獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764476

感想・レビュー・書評

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  • 一気読み。
    寝る直前に読み終えたら、興奮しすぎて眠れなかった…!!

    この本で感じたのはなんといっても、構成がスバラシイってこと。終わり方がいろんな含みや想像もできるようキレイに仕上がってる。確かにこんなうまく書いてれば続編なんか書けないよってかんじ。でも、読者としては読みたい!と思わずにいれない。
    続編、文庫化を待ちたいんだけど待てるかな…。
    (2009.11.02)

    Ⅰに続きⅡも再読。
    やっぱり止まらない! 再読とはいえ、2冊を2日で読みきってしまったのでかなり寝不足になりました。だけど、その価値が十分すぎるほどある本です。続きをやっぱり読みたくて図書館まで走ろうか真剣に考えています。

  • 王獣(王権の象徴として、神々が遣わしたとされる聖なる獣)と心を通わせあえる術も見出してしまったエリンが、王国の命運を左右する戦いに巻き込まれていく。

    王獣規範に秘められた謎に、単なる「ファンタジー」を超えて、一線を画するものがありました。

    続編の単行本も発売されているそうな。文庫化されたら読むことになるでしょう。

    (2009/10/3)

  • 王獣保護場でエリンは、傷ついて食べ物も受け付けない王獣の子、リランを救おうとする。
    野生の王獣の親子を見たことがあったためだが、王獣をなつかせるのは実は禁忌に触れることだった。
    禁忌の理由も今は知られていないのだが…
    リランをなつかせ、言葉もかなり通じ合うようになり、傷ついた野生の雄の王獣エクの面倒も見ることになる。
    リランの出産を吉兆と喜ばれて、真王である女性が暗殺を恐れて宮殿を出たこともなかったのに、王を守る王獣を見にはるばる出かけてくる。
    ところが帰途を闘蛇に襲われ…
    リョザ神王国の真王(ヨジェ)の伝統とは。
    真王領を守るはずの大公領の権力とのせめぎ合いに巻き込まれたエリンは?
    勇敢で一途な捨て身の少女。
    なんとも難しい立場ですが〜ダイナミックな描写でぐいぐい引き込まれます。

  • 物足りなさのひとつは、ヒロインの完全無欠っぷりかなあ。欠点らしい欠点がないというか、彼女の行動や考えが結果的には全て肯定的に描かれているのがなんだかな。続きがあるみたいだけど、もういいかなーって感じ。面白かったんだけどねー。うーん、なんだか煮え切らない感想。

  • 闘蛇編を読んで、続きは次の日にしようと思ったんですが、「ちょっとだけ」と開いたのがまずかった…イッキ読みです(笑)。

    幼いころに目にし、一瞬で惹きつけられた王獣について多くを学んだエリンは、それがもとで存在が意識されるようになってきます。忌み嫌われる存在であればまだよかったんだけど、それを越えて「使える」と思う向きもあるわけで…このあたりの、実に生臭い事情が描かれてあります(笑)。

    エリンをただの「不幸で才能のある、でも純粋なラッキーガール」に仕立てず、衝撃的な事件や自分の内面に向き合わせたりする、上橋さんの「大人」目線がぬるくなくて好みです。ずば抜けた力は、子供向けの倫理だけで終息するわけはないんですから。これは試練というより、自分に手の届かない事実を提示して迷わせるというか。そういう悩み、ためらいの時間を経て、彼女が成長していくさまが丹念に描かれていると思いました。

    二重統治の様相を見せる、神王国の王権が緊張していく様子については、闘蛇編から見え見えの伏線もいくつかあったりして、「あーやっぱりそうなんだ」というものがないわけではないんですけど(もうちょっと交渉で持ってけば?と思う:笑)、登場人物の純粋な思いや、本音の思惑がだーっと収束していくさまは見事!と読ませていただきました。筆致にスピード感は少ないけど、着実に寄せていく、という感じ。ラストはあれでいいと思いましたー。

    善悪の境が明確で、幸せ感あふれるファンタジーをお好みの向きにはどうかとも思いますが、その間を傷つきながらも進んでいくエリンに拍手!アニメよりも先に流れを知ってしまい、私の中ではそこが惜しいんですが…まあ、それはそれで。ただ、上橋さんのあとがきと北上次郎さんの解説は、あとで読んだほうがいいと思います(笑)。

  • 全てが上手く行きかけていた。エリンは自由を手にするはずだった。
    ただ1人、王獣と心を通わせられるエリンは、その能力を誰かのために使わずには生きられない。
    彼女自身がそれを望んでいなくても。
    わたしみたいだ。まるで。
    わたしも自分の能力を持て余してる。使わずに生きる方が楽。
    でも……求められちゃうんだよなぁ……。

  • カザルムの学舎にて学ぶエリンは傷ついた一頭の王獣を世話任された。共に過ごすうちに王獣と言葉を交わせるようになったエリンだが、ある日それを真王に見られてしまう。国のため、戦のために王獣の力をつかいたくないエリンは…
    強い意思をもったエリンが辿る道があまりにも険しくて悔しい気持ちにさせられる。優しさには強さが必要なのだと考えさせられる作品です。

  • この本の闘蛇や王獣は、昔の戦象部隊のようなもの?それとも、血の通わない大量殺りく兵器?

    そう考えると、一人一人の葛藤や選択が、とても重い。
    私にも答えはわからない。
    わからないと思いながらも、その時の自分の決断を信じ、進んでいくしかないのだろう。

    続きが知りたくて、わくわくする本ではあるけれど、心身を傷つけながら自分の道を歩こうとするエリンを見ていると、幸せであってほしいと願わずにはいられない。

  • この世界観が好きで、どんどん読みたくなる。続編がある事が嬉しい。

  • 面白すぎる。以上です。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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