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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784062764599
作品紹介・あらすじ
わたしが搦め取った男でございますか? これは確かに多襄丸(たじょうまる)と云う、名高い盗人でございます――。馬の通う路から隔たった藪の中、胸もとを刺された男の死骸が見つかった。殺したのは誰なのか。今も物語の真相が議論され続ける「藪の中」他、「羅生門」「地獄変」「蜘蛛の糸」など、芥川の名作、6編を収録。
※本書は、講談社文庫『羅生門・偸盗・地獄変・往生絵巻』(1971年7月)および、『日本現代文学全集56 芥川龍之介集』(1980年5月)を底本とし、旧漢字・旧かなとなっているものは新漢字・新かな遣いに改め、ふりがなを加えました。底本に見られる誤植等は訂正するなどしましたが、原則として底本にしたがいました。また、底本にある表現で、今日からみれば不適切と思われる言葉がありますが、作品が書かれた時代背景と作品的価値、および著者が故人であることなどを考慮し、底本のままとしました。よろしくご理解のほどお願いいたします。
みんなの感想まとめ
物事の真実は、視点によって大きく異なることを描いた作品です。主人公の殺人事件を通じて、登場人物それぞれの証言が食い違い、真相が藪の中に隠されている様子が描かれています。感情や状況によって変わる人間の本...
感想・レビュー・書評
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森見登美彦さんの著書新釈走れメロスの中に芥川龍之介の藪の中を題材に短編を書いていたので読んでみました。
私が読んでいた芥川龍之介の中ではより現実的な視点でした。ミステリと言う勿れという漫画で「真実は人の数だけあるんですよ」というセリフを藪の中を読みながら思い出しました。
感情を挟んで解釈したり、その人には違う意図があったり受け取り方が違う、まさに解決された事件も未解決事件も真実は藪の中ってことでしょう。
その点に着目できた芥川龍之介の頭も藪の中です。
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一人の殺された男と、その妻と、その妻を手ごめにした盗人。誰が男を殺したのか、なぜ殺したのか?それぞれが語る真相は食い違っている。
真相は藪の中。
違う視点から見ると物事はまるで異なる側面を見せる。という意味もあるし、一人の人間の中でも状況などにより正反対の顔を見せる。本心は、当の本人にもわからない。
とくに男女間においては。というメッセージにも読める。
空のようにころりと変わる女の心、その態度に燃えたり冷めたりする男心。おもしろく読みました。
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池上彰の想像力の本でお勧めされていたので読んだ
短編「藪の中」は「真相は藪の中」の語源であることを知らず。影響力すご
地獄変は、冒頭の語り部の「大殿様は良い人で・・」というのに引っ張られて解釈を少しミスった。語り部も曖昧な情報をもとにポジショントークをするということを考えきれていなかった -
既読の作品もありましたが、どの話も短い中に見事に人間の本質や業を描いたような作品で面白かった。
以下印象的だった作品。
「藪の中」
藪の中で、胸を刺された男の死骸が見つかる。検非違使が関係者から聞き取った証言だけで構成されている物語。それぞれの証言が食い違い、結局誰が男を殺したのか、真相は藪の中。色んな解釈ができる面白い作品。殺された本人の言が一番信用できるかな…?
「地獄変」
そもそもこの作品が読みたくてこの本を手に取りました。
変質的で嫌われ者の絵師良秀が目の前で最愛の娘が焼け死ぬ姿を見て地獄変の絵を描き上げる。良秀の絵に対する妄執もすさまじいが…これ一番怖いのは大殿様ですよね?
「鼻」
自分の長い鼻がコンプレックスのお坊さんがあの手この手で鼻を短くしようとして念願の短い鼻を手に入れたはいいけどなんか人がそれ見て今までとは違った感じで嘲笑してくるようになって不快に思いながら寝たら、次の日元の長い鼻に戻っててちょっとほっとしてしまう、という話。なんかほのぼのしてて好き 笑
人間は他人の不幸を憐れむが、その人が不幸から脱出すると面白くない感情が湧いてくるという、人間の本質をユーモラスに描いた作品。自分がコンプレックス持ってるから他人の鼻ばかり見てしまうとか、この人よりはマシだと思って安心したい心情とか、わかるからより面白い。 -
「蜘蛛の糸」以外は初読み…かな。「藪の中」が読みたくて購入。確かによく分からぬ内容で混乱。結局、誰が殺したのだろうか——。この一篇以外は業、性について描かれているのかなぁと思った次第です。「杜子春」に至っては小林泰三氏がパロった作品を積んでいるので、その前に原作(?)を知れて良かった(^^) どれも味わい深い作品でした!
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藪の中 (講談社文庫 あ 1-3)
(和書)2010年05月11日 14:59
芥川 龍之介 講談社 2009年8月12日
何回読んでも面白い。
読み易いし、名作揃いなので再読するには良いと思いました。 -
真相は藪の中。色んな解釈があって、面白い。
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青空文庫で手に入ります。
この作品は、1921年に発表されてから内容についての論議を巻き起こした作品のようです。短編推理小説で、読み始めてからあっという間に読み終えてしまします。時代は平安時代で、勿論現在の様な科学捜査など出来ようもありません。殺人事件なのに残虐性は無く、事件についての証言も少ないし遺留品も少ないようですね。この作品での犯人の特定は難しいのではないでしょうか。いったい誰が犯人なのか答えは書いていません。
秋の夜長に、色々と推理して楽しんでください。(^_^)
僕も今悩んでいます(^_^;) -
すごく好きです、こういう話。自分の好きな話のタイプが分かり易すぎる!語り手がころころ変わるじわじわっとしたミステリって、そんなの好きに決まってる。
「二人の男に恥を見せるのは辛い」っていう言葉の気高さと尊さと潔癖さにうっとりしつつも、私は女なのでこういうときに「悪いのは女なんじゃないの?」ってすぐ勘繰ってしまう。でもこの話、登場人物皆が優しい良い人なのかなって思える救いがある。ただのもやっとさせるだけの話ではないのだ。
「陰鬱なる興奮」ってすごい言葉だなあ、というかこの事件すごく色っぽいシチュエーションなのに直接的な表現が限定されていて、それが余計にむはっと色っぽい。正に陰鬱なる興奮。 -
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人は少なからず見栄と建前がある。
自分に不都合な真実は有耶無耶にしたい。
【 真相は藪の中】の語源からくるだけあり
人の心の奥底はわからない。
だからこそ知りたくなる。
だから何度も読みたくなり
そしてまた私も【藪の中】から抜け出せなくなっていく
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英語で「藪の中」というのは、「He said, she said」というのだと最近知った。
それと「Rashomon effect」というのはそのまま英語で使われるらしい。
そもそも黒澤の「羅生門」は短編「羅生門」と「藪の中」の両方を原作としているためである。
今回、乃木坂48の文庫の表紙に釣られて買ったのだが、「地獄変」を初めて読んで、こんなすさまじい話があるのかと驚嘆。
生駒里奈に御礼を言いたい。 -
死体が見つかった!
それぞれ食い違う証言に真実は…!?
真実っていったいなんだろう、考えさせられる1冊です。 -
これは、黒澤明監督の「羅生門」として映画化された作品。
殺人と強姦という事件をめぐり4人の目撃者と3人の当事者が告白する。しかし告白内容が互いに大きく矛盾しており真相がわからない。
その事件が藪の中で起きたため、関係者の証言からは真相がわからない状況を「藪の中」と言われるようになった。
各自の証言は、状況と照らし合わせて本当らしく語られている、しかし互いの証言は矛盾して、真相が分からなくなっている。 -
そもそも現実とは何か。例え何かの場所に居合わせたとしても誰一人として現実の詳細についてなんか分かってないのではないか。記憶というものも極めてあやふやであって、世界とはそんなものだ、掴み処の無いものだ、ということを教えてくれる。同じ事件を見た複数の人がそれぞれ別の見方をしてしまっている、というのが物語の主題。まさに現実は「藪の中」。
現代においてそこまで自分たちが物を知らない、と疑う人はどれだけいるのかを憂える芥川の提議にハッとさせられた。 -
池上彰のオススメ本。
正解がないものが世の中にはあることを知るために役立つ本。 -
名探偵コナン君!事件解決して!気になる^_^
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人間の醜さをここまでストレートに表現されるとかえって清々しい。
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世界はひとつではない
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初めて読んだ。
シンプルかつ余韻のある話が多いと感じた。
現代社会の中では過ぎ去ってしまいそうなことをさりげなくそれでいて克明に描いていて、忘れていけない感情がたくさんあると思った。
著者プロフィール
芥川龍之介の作品
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感想 :

「真相は藪の中です」とか、
「藪入り」とかの語源になった作品ですよね。
感想会。楽しそうです...
「真相は藪の中です」とか、
「藪入り」とかの語源になった作品ですよね。
感想会。楽しそうですね(•‿•)
おはようござます!
コメントありがとうございます~
実は読書メーターという読書サイトも感想をUPしていて、そちらの読友さんと...
おはようござます!
コメントありがとうございます~
実は読書メーターという読書サイトも感想をUPしていて、そちらの読友さんと日本古典名作を月一で読んでいます!
皆さんと解釈が異なったりするのが面白いです。
この藪の中も仮説・解釈が異なるのかな?と思って楽しみです。
10月に入ってからの感想会になります~