットを通してコミュニティとつながり自分らしい人生を得ていく姿もとてもリアルに感じられた。
     文庫版にはさらに両親へのカムアウトの様子なども語られている。

     マイノリティが自分らしく生きる為には自己肯定感が必要であり、その為には同じような人とのつながりが欠かせないのだと思う。さらにそれらが進む為には社会が理解を示すことがとても重要だと思う。

  • ずっと読みたいと思っていて、ようやく読めました。

    マイノリティって当事者にしか分からない葛藤があります。日常の何気ない会話の中でも些細な一言に傷ついて、神経を尖らせて、疲れて、悩んで、苦しんで。中でも隠し通せてしまうマイノリティはより一層に辛い思いをします。
    本書はセクシャルマイノリティの方々が希望を持てるよう、前向きで明るい文章を一貫している気がします。ただご本人はとても苦しかったんだろうなと思います。

    読んで良かったです。

  • 読んでなかった、読んどこうというところで。
    インターネットは、マイノリティをつなげるのに大きな力を発揮するなぁと。
    最近、実感していたところもあるから、そうだよなぁととても共感しました。
    相対数が少ないと、自分の手の届く範囲の世間にいる可能性は確実に低くなるので、日本全国、世界中どこでもつながれるってすごいです。
    自分と同じように感じていた、同じような状況の人がいるんだ、と知ることは、とてつもない力になる。
    使い方を間違えたり、極端な考え方を増長させたり、とかデメリットは当然あるけども。

    実名で、写真を表紙にして、という決意で作られたところが、多くの人の心の支えになったと思います。

  • 何年か前にテレビかなんかでこの本を知って、読んでみたいなぁと思っていた一冊。
    ちなみに私は「普通の」人だと思う。だから、なるほど同性愛者の人はこういったことに不安を感じるのか、これほど悩むのか、と勉強になった。

    私には同性愛者の友人がいる。
    だけどその友人は異性と寝ている。同性とは付き合ったことも寝たこともない。じゃああなたは異性愛者なんじゃない?と聞いたことがある。
    だけど友人は「本当に好きな人には好きだと伝える勇気がない」のだと困ったように言った。
    私はよく理解できなかった。なんちゃってじゃないの?とも思ってしまった。
    でも、友人は本当に同性愛者なのかもしれない。繋がる勇気を持てないだけでね。私はそれを否定するべきではなかったし、疑うべきではなかった。

    友人へ
    あの時はごめんね。疑ってからも連絡をくれて、飲みに誘ってくれてありがとう。あなたがカムアウトしてくれたことも今になって嬉しく思います。
    いつかこの言葉を直接あなたに伝えたいです。

  • ゲイであることをカミングアウトし、それを周りに認めてもらい、その立場を活かして活動していく。それを実現のものにしていくまでの著者の体験談が赤裸々に綴られている。ゲイであることに悩み葛藤してきた人、ゲイというものがどんなものか分からない人、色んな人に読んでもらいたい。この作品を通して勇気付けられたり、新しい視点を得ることが出来るのではないかと思う。
    ただ、ここで一つ言っておきたいこととして、本書で述べられている著者の意見はあくまで「ゲイの生き方のひとつの形」として、とどめて置いて欲しいということ。この著書を読んでいると、ゲイであることの分析に客観性が足りないと言うか、「ゲイに生まれて良かった!」という著者の発言からも伺えるように、些か視点が盲目的というか、現実味に欠けるような印象を受ける。ゲイであることに卑屈になる必要も無いが。(当時の彼の立場から考えてそう発言するのも仕方のないことだったとは思うけれども。)本書に溢れる「肯定の嵐」は読んでいて感極まるものがある。そこに至るまでの筆者の人生を想像すると尊敬できるし、自身の琴線に触れるのも確かだ。多くのゲイは「自分なんて」っていう自責の念を必要以上に抱いている。現実問題として、ゲイであることは隠さないといけない場面が殆どだろうから、胸張って生きようにもそれが許されない。でも、著者の在り方が絶対正しいということは無いし、絶対幸せということも無い。「カミングアウトこそ幸せの形」という考えに圧迫され精神的苦痛を感じているゲイの方も少なくないのではと思う。決してそうじゃ無い。あくまでも生き方は人それぞれ。だから私は、著者の生き方を否定しているつもりは無いし、彼の活動に励まされた人も大勢いるという点から、充分価値のある行動だと思う。ただ、それに感化されるあまりに自分を追い詰めて欲しく無い。そう思うだけだ。これを読んで励まされる人もいれば、一方で無駄に傷つく人もいるのではないか、そう思ってついレビューを書いてしまった。気にする必要なんてない。正解の無数に存在する問いに対する一つの答え、という考え方が適切だろう。いつか辿り着くであろうそれぞれの理想の形を胸に、その時々でベストの選択を積み重ねて行けば振り返ったときに満足できる人生になっているんじゃないかと自分自身に言い聞かせている。けれど、それは答えになってないのかな?無責任なのかな?私自身、まだまだ理想の答えに辿り着けそうにない。

  • 自分自身のジェンダー?セクシャリティー?に悩んでいる時に読んだ本。
    とても読みやすくて、大我さんの本をこの後立て続けに読んだ。どれも、優しいし易しい本だった。友達にも勧めやすい一冊かと思った。

  • 今さらながらなんだけど、読んだ。

    なんというのかなー。子供の頃から「自分はもしかしたら同性が好きなのかな?」と苦しんで来た同性愛者は多分、同性愛者の中でもマジョリティなんだと思う。

    こういう「正統派」の本を読むと、そういうのとは違う道を歩んできた(20代半ばに突然悟った)人間からするとなんかつくづくマイノリティの中でもさらにマイノリティなのかなあと思ってしまったりする、、しかも逆に全然悩まなかった自分がなんか悪いような気がしてしまうのも確かでね。

    「どうせわたしなんか語るべきストーリーを持ってない人間だよ」なんて思ってしまうのはいけないことなんだろうかね。

    こういう「正統派」の本を読むとついそんな風に思ってしまう。

  • LGBT界の超著名人のたいがさんの著作。コンピュータのくだりになんだか時の流れを感じさせられた。憲法の勉強で少数者の権利がどうこうとか言ってる割には、この少数者たちの切なる感覚みたいなものを忘れかけていたのを思い出させてくれた。高校生の頃によく憤っていたもの。頭だけの勉強になりがちだ。そして頭だけの勉強は得てして少数者の権利を大切にしているように聞こえて、本当はなにも見えていないことに気付く。結局、感覚や実感が大事だ。自分の隣で、いかにも普通な顔でなにもありませんよみたいな顔で一緒にいる人が、実は自分にはどうにもならないようなことが原因で社会的な抑圧を受け生きづらいと感じているかもしれないという実感。別にLGBTのことに限らず。

  • ゲイである石川さんのライフヒストリー。
    6年前に出た本の文庫化。

    6年前は、セクマイであることを公言して本を書く人なんてほとんどいなかったから(しかも実名で! しかも若い!(当時の大我さんは20代後半))、けっこう衝撃的でした。
    今はセクマイ関連の本も増えたけど、大我さんが6年前に本を出した頃と、社会はそれほど変わっていないので、「ゲイであること」に悩んでいる人たちにとっては、未だに力になってくれる1冊です。

  • 石川大我さん自らの半生が書かれています。
    インターネットの発達と共にセクシャルマイノリティーの人たちは自分だけではない、同じ様に悩んでいる人はたくさん居るんだと知ることが出来るようになりました。
    そうして様々な活動をされていく様子が書かれているのですが、とても生き生きとしていて、見習いたいなと思わされました。

  • 読んでいて、とても筆者の人柄が伝わってくる文章だった。何よりも、この本を手に取った人たちに向けて「伝えたい!」という気持ちが感じられる。
    LGBTについての知識を持っていない人にもできるだけ分かりやすく、多くの人に理解されるために書かれた文章なんだな、ということが数ページ読み進めただけで分かった。
    でも、これ以上のことがまだ自分が未熟なために読み取れなかった。また、何か月か何年か先に読む機会があったら、もっと吸収できる可能性があると思う。

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著者プロフィール

1974年、東京都・巣鴨生まれ。明治学院大学法学部卒業。NPO法人ピアフレンズ代表理事。
2002年、思春期からの道程をつづった『ボクの彼氏はどこにいる?』(現・講談社文庫)で、ゲイであることを実名カミングアウト。
同年より仲間とともに、ゲイユースのための友だちづくりイベント「ピアフレンズ」を継続的に開催、2009年、NPO法人化(http://www.peerfriends.jp/)。10代・20代当事者のための交流イベントや電話相談などをおこなっている。全国の大学や高校などでの講演多数。共著に『同性愛って何?』(緑風出版)などがある。
千葉県人権施策推進委員会委員。NHK教育テレビ「ハートをつなごう」ゲイ/レズビアン編、LGBT編に出演中。

「2011年 『ゲイのボクから伝えたい 「好き」の?(ハテナ)がわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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