新装版 武田勝頼(三)空の巻 (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763882

感想・レビュー・書評

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  • 2016.12.17 読了
    高天神城、高遠城の陥落
    織田、徳川の調略
    親類衆、家臣の離反
    武田家滅亡
    春になったら高遠城址公園の桜を見に行きたいなぁ。

  • 1995年 読了

  • 連載時は『続・武田信玄』というタイトルで信玄没後から武田氏滅亡までを描いた全3巻の最終巻。

    武田氏滅亡は御親類衆(とくに穴山梅雪を悪者にしている)などにその原因があるような内容で、勝頼は決して愚将ではなかったと。

    とは言うものの、後の豊臣秀吉による四国や九州、小田原征伐に比べると味方の裏切りが余りに多いように思える。民衆の反発も強かったようだし、結局はそのような状況に追い込まれたのは統領であった勝頼の責任と思える。

    しかし、勝頼一人に武田氏滅亡の責任を負わせるのはやはり酷かと。勝頼に対するイメージはいい方に変化したものの、父武田信玄が後継者・後継体制の育成に失敗したのではないかと考えてしまう。

    もし後継者が嫡男だった義信だったとしたら・・・もし信玄が病気で亡くなっていなければ・・・

  • 万感の想いと判官びいきで★は5つ。

    拡大しすぎた版図と兵站。そして産業の
    転換ができない地政学的な現実。
    そして人心掌握のために必要な権力構造の
    転換のために必要な資金、時間の不足。
    そこに冷静な競争相手の信長、家康。

    滅ぶべくして滅んだともいえる。
    なぜなら武田氏は織田家の臣下にはなれない
    不倶戴天の宿命だったのだから。

    歴史はやり直せないんだなー。

  • ついに甲斐武田家が滅亡してしまう完結編。

    勝頼公や真田昌幸や若手武将達が必死に支えても、
    あっという間に崩れてしまう甲斐武田氏。
    重要人物の裏切りにより、家中には不寛容が蔓延し、
    敵の甘い誘いに乗ってしまい、次々と離反者が続出する。

    この小説を読む前は勝頼公は被害者として
    描かれていると思ったが、必ずしもそうでは無く、
    決して家中を乱れさせなかった家康公との対比により、
    穴山梅雪の離反を招いてしまった自身の失敗も描いている。

    息子を斬られても怒りを堪えた家康公と、
    娘の縁談を怒りを露わにして突っぱねた勝頼公。
    現代の価値観では勝頼公の方が人としてまともだが、
    乱世では家康公の方が正しかった。

  •  何というか、あまりにも悲しい結末。

     小説としては、善玉と悪玉がはっきり分かれすぎているところか、主人公であるはずの勝頼の影がどんどん薄くなっていくところか、あんまり好きではない。

     結末が見えているだけに読み進むのがつらくて、どんどん追い込んでいく作者が憎らしくもある。

     だけど、ある種の潔さのようなものを感じるのも事実。

  • 2006年當時拜託モカちゃん從日本買二手書回來,書況有些舊,但實在買得很值得。
    2009年12月建立書櫃當時,講談社已再版。很想以後再買新書起來保存。
    不知道新田義貞會不會再版?我也很想讀…

  • 全3巻。

    大河ドラマ「風林火山」の原作の続編になる。

    歴史における通説というか、固定観念について考えさせられた。

    勝頼=凡将というのが一般的。それもわずか数年で滅亡へと導いたので致し方ないところだが・・・

    「歴史とは、勝者によって作られるもの」というのが、これを読んでつくずく感じた。この本で書いてあることも真実かどうかわからないが、一般的な評価が真実であるかどうかもまた分らないことだ。

    上杉謙信にしても武田信玄にしても、後継者を育てきる前に亡くなってしまったことが、一番の要因で一代で築き上げた偉大な父についてきた家臣団が、それも戦国時代の家臣団が、そのままついてくるわけもなく、あわよくば自分がと思うのが普通だろう。名将といえども、後継者をうまく育てられなかった点では、凡将といってもいいような気がする。それを後継者の評価に押し付けるのは、少し違うんだろうな。

    人は城、人は石垣、人は堀・・・とはよく言ったものだ。

  • 散々武田をわやくちゃにした原因とも言える最有力の親戚筋が離反。
    もうこの段階で武田ダメポです。
    武田が哀れです。
    信長&家康してやったりです。
    特に家康は、この後武田のおいしいとこ取りなのは史実通り。
    まぁ昌幸が関ヶ原時、家康側につきたくなかった遠因はこの辺あたりからの長い経緯があるのかも。
    豊臣が凋落して行くきっかけとなる関ヶ原と長篠の戦いは結構似ていると思った次第。

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プロフィール

新田 次郎(にった じろう)
1912年6月6日 - 1980年2月15日
長野県諏訪郡上諏訪町(現:諏訪市)生まれの日本の小説家、気象学者。本名は藤原 寛人(ふじわら ひろと)。電機学校(現:東京電機大学)卒業。次男に研究者・作家の藤原正彦。
終戦後で生活が困窮しているところ、作家である妻の兩角(もろすみ)ていの刊行した『流れる星は生きている』がベストセラーになったことから作家を志し、執筆活動を兼業する。
1956年『強力伝』で第34回直木三十五賞受賞。1966年に専業作家。1974年に吉川英治文学賞、1979年に紫綬褒章。
気象職員としても富士山気象レーダー建設という大きな業績で名を残しており、退職時には気象庁から繰り返し強い慰留を受けた逸話が残る。

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