特殊防諜班 諜報潜入 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765084

作品紹介・あらすじ

もう1人の“山の民”か?真田、悩む!
その男は武術の達人にしてたちまち宗教団体のカリスマに。そして……、新人類委員会はどう動く!?

山の民――。特殊防諜班・真田は、誇り高きその血を受け継いでいた。雷光教団を急速に掌握した、2代目夢妙斎と名乗る男を探る真田は、彼の技に同族の印を見出す。一方、モサドのザミルは中東戦争阻止に忙殺。だが芳賀一族抹殺の新たな陰謀がまた動き出していた。
『新人類戦線 失われた神々の戦士』改題。

※この作品は1988年12月天山出版より刊行された『失われた神々の戦士』(新人類戦線シリーズ)を改題したものです。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ5作目。雷光教団が再び登場。冒頭で夢妙斎が登場、どっかで聞いたことのある名前だなと思いましたが1作目で新人類委員会に誘拐され命を落としてしまった教団宗祖で、その二代目なんですね。

    真田が教団を訪ねると、どうやら教団は分裂していて、羅門率いる元祖系と二代目率いる新興系が並立しているという状態。このタイミングで登場する新興系は物語のうえでどのような役回りなのか、当然新人類委員会となんらかつながりがあるんだろうな~、と思いながら読み進めてゆくと、案の定モサドの調査でその事実が判明。

    後半二代目教祖と対決へとなだれ込みますが、今回はとどめを刺すことはできず、取り逃がす結果に。シュトルムのときと同じパターンですが、本シリーズがあと何作つづくことを考えると、まぁ今回はやむを得ず、といったところでしょうか。

    それにしても真田と会うため教団を訪ねた恵理が出された飲み物に口をつけてしまったのはちょっと軽率ですね、いや、普段の恵理のことを考えると飲み物になんらかの策略が施されていることに気づきそうなものだけどな、と思わずにいられません。

    そして二代目夢妙斎も山の民、これは真田となにか浅からぬ縁があるのか、ラスト2作が楽しみになってきました。

  • 特殊防諜班シリーズ5作目。
    今回の敵は2代目東田夢妙斎。1作目に出てきた雷光教団がここに来て再登場。夢妙斎が自分と同じ「山の民」かもしれない、、、ということで、珍しく真田が取り込まれそうになるのが新鮮。

  • 既読本。記録のため登録

  • 第一話の伏線回収と新たな 面倒くさい敵登場!
    真田さんのちょっとした優しさが 二代目夢妙斎を…次が楽しみです。

    恵理さんがどんどん強くなるね。 
    それと、いつも思うけど…指令コードがダサい〜

  • <快>
    10連休だった夏休みが終わって会社事務所へ出勤の生活に戻った。昼休み時間の読書の習慣を再開。本書はこの昼休み食後FreeTimeの約20分間でなんと40ページも読み進められる。普通は速くても1分で1ページだ。本書の文章が簡潔で解り易いのでストーリーが頭の中にスバヤク入って来て進んで行くのだ。もちろん面白いストーリーでないと駄目なのだが,読みづらいと面白いかどうかの前に挫折しそうになる。

    初めて手に取る読者にも分かる様に登場人物その他諸々の説明をする簡単な文章を必ず入れている。これが1巻から順に連続して読んでいる人(僕の事です)にも,そう目障りにはならない。毎回ほぼ同じことを書いているのだが何故か毎回ちゃんと読んでいる。習い性とはこういう事を言うのかも知れないw。

    とても面白いエピソードになりそうなので本文から少し引いて書く。本文138ページから。 『政権が交代するたびに,新総理大臣は,密かに,必ず芳賀舎念のもとを訪れるという。芳賀舎念亡きあとは,その習慣はそのまま消え去って行くようになるのだろうか?そのとき恵理は何をしているのだろうか?』 これが初版として世に出たのは1988年。そして今現在は2021年。つまりは33年が過ぎているということ。芳賀舎念は既に亡くなっていて芳賀恵理はたぶん50歳を超えているだろう。菅直人首相も恵理のところに挨拶に行ったのだろうか。彼が引退したら僕のあらゆる伝を頼って訊いてみることにする。たぶん届かないだろうけどが。あ,ホラね,すまぬ。

  • スパイなのにザミルとは良い関係ですね。

  • 山の民―。特殊防諜班・真田は、誇り高きその血を受け継いでいた。雷光教団を急速に掌
    握した、二代目夢妙斎と名乗る男を探る真田は、彼の技に同族の印を見出す。一方、モサドのザミルは中東戦争阻止に忙殺。だが芳賀一族抹殺の新たな陰謀がまた動き出していた
    真田が潜入して、人質(芳賀の孫娘)を救い、夢妙斎を倒す

  • 毎回決められる作戦名が密かに楽しみ。
    次回に続く…的な終り方だったのでちょっとスッキリしないけれど面白かった。
    新たな山の民より何より、ザミルが水戸黄門を知ってたのが一番の驚愕ポイント!

  • 山の民出てきたね。今回はそれほど複雑に戦わず。
    少しもの足りず

  • 新しい山の民登場!しかし傭兵経験のある敵だった
    しかも、一連の事件の発端となる雷光教団の始祖の後を継ぐものとして!

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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