スカーペッタ (下) (講談社文庫)

制作 : 池田 真紀子 
  • 講談社
3.44
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本棚登録 : 445
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765312

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーの頂点とは思わないけれど、シリーズの中では面白かった方なのは確か。
    それは作品自体の力なのか、訳者が変わったからなのかはわからないけれど。

    いつもイライラして怒りっぽいケイの、気分の乱高下がなかったので大変読みやすく、最後にとってつけたように犯人を割り出すのではなく、最初から謎と謎を繋ぐものとして存在していたのもよかった。というか、日本のミステリなら当たり前だと思うんだけど。

    不信感と軽蔑と怒りに満ち満ちていた彼らの関係は、落ち着くところに落ち着いた。
    何事もなかったかのように再び関係を紡いでいるけれど、マリーノの起こした一件は、彼ら全員に自省の機会を与え、それぞれに苦しんだことが分かるから、今まで以上の絆になるのではないかと思われる。期待を込めて。

    ただ気になることは、彼らの絆が強すぎて独善的になる危険がないとは言えないこと。
    彼らが好きになれない人物は、たいてい善くない人物ということに分類される。一方的に。
    以前までは、唯一知識階級ではないマリーノが、彼らから一段低く見られ、結果絶望したマリーノが道を踏み外しかけた。
    高度な知識と技術を誇りながら、しばしば論理的ではない言動が多いんだよね。全体的にみんな。

    さて、不可解なのが、マリーノの一件があったからケイとベントンが結婚したと言っていたけど、結婚の事実を知ってマリーノがやけになったんじゃなかったっけ?
    そして、ルーシーの頭に巣食っているはずの腫瘍はどうなった?
    一時期それのせいでやさぐれていたはずだけど、今回頭を撃たれた際に、誰もそこに言及しないのは不自然ではないか。
    もしかしていつの間にか治っていたのか?

    突っ込みどころはまああるけれど、この路線で進んでくれるなら、先を読み続けることはできる。

  • 20170630読破

  • 感想は上に。

  • なんかシリーズ1冊目の緊張感を彷彿とさせられた。
    「異邦人」からあまり間を置かずに読んだのが良かったこともあるけど、「異邦人」でバラバラになってしまったかと思われた彼等が、一つのチームのように連携しているのを見られて少し胸が熱くなった。
    事件もさる事ながら、人間関係がいつもながら心配させられる。最後まで眠気と戦いながら呼んでたけどあの瞬間眠気が吹っ飛んだ。一瞬、もう読み続けるのやめようかとしばらく本閉じてかんがえてしまったくらい。でもいてもたってもいられず結局読みましたけどね。そして読んで良かったと心から思います。ルーシー…

  • 翻訳のせいか、演出なのか、シーンが支離滅裂なとこがあって、読みにくい。
    同時進行というかシンクロさせたいのか、よくわからない。
    もう登場人物達の仕事や背景が毎回変わりすぎて、何の話かよくわからなくなってますが、それでも読んでしまうとこが、妙な魅力。
    マリーノの描かれ方が前作に比べて格段にまともになってるのも救い。

  • ここ2~3作は、人間関係が破綻した上に、オドロオドロしい雰囲気でいまいち馴染めませんでしたが、この作品で、ようやく少し以前の雰囲気に復帰?
    それでも、人間関係が破綻しているのは変わらないんですけどね。もっと単純でいいのに。

  • (上巻より続く)

    今度こそ、マリーノが新しい恋人とうまく行きますように。

    それにしても、金のアンクレットはなんだったのか。
    奴隷の象徴と、さらっと流されて、
    犯人にとっての固有の意義づけがなかったのが残念。
    残念。

  • いかにスカーペッタさんが有能か、有能過ぎた故に迫害された、そしてスカーペッタさんの周りに対して寛容かのプロモーション的な作品でした(笑)

  • ≪あらすじ≫
    妄想に怯えるオスカーとの絆を保とうとするケイ。被害者のパソコンから犯人像を絞り込むルーシー。叩き上げの現場勘で証拠を拾うマリーノ。ゴシップサイトの中傷に晒され、軋んだ人間関係を超えて、それぞれの追跡ルートが異様な連続殺人の真相へと連なっていく。デビュー20年で到達したミステリーの頂点。
                               (BOOKデータベースより)

  • これはもう漫画よりひどい。ええ大人が下ねた満載の会話。←仕事上仕方ない流れですけどこれが映画だったらラジー賞決定もんです。いっそもう終わらしてほしいです。

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著者プロフィール

マイアミ生まれ。警察記者、検屍局のコンピューター・アナリストを経て、1990年『検屍官』で小説デビュー。MWA・CWA最優秀処女長編賞を受賞して、一躍人気作家に。ケイ・スカーペッタが主人公の検屍官シリーズは、1990年代ミステリー界最大のベストセラー作品となった。他に、『スズメバチの巣』『サザンクロス』『女性署長ハマー』、『捜査官ガラーノ』シリーズなど。

「2015年 『標的(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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