赤い指 (講談社文庫)

  • 講談社 (2009年8月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784062764445

作品紹介・あらすじ

加賀恭一郎シリーズに燦然と輝く傑作!
「平凡な家族など、この世に一つもない」
加賀恭一郎第7の事件

少女の遺体が住宅街で発見された。
捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。
「この家には、隠されている真実がある。
それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」
刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?
家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

みんなの感想まとめ

親子の愛や家族の絆を深く掘り下げた物語が展開されます。住宅街で発見された少女の遺体を巡る事件を通じて、加賀恭一郎が捜査を進める中で、平凡な家庭に潜む複雑な事情が明らかになります。作品は、認知症や引きこ...

感想・レビュー・書評

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  • 東野圭吾さんの18年前の作品。
    加賀シリーズの7作品目にあたるとのこと。昨年「あなたが誰かを殺した」が書店に並び、加賀シリーズを読んでみようと思い至り順番を検索した際に、こちらの「赤い指」から読むのをおすすめしているサイトを多く見たのでそこに従いこちらの作品から順を追って読んでみる事に。

    読んでいる最中にだいぶ昔にドラマで観た作品だと思い出す。
    しかし例の如く殆どを忘れている。
    認知症の話等も絡む物語というのも相まって自分の記憶力の薄さも物語と結びつきを持つような感じになってしまった。

    テーマは「親子愛」、親と子のその間柄限定の共有している思い出と慈しみと愛情が絡み合う物語。
    物語としてはスマートで読み易く、しかしそれ以外で考えさせられる事が多い作品だった。
    自分が年を重ねていけば、当然親も年を重ねていく。その中で根本にある愛だけはしっかりと育み続けなければならない。例え仕事やら余裕やら優先的都合やらで自分に出きることや共有する時間や機会が少なくなろうと、その根本にある愛情だけはしっかりと持ち続けようと思う。
    そう投げ掛けられる様な作品だった。

    次の「新参者」「麒麟の翼」連続して読んでみよう。

  • ああ、これはまずいッ
    涙腺が緩むとは〜(><)

    『あなたが誰かを殺した』が面白かったので、同じ加賀恭一郎シリーズのずっと気になっていたこの作品を選んだ
    良かった、上手いよなあ。。。

    低姿勢でありながら、犯人宅をじわじわと追い詰めていく加賀
    そして追い詰められていく犯人宅の切羽詰まった様子が手に取るように同時に描かれていて面白い

    家族を守る為警察の目を誤魔化そうとあれこれ必死に考えた作戦が凄い、というか酷い
    しかし真犯人が明るみになった後明かされた事実の方がもっと残酷だった!
    とても切ない
    涙腺が緩んだ

    そして加賀自身の事情
    それを知った時、さらに緩んだ(><)

    二回に分けて来たか

    「どういう風に死を迎えるかは、どう生きてきたかによって決まる。全てその人の生き様」
    深い言葉だなあ

    良い話だった
    いつか再読しよう
    加賀恭一郎シリーズ、面白い

    • yyさん
      ハッピーアワーさん ♪

      優しい返信 (変身って変換されそうだった!)
      ありがとうございます。

      書籍管理人の娘さん、素敵 ☆彡
      ハッピーアワーさん ♪

      優しい返信 (変身って変換されそうだった!)
      ありがとうございます。

      書籍管理人の娘さん、素敵 ☆彡
      2024/01/08
    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      yyさん、管理人は積読が趣味かと思われるぐらい読めていない書籍に埋もれて生きています(・_・;

      そう言えば、東野圭吾の小説にも『変身』あり...
      yyさん、管理人は積読が趣味かと思われるぐらい読めていない書籍に埋もれて生きています(・_・;

      そう言えば、東野圭吾の小説にも『変身』ありましたね(^.^)
      2024/01/08
    • yyさん
      ハッピーアワーさん

      素晴らしい!♡!♡!
      ハッピーさん、センス抜群 ☆彡
      ハッピーアワーさん

      素晴らしい!♡!♡!
      ハッピーさん、センス抜群 ☆彡
      2024/01/08
  • 加賀シリーズ7作目

    やっとここまできた!
    あとちょっとや!
    なんか急に深みが増した気がする7作目です!


    加賀シリーズということも知らなかった遥か昔に読んだようですが全く記憶になく。
    10年前くらいだそうで。。

    新たな気持ちで読めました。
    面白かった、すごく!



    今回は犯人の親の目線と
    新米刑事の目線で描かれております。


    犯人の親の目線は…ひどい。
    とにかくひどい
    いつまでも逃げ腰の昭夫!!
    そして息子の直巳も
    読んでいて腹が立つ!!
    なんやねん!

    そしてじわじわ追い詰められていく様が
    読んでいてこちらまで苦しくなる
    事件になる前からなんか追い詰められている。
    息が苦しくなる
    なんでこんなことになってしまったんだ。。


    新米刑事の目線は加賀の凄さを物語っていた。
    鋭い洞察力でどんどん真実を明らかにしていて
    さすがの一言。


    先輩(上司?)刑事の
    『しっかり、加賀君のやり方を見ておくんだぞ。
    おまえはこれから、
    すごい状況に立ち会うことになるからな』
    ってセリフが
    これから何が起こるの!!と震えた!!


    どちらの目線も両方読めるのが面白い!



    そして何よりも終盤
    もう読む手が止まらなかった


    畳み掛けるように判明する事実が
    泣かせてくるよ……
    つらすぎ。。。


    久々に加賀自身の話も出てきて
    それもよかったです

    こちらもまた。。。うぅ。



    今まで淡々と事件を描いてた加賀シリーズだったので、不意に泣かされて、やられました!


    さぁ次も楽しみ♪

    • bmakiさん
      私もこの作品かなり前に読みました。

      どんな本だったか???
      全然覚えていないです。

      東野圭吾先生、加賀シリーズ、一番最初から読...
      私もこの作品かなり前に読みました。

      どんな本だったか???
      全然覚えていないです。

      東野圭吾先生、加賀シリーズ、一番最初から読んでみても面白いかもしれませんねo(^▽^)o
      私も再読したいなぁ。
      2024/04/17
    • どんぐりさん
      K村さん

      コメントありがとうございます♪
      さらっとしたミステリーかなと思って読んでたんで不意うちでした!やられましたー!

      今まで加賀シリ...
      K村さん

      コメントありがとうございます♪
      さらっとしたミステリーかなと思って読んでたんで不意うちでした!やられましたー!

      今まで加賀シリーズと意識せずに読んでた作品が多くて、改めて順番に読むと面白いです!
      2024/04/17
    • どんぐりさん
      bmakiさん

      私もすっかり忘れてました
      忘れ具合にビックリしてます笑

      読みましょ読みましょ♪
      最初の作品は加賀氏が若くて
      時代を感じま...
      bmakiさん

      私もすっかり忘れてました
      忘れ具合にビックリしてます笑

      読みましょ読みましょ♪
      最初の作品は加賀氏が若くて
      時代を感じました(^^)
      2024/04/17
  • 加賀さんシリーズが大好きで、いつもと違う感じもまたよかったです。
    家族について考えさせられる作品でしたが、最後の最後まで楽しく読むことができました。
    次回作も楽しみです!!!

  • 加賀の鋭い観察眼、加害者の家族にぎりぎりまで与える温情に胸を打たれた。隠された真実は、この家の中で彼等自身によって明かされなければいけない、このセリフの意味にぐっとくる。このような刑事さんばかりだったらどんなにいいか。
    本当に馬鹿餓鬼、どうしようもなく甘い母親、軸のない父親には驚きであった。この前原家に欠けているものは、真実を見るということではないか。と、言っている自分も人に物申せる人間では決してない。だからかな、平凡な家庭など、この世にひとつもない、帯の言葉がとても身に沁みた。

    ちりんちりんと、杖の鈴が鳴り、晴恵は足を踏み出す。
    年老いた母の丸い背中は小刻みに震えていた。
    ここ、とても心動かされた場面です。心のダム決壊というか。この晴恵の姿が自分の父親と重なった。ある時は家族の確執も、幸せな穏やかな時間もあって、全て背負った老いた背中にどうにもやるせなくなる。あんなに嫌がっていた杖、最近は欠かせなくなって。家族というのは一番身近で、分かり合えれば一番いいのですが、時には、一筋灘ではいかないこともあって。
    嫌な感情だけで終わらせず、家族の情に触れるというバランスにほろりとさせられました。加賀親子の隠された繋がりで、更に情に訴えかけられ、とても感動しました。
    スピーディな展開、丁度良い長さ。加賀恭一郎シリーズ、少しずつでも読んでいきたいです。

    • Manideさん
      kazekaoruさん、こんばんは。

      赤い指いい作品ですよね〜
      私も加賀シリーズの中でも好きな作品です。

      人形町駅を6年使っていたことが...
      kazekaoruさん、こんばんは。

      赤い指いい作品ですよね〜
      私も加賀シリーズの中でも好きな作品です。

      人形町駅を6年使っていたことがあって、
      付近を通るたびに加賀が頭をよぎっていました。
      かっこいいですよね〜( ^ω^ )
      日本橋を渡る時も、いつも加賀を思い出します。
      2023/06/13
    • kazekaoru21さん
      Manideさん、おはようございます。

      タイトルからとても気になっていた作品でした。
      クールで温情ある加賀がカッコよく、胸に響いた感...
      Manideさん、おはようございます。

      タイトルからとても気になっていた作品でした。
      クールで温情ある加賀がカッコよく、胸に響いた感動ものでした。
      どうしてもずっと阿部さんが目に浮かんでいました。

      サスペンスそうろうではなく、事件と人情そのバランスが私にはぴったりでした。
      コメントありがとうございました(^―^)
      2023/06/15
  • 加賀恭一郎シリーズ第7弾。
    今日今現在、私にとってはシリーズの中で1番の作品。
    サスペンスでありながらもヒューマンドラマの要素が強かった印象。
    家族の在り方、親子の在り方、今となっては父親であり息子でもある私自身が、もしも本作のストーリーのそれぞれの立場だったなら…。そう考えると非常に感慨深いものがあった。

    • Manideさん
      akodamさん

      赤い指、いいですよね。
      私も加賀恭一郎シリーズの中で1番好きな作品です。
      akodamさんの感想みながら、もう一...
      akodamさん

      赤い指、いいですよね。
      私も加賀恭一郎シリーズの中で1番好きな作品です。
      akodamさんの感想みながら、もう一度読もう!と思いました。

      私が最初に読んだのは2015年でしたが、
      既に「加賀恭一郎」=「阿部寛」でした。
      ドラマや映画に全く触れずに、この本を読んだ人が、加賀恭一郎がどんな人物イメージとなるかは、とても興味深いところです。
      2022/07/10
    • akodamさん
      Manideさん、こんにちは。
      コメントいただき嬉しいです。
      加賀恭一郎シリーズの中でも赤い指、良いですよね!
      恭一郎の感情が絶妙に描かれて...
      Manideさん、こんにちは。
      コメントいただき嬉しいです。
      加賀恭一郎シリーズの中でも赤い指、良いですよね!
      恭一郎の感情が絶妙に描かれていて、昭夫の良心に問いかけるシーンなど今でも覚えています。

      私は加賀恭一郎シリーズを読破した後映画を観たため、初めて観た時は違和感とショックを受けました。
      (とは言えイメージ出来る俳優さんは居ないのですが…)

      好きな物語だからこそイメージを壊してほしくはないと言う気持ちを強く持った初めての作品でもありました。

      ガリレオシリーズは逆に映像から入ったので「福山雅治」以外考えられず…やはりイメージって大事ですよね。

      今後ともよろしくお願いします^ ^
      2022/07/10
    • Manideさん
      そうなんですね〜
      聞いてみたいことが聞けて嬉しい反面、
      絶対、阿部寛だと思ってましたので、びっくりしてます(笑)
      映像の力、恐ろしいですね。...
      そうなんですね〜
      聞いてみたいことが聞けて嬉しい反面、
      絶対、阿部寛だと思ってましたので、びっくりしてます(笑)
      映像の力、恐ろしいですね。

      人の考えを聞けるのは面白いですね。
      楽しいお話が聞けてよかったです。
      また、勝手にコメントさせてもらいますね ^_^
      2022/07/10
  • 加賀恭一郎が練馬署にいる時の事件。加賀の父親は闘病しており入院中で、父親にとっては甥にあたる松宮が気にかけてお見舞いに訪れている。加賀はわだかまりがあって、頑なに父親に会おうとしない。同じ頃、7歳の少女が行方不明になり、ある家族がその事件に関係していて……という物語。

    あまりにも身勝手で後味の悪い事件だった。
    この家族の父親は、親として貫かなくてはいけない芯がぶれていて、だからこんな結果になってしまったのかなと思う。事件を隠匿しようとする手段も姑息で、読んでいて悲しくなった。

    この事件と対比するように、加賀と父親の関係も物語を通して描かれていた。加賀の母親が孤独な死を迎えたことへの償いとして、父親は死期が近いとわかっていながら息子に会わず、息子もまた父親に会わない。母の孤独死への償いとして、その姿勢を貫く親子の意思の強さが印象に残った。

    とても面白かったけど、物語としては本当に気持ち悪く後味が悪かったなぁ。最後、加賀が犯人を叱りつけるところは少しスッとしたけど、他責思考で自分の責任を取れない人間って怖いなと感じた。

  • 私の母は認知症で現在施設に入っています。父が他界して数ヶ月後に認知症を発症しました。父の死のショックが癒えぬ中、母の症状が出たので、ダブルパンチを食らった感覚です。父の死をどういう形で妻である母は受け入れたのか、もしくは上手く受け入れることが出来なかった結果、精神的ショックから認知症を患ったのかはわかりません。ただ、長年連れ添ったパートナーの死は当人にしかわからない辛く深い傷となるのだと自身の親を見て感じていました。
    本作、何か私のその当時の父母への思いを蘇らすような、何か身近な印象を与える作品でした。殺人事件自体に身近な印象はありません。あと、たまたま前原昭夫と私は同い年。
    親子の関係性、子育て、認知症、介護といった社会的問題を、加賀親子の関係性も交えて問う作品内容であると感じました。300ページと短い中で、無駄なくそのメッセージ性が凝縮されていると思いました。
    加賀恭一郎シリーズがとても好きです。この後も読み漁っていきます。

  • とても良かった。

    新参者で登場した加賀恭一郎刑事のシリーズのようです。

    今回は普通の家庭で起きた悲劇から家族とは何か、親子とは何かということを考えさせられる作品です。

    いつもながら伏線回収と結末は見事!

    オススメです♪

  • 再読
    色々な家族の形はあるものの、自分は絶対こうならないように気を付けなければと思った。
    ひとりひとりが思いやりを持って生活していたらこんな結果にはならなかったのではないか。
    おばあちゃんの気持ちを考えると胸が苦しくなる。
    どんな相手でもしっかり尊重しなければいけないと考えさせられる作品

  • 登場人物には酷くイライラさせられた。特に妻と息子。そこまで感情移入させる東野さんは凄い。
    そしてラストの展開には驚かされる。赤い指の意味。衝撃の結末。
    悲しく切ない家族の物語。こんな家族にはなりたくない。

  • 「しっかり、加賀君のやり方を見ておくんだぞ。おまえはこれから、すごい状況に立ち会うことになるからな。」加賀刑事の慧眼ぶりに心が沸き立ってしまいます。これから何が起こるのかと。
    東野圭吾さんのミステリーはとても読みやすく、すいすい頭に入ってきます。少しずつ、でも確実に真相へと近づいていく。鮮やかに場面の推移が浮かんでくる。
    その間の心理の読み合いは見ごたえがあり、相手の遥か上を行っているのも面白いです。得られる深い人間への洞察はミステリーならでは。
    しびれるやりとりに、あっという間に読了してしまいました。

  • 加賀恭一郎シリーズ 7作目

    嫁姑問題・老人介護問題・少年犯罪等、解決するのが難しい問題を織り交ぜて、息子が犯した犯罪を、有る手段--それは人間として絶対にしてはいけない手段を思いついた両親を「彼ら自身によって明かされなければならない」と、加賀恭一郎は、両親の良心に訴えて、見事に、解決する。

    それと同時に、恭一郎の父親・隆正の最後が描かれる。

    病室で、隆正が看護師と打っていた将棋の相手が実は、恭一郎が一手ずつ、看護師に指示していた事。
    最後まで、自分に会いに来るなと言った、隆正・恭一郎親子が決めた事。
    感動的だった。

  •  本書が上梓されたのは、2006年7月で、その一年前『容疑者Ⅹの献身』(ガリレオシリーズ)で直木賞を受賞しました。
    『赤い指』と賞作品で同時期に共通する作風なんですね。小説の冒頭部分に犯人が登場して物語が展開していくところです。

     現実には容疑者の自白の有無に関わらず状況証拠が合致していれば、警察は調書を書き、検察が起訴すれば裁判が出来ます。ただし、それが果たして真相解明に至るかどうかは不明です。『赤い指』では、刑事として真相は最後まで分からないと述べた上で、善悪を良心に委ね自供まで追い込む心理的手法は秀逸だと思いました。

     恭一郎は、父親・加賀隆正との確執があったのですね。その点において、父を許せていたのか、僕の中では解釈できていません。

     今回読んだ作中に、看護師金森登紀子が登場人物の中にいたのには驚きました。
    加賀恭一郎シリーズの最新刊『あなたが誰かを殺した』(2023年)にも登場していたからです。初登場は『赤い指』で、名脇役の看護師さんですね。

     加賀刑事の父は、胆嚢と肝臓癌により入院先で亡くなりました。登紀子は「これを握っておられました」と言い、加賀が「桂馬か」と将棋の駒について呟くシーンが印象的でした。
     本書に答えを書いていますが、僕なりの意訳は、以下の通りです。

    対局の序盤で桂馬は活躍しない。将棋の格言で「桂の王手は合駒きかず 桂の高跳び歩の餌食 桂は控えて打て!」があります。これはお父さんのダイイングメッセージかな?
    興味深いですね、読書は楽しい。

  • 加賀恭一郎シリーズ。
    表向きは平穏そうな家庭でも、それぞれに悩みや問題がある。
    その中のひとつ家庭の物語。
    殺人事件に絡み明かされる複雑な家族の肖像。
    その結末はやはり…
    「彼ら自身の手によって明かされなければならない」
    この言葉に尽きると思いました。
    この家庭には本当に胸糞感しかなかったけど、最後には…。
    ラストは加賀自身の家族の事も。
    これには心打たれました。

  • 久しぶりに泣いてしまった。故の星5

    改めて自分の評価基準がミステリー寄りではないなぁと感じた。
    当たり前ではあふが自分の琴線に深く触れる所にポイントを置いているのか。

    ワクワクするとか泣いてしまうといった作品は高評価が多いのか。

  • 加賀恭一郎シリーズ7作目は、家族の問題を扱った作品。嫁・姑の確執、母親の溺愛と父親の無関心が生んだ精神未熟なモンスター、そして父・息子の反発。

    中学生の息子(直巳)が少女を絞殺。息子を溺愛する母親(八重子)に懇願され、隠蔽工作に奔走する父親(昭夫)。人倫にもとるシナリオ。昭夫は、果たして人の道を踏み外してしまうのか。全てお見通しの加賀恭一郎はどう裁く?

    所轄の刑事加賀と組んだ捜査一課新米の松宮(加賀の従兄弟)は、父親に対する加賀の態度に反感を覚えつつも、加賀の捜査手腕に舌を巻く。芝居じみたちょっと出来すぎな展開で、やや興ざめ。

  • っすぅーっと入り込めて最初から最後まで面白かった。
    今の所シリーズの中で1番好き。

  • 安定の読みやすさですね♪
    ミステリー目線だけでは物足りなさはあるけれど、人間の思い込みや自分勝手な醜い部分...なんだか胸がチクってなる大切なことを教えて貰った気がします。

  • まあ、ミステリーには違いないんだけど、テーマとしては重いなぁ。
    八重子が根本的な原因なんだけど、実際こういう人珍しくないような気がする。育てられ方の問題だろうか。何か間違ってる。もちろん旦那も、それを止められない、諌められないのが情けない。

全1908件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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