妖人白山伯 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762960

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  • 日本とフランスを股にかけ、幕末から明治の日本史の裏で暗躍した謎の怪人物モンブラン伯爵を主人公とする小説。なので、どこまで史実でどこまでが創作なのか確定しがたいのだけれど……。

    この小説によれば王政復古のクーデターも、錦の御旗、トコトンヤレ節などなども皆モンブランがシナリオを描き、アイディアを提供したという。それが本当だとすると、ただひたすら一人の怪しげなベルギー人に幕府も薩長もなすがままに操られ翻弄されただけということになるので、いかにもそれは流石にありえないような気がしてしまう。

    本筋とはやや無関係なところで披露されるフランス文学がらみのエピソードのほうが面白いと思わせてしまうあたり、著者の本領はやはりこちらにあるというのは明白。文章も全体にエッセイ風。

    下いネタが多すぎ、濡れ場シーンが露骨に表現されているのにはドン引きする。なんだかすべてが下半身に還元されてしまうみたいで、いささか単細胞に過ぎるのではないかと。

    結論としては、やっぱりエッセイとしては可、小説としては不可。

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