新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 282
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764162

作品紹介・あらすじ

一九七二年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。毒薬のようで清清しい衝撃の現代文学の傑作が新装版に。

感想・レビュー・書評

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  • 『コインロッカー・ベイビーズ』を読むと村上龍は天才だと感じる。神懸った迫力が具わった作品だ。圧倒的な熱量と質量を含む文章、発想が常人離れした場面展開、そのなかを時に抑制され時に解放し時に右往左往しつつ時に縦横無尽にキクとハシは全速力で走り抜ける。物語のエントロピーが極大化したとき崩壊は結実し、キクとハシの新しい歌が始まる。

    数十年ぶりの再読で、当時小説なんて年間1~2冊しか読まなかったが本作品を皮切りに村上龍作品だけはすべての作品を読んだ。いま読んでも私の生涯Best 3作品である。

  • 真夏に劇薬を三ツ矢サイダーでわって飲みほした読後感

  •  ダチュラとはチョウセンアサガオのことなのだそうだ。てっきり村上龍の造語かと思っていた。村上龍の小説にぴったりな語感をもつ植物だ。
     ダチュラで東京を、軍艦島にする。正直キク・ハシ・アネモネには何一つ共感できないし読み終わるとげっそりするが、その空想だけはわりかし楽しかった。イヤ、別に病んでるわけじゃない。

     なんて汚くて、残酷で、孤独で、閉塞したこの世界。
     それでも生きていかなければならないのだな、と、力ずくで納得させられた感じ。
     文学というよりもはや力学の範疇みたいだと改めて思う。一見執拗すぎるような描写は、それ自体が読者の心を動かすエネルギーだから、無駄なようで無駄がない。

     函館の少年刑務所と海洋実習のシーンは、辻仁成の『海峡の光』を思い出したりなんかして。

  • ドロみたいな本だった。悪い意味ではない
    爽やかさ0、終始仄暗い、読みながらこっちまで血や汗にまみれていく感じ。可哀想な子なのに可哀想な感じしない。生を強く感じる。あとキチガイばかりでよかった。

  • 起爆剤であり、パンドラの匣のような作品。
    コインロッカーに仮死状態で捨てられ、生き返ったキクとハシ。
    ふたりの生命力・破壊力は凄まじい。

    あまりにも痛々しく、荒みきった世界が描かれている。
    しかし、育成環境などから心の病を発症する人が増えている現代日本を(過激すぎるかもしれないが)非常によく捉えているように思う。

    物に溢れていて、安全に思える日本。
    でも、本当に豊かな国といえるのか?

    キクの叫びとハシの空虚感が、現代社会に向けて警鐘を鳴らしているように思えました。

    大切なのは、赤子の頃の記憶。
    心臓の音。


    現代社会の病理がとてもよく描かれています。
    村上龍さんすごい。

  • 埋まることのない空洞を抱えた二人が成長し、そして崩壊していく話。暴力的、厭世的な文体、世界観が魅力なのだろうが、自分は入っていけなかった。
    短編なら世界観を雰囲気として楽しめたかもしれないが、500ページ以上の長編として読むにはしんどいものがあった。


  • 村上龍の作品を読むと高確率で村上龍っぽい世界観の夢を見ます
    建物や人が犇めく混沌としたアジアの世界で基本的に全身が泥にまみれています

  • 初めての村上龍作品。最初、少し読みづらくて断念してしまった。2週間ほどかけてやっと読了。なんか半分を過ぎたあたりから読みやすくなった。なぜだろう。

    内容はとにかく直接的にいろんな角度(性、暴力、ドラッグ、犯罪)から殴りかかってくる。そして恥ずかしいぐらい欲に正直。もしかしたらこういう暴力的な小説好きなのかもしれない、と思った作品でした。

  • 本読んでて、まるで薬でもやってるような感覚になった(やったことないけど)。目の前がぐるぐる回るような感覚。

  • 久々にページをめくる手が止まらない、興奮を抑えきれず読み進めた本でした。
    子どもの成長環境が子どもの精神に大きく影響を与える現代社会の病理を描いている、みたいなレビューを読んだけど、それは関係ないと思う。現にアネモネは何不自由なく育った結果、ダチュラを撒き散らすテロリストへと成長するわけで。
    自分の心の中に巣くう闇は小説のありとあらゆる部分にちりばめられ、ときどきにどきりとさせられます。この小説からあふれる生命力、動物の生への渇望、赤子がこの地に生まれ落ちた瞬間から生きよう生きようとするとてつもないエネルギーが、満ち足りた現代社会で生きる人々に突き刺さります。ハシ、アネモネ、キク、子どものままの純真な心が、自らを捕えるコインロッカーを突き破る原動力となったのだろうなぁ。
    どこまでがファンタジーでどこからが現実なのか、境界があやふやになる世界観、グロテスクな筆致で表現される様態、力強いという言葉では足りないほどの文章力に脱帽しました。

  • 読み終わりました、、
    読むのにエネルギーが要りました、、
    すごく深い本で抉られる本でした、、
    読む進めてもずっとずっと深くに沈んで行って息が詰まって苦しくるような、、浮き上がれるのか不安で途中怖くなりました。
    キクとハシ、対称的な性格の2人。
    普通の人はみなこの2人の特性を持ち合わせてうまくバランスを取りながら生きていると思う。

    ハシが誰かに求められるために生きるようになり、求められなくなる不安で自分を見失って行くのが読んでて辛いしハシが壊れていくのが怖かった。

    キクの印象的だったセリフ「自分の欲しいものが分かっていない奴は石になればいい〜」。
    キクの実行力がすごい。

    島の恥とされるキクと島の自慢だとされるハシ。
    噂やニュースなどで周囲から見えるものは違ってくる。

    自分のやりたい事に気づくこと。実行できること。

    ミスターD「エアコン付いてたやろ里親に可愛がられて最初だけ寒くてずっと暖かく過ごして甘ったれるな〜」






  • 辛かった。悲しかった。目が離せなかった。
    昔は読めなかった。今は読めた。こういうことがあるから本はおもしろい。

  • 村上龍さんの作品は過去に何作か読んでいるけれど、何故かこの作品は有名なのに読んでいなかった。

    やはり村上龍さんはいわゆる「醜悪」なものや様態を描くのがひたすら上手いです。(いまだに「イン・ザ・ミソスープ」の圧倒的な猟奇性はトラウマものですが。笑)
    なので読むのにはかなりエネルギーが要りますが、ただ醜悪なだけでは終わらないこの感じ、好きです。

    とにかく文体のトリップ感がすごいです。酩酊感というかスウィング感というか、悪酔いします。いやむしろバッドトリップとか悪夢そのものだと思います。良い意味で。笑
    本当にこの人は、端から見て「狂ってる」としか思えない人や世界をここまで緻密に描けてしまうんだろう。延々と続くグロテスクな描写の中で、素直に生きようとするあまり狂っていく人々がいる訳ですが、そんなのってひょっとして、ある意味そのままこの世界であって、自分たちが生きている有り様でもあったりして、とか思うとなんだか悩ましくなります。笑 
    それって何ていうかいわゆるセカイ系的な感覚にも通じるところがあったりするのですが、一方で退廃的美学というか、死への陶酔みたいなところもあるような気がします。あれだけ救いのないラストシーンが何故か美しいと思ってしまうのは、村上龍さんの術にハマったということなのかも?

    もちろん冷静に見るとSF、サスペンス、バイオレンス、恋愛、色んな要素が詰まってて楽しいですが、やっぱり読むべきは主人公2人とその周りの人たちがこの世界とどう向き合うかとか、何を失い何を得ようとするのかみたいなピュアな部分だったりするのだと思います。

    子供が大人になって世界と向き合って生きていくことはとても大変なことだし、そこに暴力や恐怖や罪のようなものが伴うのは確かにそうなんだろうと思うのですが、この小説はそのあたりが極めて過剰です。

    でもこの小説全体が語るものは、想像力という点において中途半端は許されず、とにかく過剰でいることがこの世界では必要ということであって、だからこそこの小説もここまで過剰に語っているのかもしれないな、と思う訳です。

    あと個人的にアネモネちゃんがとても魅力的でした。
    ワニとか全く興味がなかったけど、今度動物園とか行く機会があったらしげしげと見てしまいそう。笑

  • 卑猥で暴力的で差別的で狂っている描写が最初から最後まで貫かれ、読み手の僕には全くついて行けいない世界が描かれている。想像力を働かせて何とか楽しむ努力をしてみたけど、最後まで読んでひとつも面白くなかった。久しぶりに長く辛い読書になった。

  • 1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会うー。
    ようやく読むことができました。予想以上に疲労たっぷりな読後感。体中に毒が回っています。。
    【第3回野間文芸新人賞、おくダマ賞2017】

  • 勢いで一気に読んだけど、なんだろう?
    なんとも言えない読後感。不快ではないけど良くもなく、つまんなくもないけど面白かったというのも少し違うし、まったく理解できないわけじゃないが説明もできない。
    爽快なような、グロテスクのような。濃厚でエネルギーに溢れてて、映像が浮かぶので映画みたいだった。あんまり温度は感じなかったけど。
    時間をおいて再読したいかも。

  • 捨て子の生き様。過去とどう向き合い、どう処理していくのかについて、同時に捨てられた2人の別々の生き方を通じ、描き出されていきます。テーマの重厚性と照らし合わせた場合に、然るべき文体なんだけど、カッコ付きの会話文が殆どなく、殆ど句点で繋がれながら続いていく文章は、読む側にも結構な踏ん張りを要求する。単に自分の持久力のなさかもしれないけど、当初上下巻に分かれていたのもむべなるかな、と思ってしまいました。一冊モノではありながら、途中で一休みして、別の小説を挟んでしまいました。それでも読了の価値はあったし、更には、中高生くらいの時代に、頑張って読んでおくべき作品かな、と感じました。

  • 15.nov.17

    1/4くらい読んだけど耐えられなくなって読むのやめた!最近こういうの多い…

    又吉先生が推薦してたおかげで平積みしてる本屋もあったけど、私には合わないかな。
    ダイナーもそうだけど、私にはこういう小説が暴力的だったり退廃的「だけ」に見えちゃうのかもしれない。残念。

  •  作者特有の長いセリフの言い回し、ムカムカするような状況説明、言葉の羅列には意味のあるものと無いものが長々と続く。
     はっきり言って、読みにくい。読み進めるのに時間がかかった。

     しかし、この読後感はなんなのか。評価しづらい作品である。
     この本に限ってはインターネットで「コインロッカー・ベイビーズ 評価」と検索してしまった。
     自分の物差しでは評価できないと思ったからだ。

     ジャンルはSFだが純文学に値するらしい。普通の娯楽小説とは一線を画す。

     村上龍の本は今まで読んだのは、「半島を出よ」「希望の国のエクソダス」だがこれは娯楽小説だった。
     今作は「歌うクジラ」の系統だ。本当に読みにくい。進まない。

     しかし、何かのメッセージ性はある。キクとハシが閉じ込められていたコインロッカーは閉鎖を表すが、そのまま世の中を表している。
     世の中を破壊するために行動するキク、世の中に順応し成功したが精神を病んでしまうハシ。
     
     方向性のない若者の怒り、単純化すると「ライ麦畑でつかまえて」のホールデン少年を思い出す。

     つまり、この作品はもしかしたら若い時に読むのと、年をとってから読むのでは感想がまるっきり変わるものだったのかもしれない。
     若者にしか分からない、若者に寄り沿う小説だったのではないか。

     
     コインロッカーに置き去りにされた赤ん坊のうち、生き残ったのはキクとハシの二人だけだった。
     二人の精神的成長は遅かったが、特別な「音」を聞かせたことにより劇的に改善された。

     成長した二人は里親に引き取られたが、ハシは母親を追い、キクはハシを探して九州の孤島を離れた。そして鰐を飼う少女アネモネと出会う。

     歌手として成功をおさめるハシ、一方で刑務所に入れられるほどの罪を犯すキク。
     東京を破壊するという一心で、小笠原の深海に沈むダチュラを目指して脱獄する。


     若者特有の有能感と世の中に対する怒りが向かう結末は。

  • コインロッカーで世に産み落とされた子どもが、未だ知らない母親の胎内を探す。探せど探せど見つからなくて、破壊と再生を繰り返して、最後には「死んで」、「産まれる」。

    この先彼等がどうなるのか、或いは彼等を捨てたが故に破壊される世界がどうなるのかは解らない。この先にあるのが絶望なのか希望なのかも解らない。

    ただ単純なことを言えば、苦しんで苦しんでここまで生き抜いて、一つの答えを見つけた彼等に、小さな幸せのある未来があるようにと祈るばかりである。

    そして私達も同じ。

  • 細かなツッコミとかはせず、全体の勢いを感じながら読むといい作品だと感じた。もう一回読み直したい。

    Amazon にて金原ひとみさんの解説が不評だったので、旧版の解説も読んでみた。確かに全然違う、旧版の方はまさに解説であり、新版は解説というより感想文。
    しかし、細かなことより勢いや雰囲気を重視すべき作品、という本作の性質を考えれば、金原さんの解説もアリなんじゃないかと、むしろ旧版の解説に対するアンチテーゼなのではないかと感じた。

  • 2012/12/09読了。長かった。やっと読み終わった。短い文がぎっしりつまっているんだもの。
    生まれてすぐにコインロッカーに捨てられたキクとハシの物語。あまりにたくさんの出来事がありすぎて、一言では言い表せないので、特に印象に残っているところを挙げてみる。
    ひとつ、ハシを探して東京にきた和代とキク。
    ふたつ、鰐のガリバーの交通事故。
    みっつ、ハシが舌をハサミで…

    キクもハシも、アネモネも、和代も、ニヴァも、この小説にでてくるひとはほとんどみんな純粋なんだよね。
    いい人というわけじゃないけど、純粋。
    だから、一部の悪意ある人間から被害を被ったりすると(そういう部分を読むと)、すごく悲しくて腹が立つのです。

    キクとハシが離れ離れになってから、キクのほうは「ダチュラ」っていう目標があるから芯がしっかりしている感じがあったけれど、ハシのほうは終わりに近づくほど読むのが辛かった。

    気分が沈んでたりやさぐれてたりした時に読むほうがいいかも?

  • すごーく久しぶりに村上龍の長編。
    人を殺しても自分の殻を突き破って自分を信じるキクと、自分が解らずに破滅に向かってしまうハシのお話。
    胎内とコインロッカーと社会に閉じ込められた二人の結末は対照的だけれど、自分と言う存在にようやく行き着くことができたんだなあと。
    キクが全力疾走して、心臓の音を知り、母親のことを許し尊敬するシーンは思わず落涙。

    関係ないけど、この小説読んでる間ずっと新井英樹のことばっかり考えてた。

  • 中学以来再読  
    当時は殴られたような衝撃を受けた  
    再読でも、その衝撃は健在  

    初めて読んだときは何が何だかわからず、この本が持つエネルギーに突き動かされるようにして読んだ  
    今回は何か考えながら読もうと思ったけれど、駄目だった、やっぱり息をつく暇もなく読了  

    読後感は決して良いものではないのだけれど、妙な爽快感もある  
    読んでいて気持ちのいいお話ではないのに、引きずり込まれてしまう  
    完全に中毒ですね、これは  

    キクとハシ、体と病気、肉体と精神、徹底的な対比  
    キクのパートは暴力的だけど疾走感爽快感がある  
    ハシのパートは粘着質だけど柔らかくて暖かいものに包まれているような安心感閉塞感がある  
    触覚に訴えかけてくる小説  

    「過去に決着をつける」という後ろ向きなお話ではないし、「未来を切り開く」希望にあふれたお話でもない  
    ただひたすら「今を壊す」お話だと思って読みました  
    それでもラストには、希望もまた感じられる

  • 読んでる途中(ハシが東京に行ってから)、ずっと嫌な気分だった。
    モヤモヤした不のオーラに巻き込まれてしまった。
    だけど読後感は、なんでしょう…発見?開拓?とにかく読んで良かったと思った。

  • 約10年ぶりに読み返した。
    新装版になって一冊にまとまって、
    太ましくなって読みづらくなった気がする。

    非常に良かった、良かったが。
    なんか尻窄み。
    これだけエネルギーのある小説は無いわと思う反面
    なんか物足りない。
    リアリティのない生々しい夢を観ているような
    モヤッてる。

    キクが復活するシーンの爽快感と
    気道に海水が流れこんでくる絶望感が最高。

  • 読んだのは新装版じゃないですが・・

    村上龍はやっぱり好きじゃない。「イン・ザ・ミソスープ」「タナトス」の後に今作を読んでみて、世界観の緻密さ、お話のドラマ性、文章表現の美しさ等において大変ハイレベルな作家だということがわかったが、今まで読んできた作品に共通する人間の発狂シーンや、情景を描きすぎてシーンが把握できなくなる(特に終盤)ような特徴は好きになれないと思った。人間の発狂シーンについてはよく読む貴志祐介にもたびたび出てくるが、そちらは何というか、まだ「条理」の中にいる。村上龍の不条理性にある種の深みを感じることは否めないが・・

    作品として・・
    かつて同じ境遇にあった二人があるきっかけで人生を分岐させていき、またどこかで「障害」付きで再会する物語は好き。二人ともそれぞれのキャラ付けがはっきり分かれてるのがわかりやすい。
    ただ、ストーリーは途中で終わった感。キクはついにダチュラを撒いたが、その時の心境は?ハシはついに「心臓の音」に辿り着いたが、結局死んでしまうのか?ダチュラに感染するのか?気になるなぁ・・

  • 題名からして不幸な少年の陰々滅々とした生い立ち話かと思ったが、
    そこまで暗くはない。

    村上龍の小説は初めて読んだ。
    独特の文体でTHE純文学!!て感じ。
    全然好きではないが、面白かった。

    排泄物、ゲロ、キチガイ、乞食、男娼とかが至る所に出てきて
    男性的というか、世界の汚い部分ばかり。

    基本的に全然共感出来ないのだが、
    所々で、キク・ハシ・アネモネが
    「意外と素直な子やないか」と思える行動をするので応援しつつ読んだ。

    自分の子どもが思春期にこれにハマったら嫌だなーと思う小説でした。

  • 読み進めたいのに、続きが気になるのに読むのに時間がかかった。
    独特で想像できないような表現。おもしろかった。
    中毒的で読了後はけだるく、重く、でもからっぽのよう。
    金原ひとみの解説も良い。
    つかれた。でも満足。

  • 初めて出会ったのは高校生。

    半年前にもう1度。

    早く次へ次へ読み進めたくて、うずうずしたのを覚えている。
    本当に触っているかのような、すぐ横で聞いているかのような、こっちまで臭っているような、時には現実との境目に一瞬迷うような感覚に陥った一冊だ。

    高校生の私には衝撃的で恐ろしかったけど、一度入ったら途中でリタイアさせてくれない。

    大人になってからの2度目でも、手に汗握る、自然に眉間に皺が寄る。

    多分死ぬまでにあと3回は読むと思う。

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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