妖怪アパートの幽雅な日常 3 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2713
感想 : 175
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765329

作品紹介・あらすじ

講堂の小部屋に立ち込める邪悪な“念”の正体は!?

何の因果か「魔道書」に封じ込められた妖魔たちの使い手となった夕士。だが使えない妖魔揃いで、現実離れした日々ながら将来の夢は相変わらず手堅く公務員かビジネスマン。そんな夕士が通う条東商業高校に幽霊話が降ってわいた。妖怪アパートの住人たちの助けを借りて、夕士は取り憑かれた男を救えるか!?

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第4弾。
    魔道士として修行中の高校生、夕士。
    今回は夕士が通う学校で、怪談話が持ち上がる。
    英語教師の三浦先生に異変が起きるのだが、これが結構ハードな内容で…
    夕士は、魔道書「プチ・ヒエロゾイコン」の案内人フールと共に、取り憑かれた三浦先生を救う!

    寿荘(妖怪アパート)の住人達に助けられながら、日々成長している夕士。
    なかなかカッコ良くなっているぞ。
    このアパートでは、いつも美味しいお料理が出てくるのだが、今回私が食べたいのは、鰹のお茶漬け。
    あと、長芋と豚しゃぶのぶっかけうどん。
    うーん、羨ましい。

  • さらっと…プチ教訓?そーかーと素直に感じてしまうのは夕士に言わせたら私は大人でないのかも。

  • 2015.8.12読了。包丁を持った手の表紙に帯で邪悪な念の正体は⁉︎とか書かれてあれ?こんな内容の本だったっけ⁇と焦ったがトレーシングペーパーに透けて見える部分よくよく見れば手の下には醤油瓶らしきものが…るり子さんの手か!まったく良い装丁だな!コミックイラスト版の方は龍さんかな?ブクログ画像のみでアップで見れないのが残念だが、スラリとした体躯が男前ですなぁ。救おうとしても救えない。クリの母親もそうだけどどうしようもなく哀れで悲しいな。私はちゃんと大人になれているんだろうか?年を食っただけではない大人に。救いがある話も良いけれど、救えないものは救えないって書かれてた方が現実に生きてる私は救われる気がする。仕方ない事もあるんだと改めて教えてもらってるような気がするんだと思う。末尾の登場人物紹介で龍さんが学校行ってなかったから知らないことが多いってのは意外だった。秋音ちゃんも奉公に出てるってことは高校は行ってなかったっけ?夕士くんも「持てるものの義務」なのだろう修行という形でちゃんと「使える」ようにならなくちゃいけない。現実部分がちゃんと描かれてこそこういうファンタジーや妖・妖怪ものは輝くと思う。そしてこの著者の人はよく人と社会を見てる人だなと思う。とりあえずなんでもいいから美味しいもの食べたいなぁ。

  • 夕士活躍する

  • 今回は学校でのお話がメイン。

    主人公が全知全能ではなく葛藤したり悩んだりしている様が良いです。
    アパートだけではなく、学校や社会といった主人公が生きている世界で、いろいろな壁にぶつかって乗り越える様子を今後も見ていきたいなと思いました。

  • 妖怪アパート第3弾。
    使えない妖魔を使いこなすのも一種の修行。学校の幽霊話まで降りかかってきて、新米魔導士も大変。
    人を助けるというのは簡単なことじゃない。ヒーローが怪獣を退治してめでたしめでたしになるのは子供にだけ許された目線。大人はもっと複雑で、一筋縄ではいかない現実を知っている。だから、手放しで喜ばないかわりに、簡単に絶望もしない。そういう大人が身近にいてくれるのが夕士くんの幸運だ。

  • 2023/07/02

    女らしさ、男らしさが無くなる方向に向いているのが良くないみたいな描写があってん?ってなった。

  • #読了
    #妖怪アパートの幽雅な日常 3巻

    社会に出る前のおおかたの男どもは(中略)バカなガキだ
    まず、女とヤリたい(モテたいじゃなく)
    次に、かっこよくなりたい(そして、モテたい。)
    その次が、あいつにだけは負けたくない(勝手にライバル)

    なんか可愛らしくて分からないでもない気がして
    少し笑えた。

  • るり子さんのご飯が美味しそう。
    相変わらず、厳しい現実も書かれている。救いも一緒に書かれているで前向きになれるけども。
    香月先生の書く話は、子供の時に読んだら衝撃的だろうなといつも思う。

  • 【静大OPACへのリンクはこちら】
    https://opac.lib.shizuoka.ac.jp/opacid/BA87632404

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著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2023年 『妖怪アパートの幽雅な日常(26)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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