NO.6〔ナンバーシックス〕#5 (講談社文庫 あ 100-5)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764292

作品紹介・あらすじ

あきらめてしまうのか?NO.6の治安局員に連行された沙布を救い出すため、矯正施設の内部への潜入に成功した紫苑とネズミだったが、そこには想像を絶することが待ち受けていた。まるで地獄。くじけそうになる紫苑…その一方で、沙布には妖しげな魔の手が刻一刻と伸び始める。彼らの未来はいったい。

感想・レビュー・書評

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  • “本当の地獄も知らずに その言葉を使うな。 
     ここが本当の「地獄」だ。“

    帯に書いてある通り、地獄だった。怖すぎて逃げたくて、夢にも出てきてしまった…中々進まなかった…。

  • 2011.9.24

  • 折返しまで来ましたが、全然話が進んだ気がしません。
    相変わらずNO.6は謎だらけですし、人の命を大切にしません。
    どういう運営をしているのか、全く見えてきません。

    おかしいなあ。
    紫苑とネズミは着々と計画を実行しているはずなのに。

    沙布についても、どういう状況なのかがわかりません。
    「沙布は美人」という台詞が何度も拉致した側から発せられますが、そもそも遺伝子的レベルで優劣を判断しているので、頭の良い人、運動神経の良い人と並んで、見た目の良い人だらけなんじゃないかと思っていたのですが。
    NO.6という都市、というか組織への作者の精度が粗い気がします。

    紫苑の母の火藍(からん)にしても、自分の目で見て耳で聞いたものを判断材料にしているのはいいけれど、危機意識が薄すぎます。
    正論を年端のいかない少女に語るのは、NO.6のような管理・監視社会においては、自分にも相手にもリスクが大きすぎます。
    なのに、あまりにも正面から正論を吐きすぎる。
    もう少し大人になってうまく立ち回らないと、誰のことも救えないような気がして、不安でなりません。

  • 文字で読んでても、残忍すぎる。
    でも、ネズミと紫苑の空気感は変わらずだった。

  • 矯正施設の中で文字通り人々を踏み台にして先へと進むネズミと紫苑の姿に「沙布を絶対に助ける」という強い信念を感じると同時に、西ブロックの人々をゴミ以下の存在のように扱うNo.6側がとても残酷に見えます。ネズミと紫苑が沙布を無事助け出して、No.6をぎゃふんと言わせてくれる展開を期待したいです 笑

  • 2023/03/24

  • 人狩りに捕まり、ついに矯正施設へいく紫苑とネズミ。しかし、矯正施設に連れていかれた西ブロックの人たちはぞんざいな扱いを受ける。なんだかアウシュビッツを彷彿とさせて、読んでいて辛かった…
    最後紫苑が覚醒したと思いきや、ネズミにとめられる。ネズミはそのままの紫苑でいてほしいと

  • あさのあつこ氏のSF小説【NO.6】第五巻。攫われた友達を救出すべく、紫苑とネズミは治安局の矯正施設へ乗り込む。果たして救出出来るのか。先が気になりすぎる。

  • 2019/01/17 再読。
    2023/02/10-12。再々読。



    ・火藍の近くに楊眠いるとハラハラしちゃうんだよな。


    ・捕らえられた沙布が紫苑との思い出を回想するとこ、す~ごく切ないんだけど、紫苑がほんとに沙布のことを友人としか思ってなくてめちゃくちゃ残酷というか…… 天然というか…… こりゃまたどうしようもない子だなと思う。

    ・しかもこのあとネズミに「おれにはあんたが必要なんだ」って言われて自分を奮い立たせるとこ、その言葉を「媚薬のような」と表すシーンなんだから本当にどうしようもないわな。なんかのインタビューか何かで紫苑がネズミに対して抱いている感情の話をあさのあつこさんがしてたような気がするんだけどな~…… どこだったっけな……

    ・あんまりよくない言い方だけど、紫苑はなぜ沙布ではいけなかったんだろうなと考えると、やっぱり沙布がNO.6内の人間だったからかなと思う。NO.6内の森林公園を森と呼ぶことに強い抵抗を示していたこととか、予測がつかない自然現象を好ましく思っていたこととか……

    ・しかもその前にネズミに「喉を掻き切る前にキスしてやる」って言われてめちゃくちゃ興奮してるし。これはなんなんだ? ネズミのこと、NO.6から連れ出してくれて真実を教えてくれる人、としてだけじゃなくふつうにネズミという人間が好きなんだもんなあ紫苑。


    ・あとね~。ネズミを殺されそうになって真っ先に絞首に踏み切る紫苑さん。ネズミドン引きしてるじゃん。

    ・「おれの知っている紫苑は、何が合っても断罪などしない」ってあまりにエゴすぎる。ネズミ、紫苑に紫苑のままでいてほしいと言ったけど、ネズミに危害を与える相手につかみかかる紫苑も紫苑でしかないよと思う。清純なままでいられるわけがないだろ…… あ…… あ…… どうしようもない……

    ・このあたりからのネズミの紫苑に対する理想と、ネズミと出会って変わっていった現実の紫苑とのギャップに惑わされるやつ、いいよね。紫苑はわりとピンピンしてるのに。

    ・力河に掴みかかった頃から紫苑のネズミに害を与えるもの絶対許さん精神が育ってきてた気がするけど、明確に変化し始めるのはこの辺なのかな、やっぱり。ネズミが乞うくらいになるまでの変化だもんなあ。まあ、これはネズミが紫苑のことを見る目が再会直後から変わってきているっていうのもあるだろうけど。


    ・この辺はアニメでざっくりカットされてるからほんとにあんまり覚えてない!たのしみだ。

  • 9巻にて

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著者プロフィール

あさの あつこ:1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は『福音の少年』『No.6』シリーズ、『弥勒の月』『アーセナルにおいでよ』など多数。

「2025年 『あなただけの物語のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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