ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.73
  • (42)
  • (60)
  • (58)
  • (9)
  • (4)
本棚登録 : 745
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764919

作品紹介・あらすじ

夢も希望もない世の中だって?なければ作ればいいだけじゃないか-無理だの不可能だのってのは、実はただの御託だったりするんだよ。まずは手を伸ばしてみるところから始めてみればいいじゃねえか。案外それは、あっさり届いちまうかもしれないぜ(『ダブルダウン勘繰郎』)。一回盗みに入るたびに三人殺す。そう、私こそは三重殺の案山子。夢と希望の化身。私は誰にも捕まらない、私に盗めないものはない、私に殺せない人間はいない。私は道理に満ちていて、私は可能性に満ちている。ゆえに欲しいものは必ず手に入れる(『トリプルプレイ助悪郎』)。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 西尾維新が清涼院流水の作品に登場するJDC(日本探偵倶楽部)の設定を借りて執筆されたJDCトリビュートの作品。新書版では2冊に分かれていましたが、文庫版は1冊にまとまっていています。ちなみに、オリジナルのJDCシリーズを読んでいる必要はありません。安心して下さい。これだけできちんと完結しています。一応、叙述トリックな感じだし、ジャンルは推理小説なのかな?意味もなく人が死ぬのはあまり好きではないですが、個人的には"トリプルプレイ助悪郎"のほうが面白かったと思います。

  • ダブルダウン勘繰郎/トリプルプレイ助悪郎 西尾維新 了
    180425読了
    今年31冊目今月11冊目。

    京極夏彦、荒木飛呂彦の影響がすごく見える。

    面白いっす。
    こういうの、学生時代に沢山読んでたなぁ。
    ワクワクするよねー。

  • 海藤幼志(かいとう・ようし)―探偵。日本探偵倶楽部所属。
    刑部山茶花(おさかべ・さざんか)―泥棒。通称スケアクロウ。
    髑髏畑一葉(どくろばたけ・いちろう)―小説家。百足の長女。
    髑髏畑二葉(どくろばたけ・ふたば)―小説家。百足の次女。
    髑髏畑百足(どくろばたけ・むかで)―小説家。現在消息不明。
    切暮細波(きりぐれ・さざなみ)―編集者。講談社社員。
    別枝新(べつえだ・あらた)―執事。裏腹亭管理人。

    ダブルダウン勘繰郎
    トリプルプレイ助悪郎
    第一回―『唯一』
    第二回―『二人』
    第三回―『第三』
    第四回―『四季』
    第五回―『五々』
    第六回―『終落』

    芽生えつつある才能にとってシェイクスピアを読むことは危険である。
    シェイクスピアは否応なしに彼らをして自分を模作させる。―ゲーテ

    「やあ、とうとうおっしゃってくださいましたね。ぼくはさっきから、だれかがそれをいってくださるのをお待ちしていたんですよ。どうも少し・・・」―横溝正史『迷路荘の惨劇』

    「そうしたまえ。我々が犯罪をつき廻したって、迷路をさまよい、やたらに犯人を製造するばかりさ。全くもって、小説家にとっちゃ、犯人ならぬ人間は有り得ないから、考えてみたって、全然ムダだ。」―坂口安吾『不連続殺人事件』

    「ひひひひひ、女王様の首がなくなったそうだね。ひひひひひ、斬る首がなければ、死刑も出来ないはずだ。女王様のためには万々歳、あっぱれ忠臣がいたものだ」―高木彬光『人形はなぜ殺される』

    「どうです、この組合せをしらないものがひと組ひと組ためしていこうとしたら、全部で何組ありますかね?」―鮎川哲也『赤い密室』

    「あの泥棒が羨ましい」―江戸川乱歩『二銭銅貨』

    「ぼくもその点については、いろいろと考えてみたんですよ。捜査の助けになるかと思いまして、今日は一冊の推理小説を持参しました」―清涼院流水『コズミック世紀末探偵神話』

  • やはり西尾維新はくどい。
    そう思わせられた「ダブルダウン勘繰郎」。
    すごいトリックだけど、これを仕組んだやつはなんて陰険なんだ。
    そう思わせられた「トリプルプレイ助悪郎」がセットになった一冊。

    ダブルダウンは本当に一文が長くて、黒くて、短い割に読み終えるのに時間がかかってしまった。
    トリプルプレイは読みやすい方だったし、種明かしに衝撃も受けたが、気分のいいものではなかった。
    ある程度ネタバレを聞いてから読んだので、「そういうことか」と理解はしやすかったが、もう一度読むのは勘弁、といったところ。

  • 『カール・マルクス曰く、最後の言葉なんてものは言い足りなかった無能のためにある。確かに私は全然、世界に対して言い足りないけれど、しかしそれ以前に、そもそもこの私に、世界に対して何かを表現する資格があるのだろうか。

    表現の自由とは表現するだけの内容がある人間にのみ与えられる資格だ。義務も果たしていないくせに資格だの権利だの自由だの、片腹痛さもこれ極まれりだ。

    一体にして空っぽの私が、これっぱかしの思想すらも有していない、あるのは現実と、かつて抱いた夢に対する不満だけというこの私が言葉を表現したところで、何かそこに意味や価値が生じるのだろうか。』

    久しぶりに西尾維新のミステリーを読んだ。
    かなりの変化球だけど満足。でも、やっぱり戯言シリーズが懐かしい。
    また、ミステリー書いてくれないかなぁ〜。

  • 個人的にトリプルプレイの方が好きだった。勿論ダブルタウンの方も好きですが。トリプルプレイはトリックを解く鍵を途中で言ってたはずなのに騙された。それにしても、百足や一葉、二葉の書く小説が読んでみたいと思った。

  • 物足りなかったです。
    なんとなく、雰囲気で先が読めてしまう感じでした。

  • (ネタバレします)
    JDCトリビュート2作。基本的に、原典を読んでなくてもなんとか話にはついていけると思う(最低限『日本探偵倶楽部が存在する』くらいの知識は必要だけれども)。
    『ダブルダウン勘繰郎』。西尾節といえば聞こえは良いけれども相変わらず数行で書こうとすれば済むものをぐだぐだと間延びさせた感じ。ただ勘繰郎のキャラクターはいきいきしていて、それだけでそれなりに読む価値はある。ミステリという感じはあまりしなかったけれども、JDCを舞台にいっちょ仕上げてみました、という感じ。某キャラクターの登場は嬉しかった。
    『トリプルプレイ助悪郎』。こちらはミステリとしてかなり綺麗に纏まっており、幾つかの叙述トリックを凝らしているのだけれども、『地の文に嘘をかいてはならない』というルールを逸脱させてみせる手口は見事。その手があったか、と驚き。ただその代わり、こっちはあんまり『JDC』である必要性に欠いていた気がする。
    どっちもどっちという感じでもうちょっと踏み込んで欲しかったかな。
    ただこのJDCトリビュート、『探偵儀式』を入れても計4作しかなく、舞城の『九十九十九』はあれはもうJDCっつーかただの九十九十九の設定だけを引き継いだ完全な別物なので、せっかくならもっといろんな作家に参加してもらいたかったなと思う。案外好きなのだ、あの世界観。

  • 西尾らしさで牽引して書かれた勘操郎と
    流水らしさを踏襲して謀られた助悪郎の二篇。
    探偵ではない二人の活劇。活躍劇。

    あんたのなりたかった探偵ってのを、こいつに示してやれ!〈ダブルダウン勘操郎〉

    主役が誰かなんてー手のひらの上でもっとも優美に踊った者に決まっているではないか〈トリプルプレイ助悪郎〉

  • 夢も希望もない世の中だって?なければ作ればいいだけじゃないか―無理だの不可能だのってのは、実はただの御託だったりするんだよ。まずは手を伸ばしてみるところから始めてみればいいじゃねえか。案外それは、あっさり届いちまうかもしれないぜ(『ダブルダウン勘繰郎』)。一回盗みに入るたびに三人殺す。そう、私こそは三重殺の案山子。夢と希望の化身。私は誰にも捕まらない、私に盗めないものはない、私に殺せない人間はいない。私は道理に満ちていて、私は可能性に満ちている。ゆえに欲しいものは必ず手に入れる(『トリプルプレイ助悪郎』)。

全56件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

西尾 維新(にしお いしん)
1981年生まれの小説家、漫画原作者。立命館大学政策科学部中退。
2002年に『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』で、第23回メフィスト賞を受賞しデビュー。
主な代表作に、『クビキリサイクル』をはじめとした戯言シリーズ、『化物語』をはじめとした物語シリーズ、『刀語』などがある。

西尾維新の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする