絲的メイソウ (講談社文庫)

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  • 講談社 (2009年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (186ページ) / ISBN・EAN: 9784062764773

みんなの感想まとめ

ユーモアと鋭い観察力が光るエッセイ集で、著者の日常や感情が軽快に描かれています。持病を抱えながらも笑いを交えて語る姿勢が印象的で、特に「下り坂ドライブ」や「禿礼讃」など、痛快なエピソードが多く含まれて...

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。久しぶりに本を読んで爆笑しました。エッセイなので絲山秋子さんの日々の生活が映し出されていくのですが、気持ちいいくらい感情の描きっぷりがいいので、すっきりとした気持ちで笑えました。絲山さんの他のエッセイも読んでみたくなりました。

  •  絲山秋子の初エッセイ集である。文庫化されたので読んでみた。彼女の小説は5冊ほど読んだが、エッセイは初読。

     意外なほどお笑い色の強いエッセイであった。持病のうつ病を題材にした「下り坂ドライブ」さえ、笑いにまぶして病気が語られている。

     「芥川賞作家が創作の舞台裏を語る」みたいな内容は注意深く避けられていて、おもにどーでもいいことが軽快な筆致で綴られている。
     「ハゲ萌え」であることをカミングアウトした「禿礼讃」、ヘビースモーカーとして喫煙者が虐げられている現状をユーモラスに怒る「喫煙党」あたりは、笑えて痛快。全体に、女流作家らしからぬさばけたタッチの「男前」なエッセイが多い。

     笑える一節を2つほど引いてみよう。

    《胸から痩せて腹から太る、というのは本当のことで、どうもぐすぐすするなあ、と思って買いに行ったら、なんとブラジャーのサイズがFカップからBカップになっていた。胸の大きさに貴賤はないと承知はしているが、我が事となると大トロがスーパーの赤身のマグロに化けてしまったような衝撃だった。買って殆どつける機会のなかったFカップブラは、未練がましいとは思うが捨てられない。後生大事に保管して、私の死後、いつの日か、「絲山秋子記念館」なんてものが出来た日には、メガネや茶碗なんてつまらないものは置かずにドカンとFカップブラを展示してもらおう。遺言にも「Bを捨て、Fを展示のこと」と、暗号めいたことを書いておくことにする。》

    《私が好きなオトコのことを「現場」とか「物件」とか呼ぶのは昔、建築業界で仕事をしていたときの名残です。同期の女性なんかに久々に会うと、「ねえ、なんかいい物件持ってる?」なんて言ったものです。「いやあ、ピカ現場があったんだけど、よそにひっくり返されちゃってさあ」「ちゃんと営業しなきゃだめじゃん」こんな感じ。女同士って、甘くないですね。こんなの聞いたら幻滅ですよね。(「男たちよ、本を読むな!」)》

     いちばん面白かったのは、「恋のトラバター」。
     38歳(当時)にして片思いの恋をした顛末が綴られていて、本書の中でこの一編だけがちょっと違う匂いを放っている。絲山の傑作短編「袋小路の男」が好きな人なら必読である。

  •  私は一方的に群馬に惚れ込んでいるのだが、群馬人に群馬のよさをわからせることは至難の業である。健康な人が健康のありがたみを知らないことの如くである。当たり前のレベルが違う。京都や金沢の中華思想めいたお国自慢と全然違うのだ。w 絲山秋子さん。1966年生まれ、早大卒、メーカーに入社、営業職として福岡、名古屋、高崎などに赴任。(なるほど、なるほど)なお、中学で酒を。高校でタバコとかw。2001年退職。2006年「沖で待つ」で芥川賞。「絲的メイソウ」、2009.9発行(文庫)。気持ちよい毒舌。面白かったです!

  • はっきりというかズバスバというか、明快さは良いのだが全方位に当たりがきつくて読んでいてちょっと疲れてくる感じがする。小説は好きだけどエッセイはきついという珍しいパターンになりそう。
    働くのが好きな女性、酒大好きタバコ大好き男性に混じって何くそタイプのこういう人いるよな〜と思いつつ、あまり合わないタイプだよなと再確認。

  • 再読
    「絲山秋子というすごい作家の書いためっちゃ面白いエッセイ」をゲラゲラ笑いながら読んだはずだったけど今読み直すといろんなことがなるほどね、と。
    最初にかかれた10年くらい前から多分芯の部分は何も変わってないんだろう。好きなこととか嫌いなこととか。赦せないこととかたまらんこととか。
    とりあえず絲山さんの前で焼き鳥を串から外すのはご法度だ。

  • 最初はなかなか乗れなかったけど、祭嫌いのあたりからのってきてタバコのお話の辺りから面白くなってきて一気に読みきってしまった。絲山さん恋愛無駄とかいいつつもある種の恋愛体質に感じる。

  •  共感するところが多い。肯いたり笑ったりしながら読んだ。著者はかなり頭の良い方なので(あたりまえか)、次々と発せられる的確な言葉ですとんと腑に落とされていく。
     小説作品での人物描写の奥行きや風景表現の静謐さなどの源泉は、このような何でもなさそうなことを鋭く彫りあげていく思索する力の豊かさなのだと感心しつつ、読み返してみても何度でも笑える。特に、会社員時代の逸話や禿好きの件など。

  • 解説:伊藤比呂美
    絲山の由来◆禿礼賛◆さあ、モテましょう!◆うまい話があるんだよ◆寝言は寝て言え◆男は外、飯は別◆祭嫌い◆世の中よろず五七調◆タンスの大奥◆アンチグルメ体験◆喫煙党◆講談社24時◆勝ち負けなんてしみったれ◆下り坂ドライブ◆自分の取説◆恋のトラバター◆男たちよ、本を読むな!◆群馬人絲山◆無駄と無意味

  • 40歳間近なのに文章からは若気の至り感が感じられる。そこが面白いが、ぜんぶ計算づくなんだろうな。良くも悪くも頭の良さが透けて見える。

  • 139:毒舌だけど、そのすっぱりと潔いのが私は好き。敵も多そうだけど。

  • 【597】
    2016.10.29
    年に一冊程度しか読まないエッセイを読んだ。
    絲山さん、前々から思ってたが性格がとんがっている。
    なかなか友だちにはなれないタイプだ。

  • 旅先で読了。文章のスピード感がすごくて乗せられた。酔っ払いが管を巻いているようでもある。こんな友人がひとり欲しい。ひとりだけでいい。

  • 立ち上がりはすごくテンション高くて
    ついていけねぇーって感じだったけど。
    後半、どうにか落ち着いた感じで
    いやぁーな読み触りな感じが取れたふうに思えた、かな。

    でも、ハナシはわかるけど、
    まぁ仲よくはなれないタイプ。かな、と…

    それとイラスト、オモシロイけど
    ちょっと多すぎじゃない!?

  • またまた、完全に女を捨てて
    サービス精神満点!

    一つ一つについて語りたいくらいだわ。
    この人、どんな小説書くんだろう。
    意外にくっらーいヤツじゃないかな?
    電車で読むのはやめた方がいい。
    不意に笑い出す変な人になっちゃうから。

  • ☆☆☆☆

  • 再読
    初エッセイ

  • 2013.10.4読了

  • 「ジグザク人生のすすめ」
    人生は直線では進めない。
    人生は人の生きる道。
    それは人それぞれ。
    そして、物語である。

    絲山って名前いいですよね。

  • いやー、好きだなーこういう人。毒舌笑
    テンポ良くスパスパ切り込んでくる。
    小説とはまた違った文章の巧さが心地よい。

    それから、作家としてのしたたかさを感じた。

    絲山秋子、こんなにエッセイの面白い作家とは思わなかった。
    ぽんぽん読んでしまった。
    他のエッセイも読んでみたいなー

  • 久々エッセイ。

    絲山さんだから。

    思ったとおりの人だったけど
    本を読まないのはちょっと意外かな。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

絲山秋子の作品

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