独断流「読書」必勝法 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2009年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (382ページ) / ISBN・EAN: 9784062763592

みんなの感想まとめ

文学作品をユーモラスに解釈する新しいアプローチが特徴の一冊で、名作を題材にした独自のブックガイドです。清水義範の選ぶ20作品を、しみー博士の独特な視点とサイバラの過激な漫画で楽しむことができます。読者...

感想・レビュー・書評

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  •  実は、表紙の絵があまりに凄まじすぎて、手にとるのをためらいました……。
     開いてからも、いちいち強烈だなと思いましたね。本文とイラストのギャップは暴力的なほどです★ 清水義範氏による、至極まっとうに見えていながら発想が飛躍するブックガイドに、なぜか怒り狂う破壊神サイバラの荒ぶるイラスト、という謎コラボ★

     しかし失礼な言い方をするけれども、『独断流「読書」必勝法』(2007)の中身は、見た目よりはるかに知的で興味深かった、とお伝えします。

     本書の取扱作品は、誰もが知るような(多分)超ビッグ古典ぞろい。『坊っちゃん』『ロビンソン・クルーソー』『嵐が丘』『ハムレット』『罪と罰』など、ある意味で強制的にタイトルを聞かされてしまう古株たちです。
     超大長編『ガリヴァー旅行記』だけは、簡易版ではない本物を完読した人が珍しいでしょう。全部読むべきと言うつもりもないです。長すぎ……。
     ですが、本書で解説される『ロビンソン・クルーソー』と『ガリヴァー旅行記』の関係性はとんでもなく面白い。知った人は、2作併せて2万倍面白がれることを保証します☆

     とは言うものの、これらが傑作なのはとうに知られた話で、「わざわざ面白い面白いと声を上げる必要はないよね?」という気持ちもあったりしたのね。けれども、とびっきり興味深い清水氏の読書講義によって、強力に働く「古典文学が急激に卑近に感じられるようになる効果」があまりに素晴らしい! この誘引効果はたまりません。
     ここが作品の肝なのか。そういう読み方があったか。何度味わっても旨味がたまらぬ……! 古典文学は決して語り尽くせぬ魅力の洪水です☆

     それにしても、古典を読む人語る人って、危険な何かに魅入られていると思います。静かに礼儀正しくしていても、どこか狂ってるんです。ドクター清水も、どこかのネジが2、3本飛んでるような気がしました。だからサイバラさんと組めたのか……

  • 清水義範氏が古今東西の名作を語ります。
    取り上げてゐるのは、誰もが少なくともタイトルくらゐは耳にしたことがある作品ばかりのではないでせうか。読んでゐるかどうかは別にして。私の場合、読んだことがあるのはざつと見て3分の1くらゐです。
    名作といへども、必ずしも手放しで絶賛する訳ではありません。突つ込みどころは満載で、それが却つて読書欲を書き立ててゐるのが面白い。そんなに変な小説なら読んでみようか、といふ感じ。

    絵を担当する西原理恵子さんは、基本的に本文に沿つた、あるいは関連する内容のカットを描きます。当然ではないか、と普通なら思ふのですが、彼女の場合さうとも言へないところが面白い。本書でも『ハムレット』ではとことんシモネタだし、『嵐が丘』ではiPodを買つたとかの近況報告に徹してゐました。
    『ロビンソン・クルーソー』では「私は子供のころからこのロビンソン・クルーソーと十五少年漂流記が大っきらい」と切捨て、『細雪』では「今回は読まずにかく」「清水このケンカ買うたる」とぷんぷんし、言ひたい放題であります。やはりこの二人は噛合つてゐないやうで、実は名コンビなのでせう。

    第1巻から第19巻までは基本的に1作づつ紹介してゐますが、最後の第20巻-第22巻は特別講座で、それぞれ「読書の秋におすすめの十編」「泣ける話に四苦八苦」「王道ミステリーの楽しみ」といふテエマになつてゐます。私としては、本編よりもこちらの方が興味深く、清水氏も伸び伸び書いてゐるやうに思はれます。室生犀星『蜜のあわれ』なんて、すぐに注文したくなりました。まだしてないけど。
    やはり本書は清水氏のエッセイと、西原さんの突つ込みを楽しむ本で、自分の読む本はやはり自分で見つけたい、と再認識したのでした。『蜜のあわれ』は読みたいけど...

    http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-167.html

  • 『坊っちゃん』『ロビンソン・クルーソー』『伊豆の踊子』『ハムレット』『罪と罰』―。文学史に燦然と輝く20作品を、シミズ博士のウンチクとサイバラ画伯の過激なマンガで大胆に解釈する。名作を読まなくても楽しめる、新機軸のブックガイド。清水義範が選ぶ泣ける物語ベスト10、王道ミステリーベスト10も収録。

  • ハカセのちょっとずれたキ真面目さは相変わらず。少なくとも、このガイドを読んで面白そうだから読んでみようとはぜったいならない(笑)むしろ読んだことがある本を一緒に笑い飛ばしましょうぜ的読み方をする方が楽しいと思う。しかし、このラインナップを今どき全部読んでる人がいるとは思えましぇんvv この私でさえ「魔の山」など高校生以来何度挫折したかわからない。サイバラはムシロ鋭い、が今回下ネタ過ぎ;; 清水ファンの息子に先に読ませてしまったじゃないか!どうしてくれる!

  •  三島由紀夫『金閣寺』が紹介されているので読む。既読作品の解釈だけ読んで、長らく積ん読していた。今回、これまで避けてきた未読作品についても読んでしまう。
     巻末「王道ミステリーの楽しみ」では慎重にトリックに触れないようにしているが、小説は全て広義のミステリーである。『魔の山』のアレは知りたくなかった。

     西原理恵子のマンガは不羈奔放で面白いけれど、361頁『ジェダイの復讐』の扱いにあきれた。「スターウォーズは結局ただの親子ゲンカで、最後に親父を手で投げた」。……ホントに観たのだろうか?

  • 古典文学を毎回一つ取り上げて、ちょっとした紹介と解説。各作品の文体の特徴に言及してくれるところが好き。既読の作品がまあまああったので、概ね楽しく読めました。サイバラさんのボヴァリー夫人に対する「シャルルも外に女いた」発言は笑った。切なさどっかいった。

  • 39948

  • 清水西原ペアの今回は文学ネタ。
    清水の文章にあるちょっとした毒も楽しいけれど、西原のぶっちゃけた感想の方がより役に立ちそうな感じですね。(^^;
    これだけ、名作を取り上げているのに、自分が読んだことがあるのがポーの「黒猫」だけってのは、やはりちょっと問題を感じないわけではありません。(^^;
    ま、特別講座でまとめられている中には、読んだことがある本がたくさんあったので良かったということにしましょう。(^^;
    古典作品世界の時代背景って、なかなか専門家が「常識だから」と言って取り上げてくれないので、こういった本で時代背景などを加味した読み方の解説があるといいですね。
    こういうサービスをつければ、古典もまだまだ売れると思うんだけどなぁ。

  • 清水氏の西原氏に対する評価、「この人は大した小説読みだ」は、清水氏に悪気はないのだけど、教師が生徒に対してよくやる評価(褒めているようだが、こう評価するのは自分より下と見なす人に対してのみ)である。この評価に喜ばず、それに敏感に反応した西原氏の反射神経はさすがである。

  • サイバラは決して嫌いじゃないんだけど、本書ではただただ邪魔(>_<)。
    本人もやる気が全くなかったみたいだし、せめて単行本化の際カットしたほうがよかったんじゃないかな(´ェ`)ン-…。
    取り上げている本ともシミズせんせの書いてる文章とも全然関係ない漫画ばっかし(>_<)。
    面白ければそれでもいいんだけど、本書収録のものはどれもこれも失敗作ばかり(>_<)。
    悪い意味で雑さばかりが目立つ(>_<)。

    肝心の(シミズせんせの方の)内容はと言えば、まあ昔からたびたびやってることの繰り返し( ´ ▽ ` )ノ。
    二番煎じ三番煎じだから、それほどインパクトのあるものはなかった( ´ ▽ ` )ノ。
    ザッと数えて15~6作くらいは読んだことのある小説が取り上げられてたけど(ラスト3章で短く紹介されてる30作は除く)、「まあ、あんなもんかな?」というのがほとんど( ´ ▽ ` )ノ。
    こと改めて読み返してみようとも思わなかった( ´ ▽ ` )ノ。
    「坊っちゃん」の実名が出てこないとか、いまさらそんな「発見」を書かれても困るしねえ…(´ェ`)ン-…。
    「日本/世界文学全集」で一回やってる作品もあったりするし、あっちのほうがよほど凝ってて面白かった( ´ ▽ ` )ノ。
    どうせなら、若いころ読みふけったSFに特化した読書ガイドにしたほうがよかったんではないかな?( ´ ▽ ` )ノ

    まあ、スラスラ読めたのは確かだけど、もうこういうのはいいや( ´ ▽ ` )ノ。
    他の人の書いたのなら読みたい( ´ ▽ ` )ノ。
    シミズせんせとサイバラの乖離が決定的になった記念碑的一冊( ´ ▽ ` )ノ。
    この二人のタッグには既に新鮮味も必然性も、全くなくなった( ´ ▽ ` )ノ。

    ところで、「伊豆の踊子」の「どの映画化作品でも決して原作通りに描かれなかったシーン」って、全裸で手を振るとこ?
    昔々、(ボディ・ダブルだろうけど)そのシーンばかり集めた特集を「タモリ倶楽部」で観た記憶が……(´ェ`)ン-…。
    局部のアップがなかった、という意味なら、そんなの当たり前……(´ェ`)ン-…。


    2016/10/20

  • 西原先生も途中から読んでないみたいだし僕も止めた。

  • ただのあらすじ本ではない、古典のすすめ。
    王道と邪道のタッグでぶった切ります。

  • 著名な図書について粗筋をつかむことができたのだが、やはり頭に残らない。世界文学などは、清水さんらしく簡潔に紹介してくださっているに関わらず、読みたいという意欲を掻き立てられなかった。

  • 古い名作が結構多かったので、実は読んでませんでした・・・というのがかなりありました。面白い読み方もあったけど、え~、そんな筋やったんかという内容のもあり、読みたいと思わせない作品も。ええんか、それで?西原さんの鋭いつっこみは良かった。

  • 独自視点?の略解が楽しかった。そして西原氏のシモネタ全開の粗い漫画もナイス。ちょっと電車内で読むのがはばかられるくらいの勢い。紹介された本のうち、数冊を所有していることが判明、読みたいと思う。

  • 「わかんないからありがたい」とはよくぞ言った!

  • 2010.9.12読了。
    伊豆の踊り子は読んだことがないけれど、西原さんの意見に同意。

  • 古今東西の、有名どころ本の感想…というか
    突っ込みどころ? になるんでしょうか??
    あれの意味が分からない、これの意味が分からない。
    けれど分かれば面白いのもあるよ~でも理解できない。
    みたいな内容は、感想、でいいのでしょうか?w

    途中にある漫画は、内容に沿っているものもあれば
    まったく沿ってなくて、我が道を走っている事も。
    続きものになっている部分もあって、別々に読んだ方が
    お楽しみはあるかも知れません。


    聞いた事はあるけれど、あらすじ程度しか知らないものから
    それすら知らないものから、題名から知りません、まで。
    ちょっとした興味はわきましたが、最後まで読むと
    読まなくてもいいかなw という気分にさせてくれます。

  • 清水義範・サイバラコンビはどっちも好きなのですが、買ったらいつもサイバラさんのマンガを先に読んじゃいます(爆)
    で、マンガだけ読むと、ここに載ってる「名作」が全部「駄作」に突き落とされてますけど、出版業界的に大丈夫でしょうか(汗)

  • 読書でわからちんになった時は、書いた人間の時代と世界観と同じ小山に上ること。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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