スカーペッタ (上) (講談社文庫)

制作 : 池田 真紀子 
  • 講談社
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本棚登録 : 477
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765305

感想・レビュー・書評

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  • 出会った時からずっとケイに恋焦がれていたのに、一瞬たりとも異性としての好意を受けたことがなく、ばかりか、一緒に組んで仕事をしていたベントンに横からさらわれ、二人が結婚したことを指輪で知らされたマリーノ。
    酔った勢いでケイをレイプ(未遂)し、酒が醒めた時、彼はみんなの前から姿を消した。

    というのが前作の最後。
    みんなの前から姿を消した…はずなのに、いるよ、マリーノ。ニューヨークに。

    ベントンがマリーノを入院させてアルコールから手を切らせ、旧知の検事ジェイミー・バーガーにろくすっぽ経緯の説明もせずに雇ってもらうよう頼んだのだそうだ。
    マリーノよ、どの面さげてベントンのお世話になったんだ。
    全てはケイの知らないことである。

    相変わらず人間関係はどろどろしているけれど、今回の事件はちょっと今までと違う。
    被害者がちゃんと人間として書かれているから。
    今までは、名前・年齢・性別のある書割みたいなものだったから、これは新鮮。

    近所の人が見ている彼女と、恋人の見ている彼女の姿が重ならない。
    そしてケイに身の潔白を晴らしてもらおうとする恋人は、ケイの身に覚えがない、ケイが言ったはずがないケイの言動にすがっている。
    被害者のパソコンには、ケイに関する論文が大量に保存されており、ネットにはケイにまつわるスキャンダルが世界中に垂れ流される。
    さて、下巻でどう落とし前をつけるのか。

    いつものように肩すかしの可能性もあるけれど、今のところはいろいろ推理しながら楽しく読めております。

    セラピストのナンシーがマリーノにアルコール依存について語る。
    “ナンシーは解読が必要な略号を使いながら、一時間近くかけて彼の失敗人生の図表を作った。そうまでして彼にわからせようとしたのは、要約すれば、人生最初の一杯を飲んだ日をスタート地点として、他者への攻撃、性的無規律、続かない友情、離婚、暴力などに彩られた怒りと危険の道を歩み始め、年齢を重ねるごとに一つのトラウマと次のトラウマの間隔が狭まっていったということだ。彼が患っているのはそういう病気なのだ。“病気”に感染した者は、病気に人生を乗っ取られる。年齢が進めば進むほど、病気の侵略に抵抗する体力は衰えていく。”

    なんかすごいタイミングでアルコール依存の説明を読んじゃったなあ。
    どうかマリーノが立ち直れますように。

  • 20170627読破

  • 今回はラスト50ページで業火以来久々に胸が熱くなった。マリーノも汚名返上だし、ルーシーもよくやった。地味だけど、バーガーが『ゼロを押して。それで電話が切れるから』と言わなかったら皆んな死んでいたかも。最後みんなが集合しているシーンが久々に団結感や達成感に満ちていて私も心から幸せな気持ちになった。金のアンクレットのことやゴッサムガチャ関連の謎は少し気になった。翻訳者が変わったせいなのか?マリーノの口調が礼儀正しい別人になっていて違和感がおおきかったのとベントンがなんだか女々しかったのが引っかかったけれど、このシリーズでハッピーエンドはシリーズファンにはやっぱり幸せ!

  • 少し読み始めたらなんか??で、よく良く振り返ったら、その前の「異邦人」読んでなかった。また後日それを読んでから
    下巻でまとめて

  • もうねぇ、人間関係複雑すぎ。もっと単純でいいのに・・・。

  • マリーノが無事で良かった。
    死体で発見されたりするのかと、
    心配してたので。

    ケイやルーシーたちとも仲直り、できたかどうかは別として、
    また一緒に働けるようになったみたいだし。

    (下巻に続く)

  • 検死官シリーズ第16弾。
    頑張って読んでるで賞をあげたい(笑)
    ベントンとスカーペッタの仲もなんだかギクシャクし始め、マリーノも相変わらず容姿のダメダメさが説明されるのはいつものことか。。。
    チームスカーペッタは瓦解するのでしょうか?
    ぐだぐだな上巻。。。

  • ≪あらすじ≫
    ベントンと共に活躍の場をニューヨークに移したスカーペッタ。そこに恋人殺しの嫌疑がかかった、一面識もない青年からの指名が来る。「僕は殺していない。自分の理解者にしか話はしない…」。コーンウェルが女性主人公の名前をタイトルに冠して放つ、シリーズの転換点となる傑作!待望の「検屍官」第16弾。
                                (BOOKデータベースより)

  • なんだか同じことを何度も何度も書いていてなかなか進まない。上下巻になってる理由がわからない。

  • 順番を間違って読んだために、少し遡ることになった。
    ケイがドクタースカーペッタ、と呼ばれる懐かしさ。事件の内容は置いておくとして、マリーノが無事更生し、バーガーの下で働いていることにほっとした。お酒とたばこをやめ、正しい生活を始めた彼が、先生、と懐かしく昔のように呼び掛ける姿に、涙が出そうになった。
    今回から、ルーシーとバーガーは付き合い始める。異邦人までは救いようがなかった人間関係が、この本で少し希望を持たせる。長年の読者には、特に。ローズが亡くなったことには茫然としてしまったが。

  • 検屍官シリーズは全部読んでるけど、もう習慣というか惰性で読んでるような感じで、このところあまりおもしろくないなーと思ってました。でも本作は初心にかえってシンプルな推理小説になっている感じで、久々におもしろかった。シンプルな普通の推理小説とはいえ、ケイ、マリーノ、ルーシー、ベントンには深い歴史と深いキャラがあるので、やっぱり全部読んでる人の方が楽しめるんだろうなとは思うけど。

  • (2011-11-16)(2012-01-27)

  • <あらすじ>
     2007年12月31日、ニューヨークで一人の女性が自宅で殺された。犯人と憶測される関係者がベルヴューの刑務所病棟に収容されたが、ケイの診察しか受けないと主張しているという。ベントンから頼まれたケイは急遽マサチューセッツからニューヨークへと飛ぶ。あるときから距離を置いていたルーシーとマリーノも、事件の捜査のため集結。「左の足首に金のアンクレット」という過去の類似事件も浮かび上がり、連続殺人の可能性も高まる。一方、新年早々インターネットに、ケイについてあることないこと書きたてたゴシップコラムが掲載される。

    <ひとことコメント>
    「検屍官ケイ」シリーズ第16弾(短編は抜かして)。ケイはマサチューセッツ州で検屍局長をし、ニューヨークでも講師や顧問として活躍中。ジェイミー・バーガーが「八年前」に「三十代の後半」だった(たぶん『審問』のときで1999年)、現在は「四十六歳」である、とあります。『審問』でケイはバーガー女史のことを「私より二、三歳上だろう」と言っているので、今回ケイは43~44歳? 会話文が長々と続いて、どんな事件なのか見えてくるのはだいぶ読み進んでからです。事件よりもケイを中心とした人間関係を重視しているような……。でも、下巻後半の勢いはさすが。
     池田真紀子さん訳の第1弾。訳者あとがきがなくて、ちょっと淋しいです。

    上・下巻 原題“Scarpetta” 訳:池田真紀子

  • あまりのダメさに読むのを控えてましたが、タイトルと、意気込みに負けて読んでみた。久々に心ときめきます。下巻が楽しみです!

  • リンカーン・ライムシリーズのあとに読むと、まだるっこしくてかなわん……
    ライムシリーズは会話に無駄がないんだよね。
    こちらの方は、より人間の普段の会話に近い気がする。なので、ヒントなのかも知れないけど、無駄会話が多い。しかしその分、キャラクターがわかりやすい。

    作品はおもしろいし話がうまいから、やっぱり読んでしまうんだけれども、ルーシーが大きくなったり、スカーペッタを若返らせたりしてから、かなあ……人間関係がドロドロしてきて、疲れる。
    スカーペッタとマリーノの縁が切れたあたりから、余計にかなあ。
    初期の方がおもしろかった。

    毛むくじゃらの狼男な犯人の話、あれが確かセーヌ川で泳ぐんだよ。先天性多毛症の身体を厭って、自分なりの信仰心というか儀式のようなもので、その毛がなくならないかと願って。
    暗い夜に、きれいでもない川に身を浸して……
    当時は今よりもニキビにひどく悩んでいたので、あの場面には、犯人であるにも関わらず、ものすごく同情出来てしまった。
    あくまでも、そこのくだりだけね。


    以下、盛大にネタバレ含みで。

    ルーシーとジェイミーの仲ににおわせてるなあ、と思っていたら、くっついてしまった。
    これくらい頭のいい相手でないと、ルーシーにはダメだろうから、ちょうどいい。

    マリーノとスカーペッタの再会で、ベントンやら周囲の方がギスギスしていたけれど、大団円になってよかった!
    ルーシーには新しい恋人も出来たし、マリーノにもよさげな恋人が出来たし。
    久しぶりに、こんなに平和な雰囲気で終わったんじゃないだろうか。
    カタルシス!という感じだった。

    天気が悪いシーンから始まって、段々に天気がよくなって、快晴になった印象。

    モラレスが犯人なのはいいとして、ゴッサム・ガッチャの記事のあたりの関連が色々謎。
    テリーが家をもう一軒借りて、シュルーに給料まで支払えていたのは、実家が裕福だったから?
    モラレスがスカーペッタ612を名乗って、テリーに流していた情報は、嘘が大半に真実を織り交ぜていたとして。出身地や少女時代の話はどうやって知った?
    ドクター・レスターから? でも、レスターもスカーペッタとそんなに深いつきあいじゃないんだから、細かい話は知らないんだろうに。
    モラレスとテリーはどうやって知り合ったんだ?

    犯人はわかったけど、このシリーズ、あまり謎解きが親切じゃないよなあ……こっちが読みが浅いだけか?

  • どうやら前作を読んでいなかったようで話が繋がらない。でも例によってなぜか変質者につけねらわれるケイ。相変わらずの展開。

  • 何か微妙に読みにくいなぁと思ったら訳者さんが替わったんですね…前半ちょっと苦労しました。
    さて、検屍官シリーズ16弾。ここ数作は登場人物たちの人間関係がこじれてそちらの描写が増えてきていたので、シリーズ当初の検死官の最新プロフェッショナルっぷりにドキドキさせられたあの面白さが足りない感じがしてたのですが、今回も初めのほうは延々とゴタゴタしててちょっと読むのやめたくなりました(^^;)。下巻に入ってからはだいぶマシになりましたが、それでもやはり物足りない感が…。
    人間関係も落ち着いたようなので、次作に期待して星ひとつ余分につけときます!

  • 検視官シリーズは、恐らく全部読んでます。
    カッコイイですよ。完璧だなぁと思う。でも、そんな主人公の悩みや苦しみが普通に下世話なとこがいいのかも。

  • 2008年発表
    原題:Scarpetta

  • ずっとコーンウェルの翻訳をされていた相原真理子さんが亡くなって、はじめての出版。雰囲気は昔と変わっていないけれど、時々ちょっと違和感があるのは訳者が変わったせいかも?

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著者プロフィール

マイアミ生まれ。警察記者、検屍局のコンピューター・アナリストを経て、1990年『検屍官』で小説デビュー。MWA・CWA最優秀処女長編賞を受賞して、一躍人気作家に。ケイ・スカーペッタが主人公の検屍官シリーズは、1990年代ミステリー界最大のベストセラー作品となった。他に、『スズメバチの巣』『サザンクロス』『女性署長ハマー』、『捜査官ガラーノ』シリーズなど。

「2015年 『標的(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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