ルート350 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 186
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763387

感想・レビュー・書評

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  • 古川日出夫好きだなあと久々に思う。1と7が特に好き。
    お前のことは忘れていないよバッハ、ハナ、マユ、シーエ、めちゃめちゃになった三軒の家庭。
    カノン、ボーイミーツガール、ディズニーランド。
    ストーリーライター、ストーリーダンサー、ストーリーファイター、セリーヌでディオーンだ。
    飲み物はいるかい、バケーション・等号・トラベル。
    物語卵、多重人格、そして僕たちは何人いるんだろう?
    一九九一年、埋め立て地がお台場になる前、ユカさん、マサフミ、予知夢。
    メロウ、狙撃、水葬。
    ルート350、佐渡。

  • 同時代を生きてきたし、自分の街が舞台の話もあるし、情景がリアルに浮かび意識がシンクロする。怒りと痛みと疾走。埋め立て地の荒涼を私は忘れない。そしてそこに構築されたレプリカに吐き気をもよおすのよ。おぇっ。

  • 3.5

  • Q.古川日出男は『ハル、ハル、ハル』で手に入れた疾走感を失った代わりになにを手に入れたか?A.古川日出男は『ハル、ハル、ハル』で手に入れた疾走感を失った代わりに、現実とレプリカの世界を行き来するだけのストーリーテリングを手に入れた。しかも"圧倒的"なリアリティを持つストーリーテリングだ。この小説は短編集なので疾走感を失った様に感じただけなのかもしれないし"事実"失ったのかもしれない。だがそんな"事実"を、疾走感なんて古臭いよ、と言わんばかりの"圧倒的"世界観を持つストーリーテリングを古川日出男は手にしている。それは紛れもない"事実"だ。

    Q.古川日出男は前作までの小説で手に入れた疾走感を失った代わりに何を手に入れたか?A.古川日出男は前作までの小説で手に入れた疾走感を失った代わりに、現実とレプリカの世界を行き来するだけのストーリーテリングを手に入れた。しかも”圧倒的”なリアリティを持つストーリーテリング。この小説は短編集なので疾走感を失った様に感じただけなのかもしれないし事実失ったのかもしれない。だがそんな事実を、疾走感なんて古臭いよ、と言わんばかりの圧倒的世界観を持つストーリーテリングを古川日出男は手にしている。それは紛れもない事実だ。

  • ハムスター 大バッハ 町内会 中距離 干潮 ザ•マウス ザ•ダック ビバ掃除
    インプレッション【impression】
    印象。感銘。「強い―を与える」「ファースト―」
    write dance fight お猿 ガリー エロ王 2.0 ICU 幽体離脱 ヴィジョナリー
    インド 野宿 離婚休暇 西荻窪 飯田橋 神楽坂通り→早稲田通り 江戸川橋 29 ナカムラ7 飲み物はいるかい インコ帰化 ヒートアイランド バードマン 収拾 スナイパー 水葬
    あん‐きょ【暗×渠】地下に埋設したり、ふたをかけたりした水路。暗溝。→開渠(かいきょ)
    ストラテジー【strategy】ステラテジーとも。戦略。戦法。「イメージ―」
    佐渡金山 酒蔵 醸造酒 レプリカ メロウ

  • 比較的あっさりめの古川節。あっさりしている分、物足りなさもあるが、さらっと読めた。

  • 『お前のことは忘れていないよバッハ』
    家族崩壊、象徴、ハムスターの脱走、ハムスターの生存
    『カノン』
    ザマウスの王国を爆破しようとする男の子と、ザマウスで働くことを生きがいにしている女の子。埋立地、この世界は全て作り物、喪失、陰、違和感、愛、カノン
    『ストーリーライター、ストーリーダンサー、ストーリーファイター』
    幽体離脱により同級生3人を観察するサカリの男子高校生。
    幽霊ビル、その解体、3人+1人の新たな出会い
    『飲み物はいるかい』
    離婚したばかりの主人公、神楽坂で旅に出る
    『物語卵』
    自分の中の何人
    『一九九一年、埋め立て地がお台場になる前』
    湾岸戦争終結を祝うドラッグパーティー、狂気、暴徒、予知夢、生存
    『メロウ』
    エリート小学生、ジオラマ、狙撃、らしく、報復
    『ルート350』
    やり直せないかな、と僕はフミにいった

    あとがきにこれらの短編の発表は2003年に集中されているとあった。
    作家がそれを何年に書いているかと言うのは特に重要なので、文庫でもどこかに明記してあると良い。

    失ったもの、損なわれたものを埋める行為、それを埋めるきっかけ。
    損傷と再生

  • 疾走する物語たち、そして密度はあくまでも濃い。

  • 何回読んでも好き。今んとこ人生でいちばん好きな本。

  •  タイトル買いで、古川日出男は初。

     戸梶圭太的なものを期待して、読み始めたのであるが、正直辛かった・・・つまらなく退屈だったのである。1本目の「お前のことは忘れていないよバッハ」まではまだ様子見だったのだが、2本目からも同じ調子。現実的な話を何かに例えているのか現実と幻想の狭間を描きたいのかどうか・・・何にしても心に響くものがなかった。

     解説など、古川日出男のことを大絶賛しているだが、この1冊読んだ限りでは、特別に伝わってくるものは無かった。やっとこ最後まで読み終えた感じ。

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著者プロフィール

1966年福島県生まれ。2002年『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞と日本SF大賞、06年『LOVE』で三島賞、15年『女たち三百人の裏切りの書』で野間文芸新人賞と読売文学賞(16年)を受賞。

「2017年 『非常出口の音楽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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