バンギャル ア ゴーゴー(1) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.40
  • (4)
  • (15)
  • (20)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 138
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764346

作品紹介・あらすじ

家にも学校にも居場所がない中学生のえりの心の拠り所は、大好きなヴィジュアル系バンド。札幌のライヴハウスに通い、ノリコとユキの3人でメンバーを「追っかけ」る時だけが「生きてる」気がする。くだらない日常から逃げるように、ライヴハウスの暗闇と轟音にまぎれる少女たち。女の子青春文学の金字塔。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  私の傷口をゴリゴリとえぐってくるような話。
    「1」と書いてあるので、中途半端なところで終わったらどうしよう……? と憶いながら、読み進めたのですが、そんなことはなかったことだけがよかったです。
     これはこれで一冊で綺麗にまとまっている。

     これはバンドを追っかけている、4人の少女の話で。
     彼女たちは、傷ついたり、様々なものを失ったりしながら生きている。
     私がMAXバンギャだった頃には、こういう文化ってあまりなかったから、ちょっと「古典」みたいになっているところもあるのだろうけど。

     恐らく、確かに、こういう時期ってあったのだろうなあ……と、年上のお姉さま方の話を聞くと思ったりもする。
     それがよかったのか悪かったのかは、よくわからないんですけど。

     でも言えるのは。
     確かにこういうものを猛烈に必要とする人は、いつの時代も存在するし。
     そのために何かを消費したことをよしとするか後悔にするかは自分次第……だと思いました。

  • バンドの追っかけは、自分にはよく理解が出来ないが、きっと当人たちにとっては大切なものなのだろう。なんだか自分の10代のころを思い出した一作。

  • 2013年11月

  • 私とはきっと別の思考回路を持った、別の世界の人々の話。
    けれど、その根幹である人間性はきっと同じで、所々でシンパシーを感じた。

    ストーリーは何てことはない。
    しかし、主人公の描写がうまくできていて、引き込まれる。
    他のキャラクターたちの描写があまりいないのも、主人公の視野の狭さがあらわれていてよい。

    人に勧めるか、と聞かれたら勧められない。
    読み返すか、と聞かれたら読み返さないと思う。
    しかし印象にはよく残る上、自分に影響を与えた本だと思う。
    衝撃を受けたい人にオススメ。

  • バンギャあがりでもないのになんか身に覚えがあることが多くて痛い…。
    とりあえずのり切手がいちばんやばい。

  • ふと立ち寄った本屋で見つけたので読み始めました.

    少し前のリアルなバンギャ事情ですね.
    自分はそこまでしたことなかったけど,地方ギャの思うこととか,将来の不安と葛藤とか,どんなジャンルの子でも悩みは同じなのかと思う作品でした.

  • 一気に読んだ。元バンギャ、アイドルオタ、何かに死ぬほどハマった人、悶々とした思春期を過ごした人、この本読んだらそれぞれどっかに共感したり胸が痛くなったり恥ずかしさに叫びたくなるところがあるんじゃないかな。北海道の田舎に住む真面目な中学生がV系にハマってバンギャになってからの数年間の物語。
    著者が元バンギャだけあって生態や心理描写がめちゃリアル。俺はV系の世界にはいなかったから本当のところがどうかはわからないけど、極端だったり狂ってる人物描写も「正しく狂ってる」感じがする。行き着くところまで行くとたぶんこうなるよな、っていう。
    登場するバンドや事件もモチーフになったものがあっさりわかるので90年代のV系ブームにどっぷり漬かった人は特にお勧め。現役バンギャには痛すぎる気がするのでお勧めしません。

  • 作者のダイレクトなもがく心情が伝わる

  • 著者の実体験をはんぶん交えて書かれてるんだろうな、だって、メインのバンギャルちゃんたちが辿る思いや進路や友情や親との衝突やら、恐ろしいくらいに元バンギャの私と同じだったもの。

    居場所がなくて、何かつまらなくて、夢中になりたくて、そんな想いを火花が散るほどにライブで弾けさせる。音楽性だの、世界観だの、最初は語りながらいやに影響されてそれを理解する自分はつまんない他人とはちがうと
    優越感を感じる。

    そのくせ起点が見えた途端、女が生まれて服装も考え方も対面的に考える。だけど、そんな恥ずかしいまでの願望むき出しの自分を間近でみて、同じ立場にいた人だからこそ、そこで出来た友達ってより強固なものになったんだ。

    読んでいて恥ずかしくて懐かしくてなんだか清々しい。

  • 前半はただただ主人公達に苛ついていた。
    後半になってからはわりと面白く読めた。

    音楽にはこういう一面もあるよね、みたいな。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家・活動家。1975年北海道生まれ。愛国パンクバンドなどを経て、自伝的エッセイ『生き地獄天国』で作家デビュー。2007年『生きさせろ! 難民化する若者たち』でJCJ賞受賞。格差・貧困問題に取り組み、生きづらさや自己責任論に対抗する発言・執筆活動を続ける。反貧困ネットワーク世話人、週刊金曜日編集委員。共著に『1995年 未了の問題圏』(大月書店、2008年)。

「2019年 『この国の不寛容の果てに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

バンギャル ア ゴーゴー(1) (講談社文庫)のその他の作品

雨宮処凛の作品

バンギャル ア ゴーゴー(1) (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする