赤い指 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 17183
レビュー : 1438
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764445

作品紹介・あらすじ

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んで思ったのは、問題を先送りにしていると雪ダルマ式に大きくなって結局自分に降りかかってくるということ。

    主人公は40代の中年男。
    オタクの息子が少女を殺したという事実を痴呆症の母親がやった事にしようと工作する。

    家族との関係に絶望をしてしまい自分の世界に入ることにしたという母親の気持ちが理解できた。
    ただずっと痴呆症のふりなんて出来るものかなと疑問に思った。

    • 風太郎さん
      フォローありがとうございました。
      「赤い指」も好きな作品の一つです。
      katatumuruさんの読書量には驚きました。
      こんなに読めるなんて...
      フォローありがとうございました。
      「赤い指」も好きな作品の一つです。
      katatumuruさんの読書量には驚きました。
      こんなに読めるなんて、うらやましいです。
      2013/07/22
    • katatumuruさん
      風太郎さん、コメントをいただきありがとうございます(^^)

      読書量・・・とんでもないです!
      こちらには他の読書サイトに載せていたレビューを...
      風太郎さん、コメントをいただきありがとうございます(^^)

      読書量・・・とんでもないです!
      こちらには他の読書サイトに載せていたレビューを移行している最中なんです。

      所で、風太郎さんのお名前は山田風太郎さんからつけられたんでしょうか?
      私はまだ一冊しか読んでないんですが、ものすごいインパクトのある本ですごく印象的でした。
      2013/07/23
  • 加賀恭一郎シリーズ再び。

    ある少女殺害事件を加賀と従兄弟の松宮がコンビで捜査することに。

    事件自体より、その背景にある複雑な家族関係がメインだったけど、だからこそ心理描写が細かく、ラストの衝撃も大きかった。

    あと、すでにシリーズラストの『祈りの幕が下りる時』を読んだ後だからこそ、加賀の家族の話もつながりを感じれて面白かった。これもシリーズ物の楽しさ。

  • 吐き気のする話だった…。
    書かれている犯罪があまりに酷いのも大きな理由だが、面倒くさがって周囲にも自分にも向き合わず、保身のために他者を犠牲にする男の醜さが、自分の中にもあるのを見せつけられたからでもある。
    最後は出来すぎだろうとも思うけれど、あんまりに救いのない話なので、このくらいの和らげがなかったらもっと落ち込んだね…。

  • お母さんは最後までしゃべらなかった。最後は小さくなって泣いていただけだった。それが悲しさを増す。だれもお母さんの赤い指に気付いてあげなかった。
    お母さんの手を握り、赤い指を見てあげたら、もっと早くこんなバカげたことは終わっていたかもしれない。お母さんの赤い指に秘められた思い…届かなかった。辛すぎる。
    この作品では家族の絆や人間の孤独など考えさせられた。

  • 初の加賀恭一郎シリーズ。
    事件を紐解いていくというよりも、それぞれの心の奥を紐解いて行くような。
    それぞれに抱える事情があって、それは傍目にはわからないものだと。
    特殊なようで、どこにでもあるようなそれぞれの事情や、ラストに向かって解き明かされて行く真実が悲しいのなんの。
    このシリーズを読んで行きたいと思いました。
    大学生の加賀恭一郎から!

  • 青少年の性犯罪、親の認知症など、扱っているテーマは
    重いものばかり。故に、内容も心にずしんとくる感じです。

    どこの家族にもありがちなことでは無いですが、意外な家庭に
    意外な問題があるということは、現実にもあることだと思います。

    色々考えさせられた作品でした。

  • スペシャルドラマとしてテレビでやっていたのを見て、ものすごく感動してしまいました。それで小説を買って読んだんですが、結末を知って読んでもやっぱり感動して泣いてしまいました。

    家族について深く考えさせられます。母親とその息子とその息子。自分は子育て失敗したくないなぁなんて思ったり(笑)
    でももし自分がこの家族と同じ立場になってしまったら、即座に正しい道を選択できないんじゃないかなと思ってしまいました。ちょっと悲しいですね。

  • 少女を殺しておいて親のせい、
    現実逃避の息子。
    自首させるどころか犯罪隠匿で共犯になる
    子育て失敗の父と母。

    そしてあろうことか、痴呆の祖母に
    罪をなすりつけようとする駄目駄目家族。

    さすがに祖母を連行しようとして
    父が正直になるシーンでは泣かされてしまったけれど

    疑問に思ったのは、警察(刑事)って
    『この家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない』
    なんて親切なことをやってくれるんでしょうか。
    そこに小説の構成上の意図を感じてしまいました。

    それから祖母が痴呆のフリをしていたという
    設定にも疑問です。

    加賀は『おかあさんは、あなた方が間違った選択をしないよう、
    無言で信号を送り続けていたんです。』
    『あなたに思いとどまってもらうために、です。』
    というけれど、

    祖母は自分の犯行説を阻止する手段だけ
    きっちり行い、犯行隠匿は本気で止めず
    家族の前ではまだ痴呆のフリをつづけてるけど
    刑事には目で訴える。
    その行動が不自然でまどろっこしすぎですよ。

    本気で思いとどまって欲しいなら
    殺人なんて大事を知った時点で、
    祖母はフリなんてやめて
    息子(父)が共犯にならないよう、
    孫を自主させるように
    叱るなり説得して導けばいいのに
    結局この祖母も子どもの教育しつけに失敗してる
    駄目祖母ですよね。

    同居生活がうまくいかないからって
    痴呆のフリして会話にも答えない、
    和室にこもって現実逃避してたら孫と同レベルです。
    いや痴呆のフリをして家族に迷惑嫌がらせをしているので
    もっと悪質な人間だと思います。
    (そう思うように計算された描写なんでしょうか。)

    祖母が実は痴呆じゃなかったというトリックのための
    設定すぎるかな。あざとく感じてしまいました。

    フリをしってていて言わない妹も嫌らしいし。
    祖母も携帯があるんだったら、息子が隠匿したり
    共犯になるまえに妹に相談するか、
    匿名で警察に連絡すればすむことだし。

    元々面白い話ではないので
    変にひねりを加えず、本当に祖母が痴呆で
    息子夫婦はまともに祖母と接してないため
    赤い指にも気づけなかった!
    父が祖母との絆を思い出し
    改心して正直になるってほうが
    同居や介護の大変さ、家族生活の希薄さが出て
    考えさせられる作品になったんじゃないかなと思います。

  • 加賀恭一郎シリーズの第7作で最も好きな話のひとつです。

    東野さんの本はどんでん返しのあるストーリーが多いように思いますが、この赤い指は最後の最後で話が一気に覆ります。
    お見事!とつい思ってしまいました。

    それが少し悲し気なストーリーに終結していきますが、加賀恭一郎という刑事の魅力がとても出ている作品だと思います。

    この本がきっかけで東野さんの本に興味を持って行きました。

  • 親子の情愛の深さを感じました。と言っても、親の子に対する気持ちの深さですが...自分も親になり子どもには、より良い人生をと思い日々接しているわけですが、一方親に対しては...自分勝手に振舞っているにではと反省させられました。親の心子知らずですね。加賀さんの刑事としての資質の素晴らしさとともに、深い優しさを感じ加賀親子の背負った親子の距離感に想いを馳せました。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。
代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』(2019年3月16日 WOWOW)、玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。

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