不恰好な朝の馬 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765206

感想・レビュー・書評

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  • つらいなーとかストレスだなとかやるせない・・と思う瞬間や期間が誰でもあると思います。その原因が仕事のこともあり、恋愛のこともあり、家族のこともあり。いつかふっと途切れたり終わりがきたりするんだよな、と思いました。それまで自分と自分をとりまくものを客観的に見て、できればてんぱったり追い詰められすぎず、対峙し続けようという気持ちが新たになりました。
    最近井上荒野の作品、とても好きです。

  • 連作短編集… なんだこれ?と思うと最後まで読めない短編集もあるけど、井上さんのは文章がそっけないのに読み進めてしまう。
    好奇心で他人の生活を覗き見したくなることって自分にもあることを、登場人物の行動で知らしめられてしまう。
    だからなんか居心地悪い気持ちを抱えたまま進み、その行動の先に思いがけないことが起こると気持ちが晴れるのかも。
    みんな不穏なパッとしない日々を生きてるのね。。

    山本文緒さんの解説が効いてます!

  • 14/11/30

    表題含む七つの短編集。ちょっとずつ出てくる人物がかぶっててそれぞれの視点でそれぞれの物語がある。男は狡くて女は強い(恐い)なあと。

    「あたしの存在、知っておいてもらいたかったんです」
    と女は言い、
    「奥さんだけがのうのうとしてるなんて、ゆるせない」
    と言い、
    「これでフィフティー・フィフティーでしょ?」
    とも言った。
    P13-14(不恰好な朝の馬)

  • 初めて読む作家さんだからどうかなと思ってたけど面白かった!!!
    短編だけど全て繋がっててその人間模様がもの凄くうまく表現されてるなと思った。
    これは是非他の作品も読んでみたい。
    ちさみたいな喫茶店あったらいいな。

  • 再読
    秘密結社を企む中学生の娘、喫茶店でクリームソーダを頼む習慣のある中学校教師、教師とラブホテルへ行く教え子、喫茶店の女店主、出会い系サイトにハマる男…連作小説

  • どの人もあんまり幸せに終わらないのに納得できる。
    ありそうななさそうな現実。

    山本文緒さんの解説を読んでなお満足。
    私も不倫やら浮気やらは好きじゃないけど
    この人の本はなんだか手に取ってしまうだな。

  • 7つの連作短編集。
    主人公が変わるだけで、どのお話も少しずつ登場人物が重複している。
    特に大きな事件が描かれているわけではないし、
    ”こういうことって結構あるかも”的なよくあるような日常生活の話なんだけど、
    その普通加減が読み手としては想像力をかきたてられる。
    この作者の淡々とした文章が好き。

  • 7編からなる連作短編集。ある団地を取り巻く主婦、中学生、演出家、中学教師、喫茶店の店主…。少しずつ重なり合う彼らの日常。その関わりゆえにまた他の誰かを裏切り途方に暮れさせる終わりのない連鎖が、小さな世界の中で繰り広げられる。
    そのひとつひとつの物語は決して完結していない。あの人は、あの二人は、あの人々は…?と結末を追いかけたくなる物語(脇役を含め)だらけなので、一読したあとは少し消化不良気味だった。それでもしばらくして読み返してみたら、裏切るほうも裏切られるほうも、正しい部分と誤ってしまった部分とが混在しているような、すべての生き方を認めるような描き方に好もしさを感じて、また違った読後感だった。

  • 団地、学校、喫茶店などを舞台にした連作短篇。

    最近の井上荒野はどうもホームドラマチックでまぁるい感じ。
    教師と生徒の恋愛関係もかわいらしい仕上がり。

  • 以前読んだ、ベーコンよりも少し終わりが予想できる短編集。
    けどあくまで、「少し」なのでスッキリ終わる話が好きな方には不向きかも。
    私的に、全ての話が繋がってて、それでもってまたその後に想像力を膨らませれた話ばっかりだったので面白かった!
    内容が気になって結局一気読み(笑)また別の作品も読んでみたい。

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プロフィール

井上荒野(いのうえ・あれの)
'61年東京都生まれ。89年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞。'08年『切羽へ』で直木賞受賞。他の著書に『つやの夜』『結婚』など多数。

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