- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062763950
感想・レビュー・書評
-
大阪弁が色っぽくて
でてくるごはんがおいしそう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
田辺聖子の「笑っといたらええわ!」ってかんじ満載。関西人って食のこだわりあるもんね。それを扱ったのまた関西人としては面白くってよかった。どれも主人公が男性だったなあ。やっぱ田辺聖子は主人公は女性のほうがいいなあと思う。
-
読んでいると今にも食べ物のにおいが漂ってきそうな、臨場感。
この本を読むとおなかがすいて、でもそんな自分がちょっぴり幸せ。 -
お好み焼きとか、すきやきとか、食べたくなる、とにかく。
-
おあげさん
-
食べ物と男女がテーマの短編集。どれも大阪の話です。
全体的にいいにおい、温かい空気、ぐつぐつという音が聞こえてきそうな本でした。
男女(恋愛、友情など)の話でも、変に美化したりかっこつけることがないところが、心地よかったです(食べ物も、たこ焼きやうどん、白味噌など、かっこつけたものじゃないし・・)。
私は特にすきやきときつねうどんが食べたくなりました! -
こないだ『無芸大食』を読んだら、食いものネタのこの小説集をまた読みたくなって、図書館で借りてきた。
私がむかし読んだのは、ちくま文庫版で、でもそれは貸出中で出払っていたので、古い単行本を借りた。表紙画は灘本唯人で、この新しい文庫とだいぶ違う。
表題作「春情蛸の足」を先頭に、「慕情きつねうどん」「人情すきやき譚」「お好み焼き無情」「薄情くじら」「たこやき多情」「当世てっちり事情」「味噌と同情」…と、ナサケの深い話が八つ。語り手は、ぜんぶ大阪のおっさん。
またこれが読んでておいしそうで、読んでいて、(このおでん屋や、このうどん屋はどこにあるんかいな、行ってみたいのう)とつい思ってしまう。
食べるもんの味のこのみの違いは、偶のことならともかく、いっしょに住んで日々のことになったら、そらきついやろなアと思ったりしながら読む。 -
うーん。悪くないけど、主人公の男の人がなんか好きになれないな〜。自分ではなんにも行動しないくせに、文句だけ(心の中だけにしろ)言うのは好きになれないです。食べるばかりで、作る描写がない(作るのを見てるだけ)のもいまいち。
食べ物を題材にした短編集なら、『恋はさじ加減』(平 安寿子)が今のところ一番好き。