カラ売り屋 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762984

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  • 短編集、4作品
    短編だからしかたないけど
    人物造形は浅くてちょっと勧善懲悪の感じ

    カラ売り屋
    ・ファンド運営会社VS上場土木工事会社

    村おこし屋
    ・市町村合併と特例債などとカネ本位の高校時代の同級生※参考文献がホリエモン

    エマージング屋
    ・新興国への融資、主幹事獲得。働かない邦銀のお雇い外国人

    再建屋
    ・和歌山の温泉旅館の再建の話。主人公は弁護士。北海道からリゾート運営会社

    といった具合。
    モデルが結構思い浮かぶ人も

    17 高い知性、変質狂的な集中力、粘着質な性格、旺盛な独立心、反骨精神=空売り屋の資質
    78 カラ売りの美学
    93 信用保証協会はあまちゃん

    105 プロジェクトは資本2割、8割借金が普通
    181 シティ・ビジネス・ライブラリー

    182 アルジェリア、エチオピア、ケニア、ジンバブエ(リスケしていなかった国)
    189 政治は黒人、経済は白人
    206 アラビア半島の珈琲。焙煎しないので緑がかっている。草いきれのにおい
    272 日本開発投資銀行w第一順位の担保設定が融資の条件

    328 旅館、部屋に入ったときの印象は畳の色

  • 金融小説、ということで専門用語が飛び交う辺りが難しい、、、
    でも、スリルを感じられて面白かった。
    初の黒木亮だったので、これからもっと読んでいきたい。

  • 黒木亮の作品はいくつか読んできたが、この中編四つにおいても本人の経歴が背景にある作品の魅力が抜きん出ている様に感じる。
    それは、「カラ売り屋」と「エマージング屋」である。
    日本人で外資系証券会社に勤務している人間の経歴としてカイロアメリカン大学卒業というのは、異色ではないだろうか。
    アメリカやイギリスの大学ではなくエジプトの大学である。
    だからこそ、中近東、アフリカの新興国を舞台にした作品に妙な説得力を感じるのだ。
    カラ売り屋では西アフリカにおけるODA絡みの建設会社の話だ。読んでいると、地元の人間のアフリカ訛りのフランス語まで聞こえてきそうな地場の空気感すら感じる。
    一方、エマージング屋ではサウジアラビアの淡水化プロジェクトシンジケートローンの組成が中心となる話だが、日本人で訪問が難しいサウジアラビアの都市の様子が克明に描かれていて、それだけでも興味深い。
    かように、この作者はただの外資系投資銀行出身のエリートという訳ではなくて中近東アフリカという泥臭い空気を纏っている作家なのだ。

  • カラ売り屋ほか、再建屋、エマージング屋などの4つの短編集。もともと国際金融の場にいた人だから臨場感があります。

  • 金融中編小説4本立て。
    『カラ売り屋』と『エマージング屋』は金融のプロの世界が伺える。
    特にエマージング屋は日本の銀行の海外支店の人間模様や案件の駆け引きが具に絵ががれていて非常にウっとなるリアリティ。しかしそこが非常に面白い。
    『村おこし屋』は一人の男の半生を描いたフィクション。寂寞を感じる作品。『再生屋』は弁護士の立場からホテルの再生を描く作品で今までの黒木亮の小説とはテイストが違うが、懸命に企業再生に賭ける弁護士、従業員の姿が生き生きしていて最後は少しウルっとくる人間味のあるストーリー。

    どのストーリーも専門的知識と時代背景が散りばめられていて、読み応えが非常にあった。

  • 4つのお話が入っていて、どれも面白かったです。私は村おこし屋が一番夢中になって読みました。金融やビジネスに対する知識が皆無だったので、銀行などの業界はこういう風に回っているのかという勉強にもなりました。

  • 面白かった。勉強にはなった。しかし小説としてはひとつ、劣るかな。取材したことを捨てきれないのかなあ。一遍目はそれでもまあオチがついてたしよかったが。

  • 元銀行員

  • 一話目が一番面白いかな。村の話は秘策が分からず。悪い人たちが出てくるかて思いきや…

  • 4作目の再生屋が良かったな!

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