あやまち (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763806

感想・レビュー・書評

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  • 初の沢村凜。

    不器用で人付き合いの苦手な29歳のOL希実。
    口下手で素性に謎がある達哉。
    二人が地下鉄の階段で出会い、恋に落ち、別れるまでのお話。

    別れの原因になる出来事も、別れ方も悲しいのに、胸に迫って来ない。
    実は、内向的な男女の恋愛とは、リアルにこんな感じなのかも。

    ドロドロや生々しい恋愛小説が苦手な方にお勧め♪

  • なんとも心が痛い。あえて言おう、誰も救われてはいないと。「錯覚にすぎない希望」だと。

  • 初めて沢村凜さんの本を読んだ。
    素直に面白い内容だったけれど読後にどこか寂しい気持ちが残った。

  • 2011.4読了。
    文体も話の流れも嫌いではないが、起承転結の承の途中ので終わった感じ。

  • なんとも奇妙な恋愛ミステリーなのだが、ストーリーに臨場感が感じられなかった。

    主人公の美園希実は帰宅途中の電車で、奇妙な行動をする男性を目撃するのだが…

    主人公をはじめとする登場人物に存在感が無く、贅肉のような描写がストーリーを希薄にしているのだろうか。

  • うーん。イマイチでした。
    登場人物の抱えている秘密が気になって、中盤くらいまでは期待を持って読めてましたが、読んでいく毎につまらなくなっていきました。
    主人公の内面や立ち振舞い、友人との付き合い方等が、とても29歳の女性とは思えないくらい幼い感じがして全体的に薄っぺらい印象に。
    本の帯に惹かれて購入しましたが…残念です。

  • 2010年読了。

  • 恋愛小説なのだけれど冒頭で二人が別れてしまっているのはわかる。
    尾行者という設定が面白く展開が気になる。恋愛だけでなく、人間としてのあやまちも考えさせられる。

  • あやまちという言葉にひかれて、読み始めたけど、んー、物足りない。だからなんなんだと思ってしまった。女性側の気持ち、言動に共感もあれば、苛立ちもあり、男性にもわかる部分と、なんだそれって思いが。なんかすっきりしない終わりやし、イマイチ。あやまちってのが、自分の中の期待度をあげすぎてしまったからかな。

  • Twitterの、本の一節を呟くbotがあって、そこで、「ぼくは、人を好きになっちゃ、いけないのかな。誰かを愛しいと思っちゃ、いけないのかな。この世のどこにも、ぼくの居場所はないのかな」 というせりふをみつけて以来ずっと気になっていて。ジャンルが恋愛小説なのはわかっていて、でもこのこどもみたいな切実な言葉がすごく純粋で、このせりふが物語全体を表しているなら、ただの恋愛小説じゃない、透明感のある物語なのだろうなと思って買ってみた。結論からいうと、予想は外れた。中身はミステリーを織り交ぜたもので、少し重め。全体的にこれといって目を引く素敵な表現もなく、内容的に泥みたいな後半は読むのがつらかった…(前半は胸がきゅっとなるような主人公と恋人のやりとりがあったりするけど)
    タイトルの あやまち に対するまとめの文章もなんだかやたらと あやまち という言葉を繰り返していて、とってつけたような不自然さがあり、説得力がないようにおもえた。
    botの一節から奇跡的な出会いをすることもあるけど、たまにはこういうこともある。

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著者プロフィール

1963年広島県生まれ。鳥取大学農学部卒業。91年に日本ファンタジーノベル大賞に応募した『リフレイン』が最終候補となり、作家デビュー。98年、『ヤンのいた島』で第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。骨太な人間ドラマで魅せるファンタジーや、日常のひだを的確に切り取るミステリーなど、様々な世界を展開している。その他の著作に『瞳の中の大河』『黄金の王 白銀の王』『あやまち』『タソガレ』『ディーセント・ワーク・ガーディアン』『猫が足りない』「ソナンと空人」シリーズなど多数。

「2023年 『旅する通り雨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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