スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 9259
レビュー : 1060
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765572

感想・レビュー・書評

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  • 最後に伏線を回収しまくりで良かった。ラストシーンは映画のようでした。スロウハイツのメンバーそれぞれ、個性的で面白かった。

  • 少々変わっていても、何かに夢中な人は魅力的なんだろう。
    ここにはそんな人物が何人か登場し、彼らに憧れ、夢を追う人達の話。
    上巻にはなかった不穏な空気も訪れ、どうなっていくのか…という点もありおもろかった。

  • 人気小説家のチヨダ・コーキ、人気急上昇中の若手脚本家の赤羽環を中心として、多くの『作家』や『作家志望者』と共にアパート「スロウハイツ」での共同生活を描いた作品である。


    上巻では様々な登場人物のエピソードが描かれ、伏線を張っているなと感じていたが、下巻ではそれらが回収されていく。

    結果的に言えば、クリエイター達の恋愛物語である。光輝が環をずっと昔から知っていて、好きだったというエピソードは驚いたし、終わり方も良かった。

    ただ、登場人物が多くて個々に感情移入し辛かったのか、あまり印象に残ることが少なく、あっさり読み終えてしまった。

  • 読み終わった時、よかった!と思った。おとぎ話のようなきれいな終わり方だった。あの時のセリフの意図がここにつながってる〜と思う箇所が何個かあった。最後まで読んで納得がいった。登場人物がそれぞれの想いと意思を大切にしているところに好感が持てた。

  • チヨダコーキ、環、狩野、スー、エンヤ、正義。
    キャラクターが魅力的という感想があったので楽しみに読んでみたけど、個人的にはそうでもなく。
    チヨダコーキは、朝井リョウを思い浮かべて読んだ。

    人に影響を与える作家のこと、人を強烈に好きになること、そんなことが描かれていた。

  • チヨダ・コーキの偽物という一つのミステリーについては、登場人物が出てきた時点で予測できたので、面白みは無かった。むしろ、途中で読者をミスリードさせようとした話があったが、そこはよく出来た伏線だと思った。

    ミステリーとしての出来はやや一つと思うけど、恋愛小説として読めば十分面白かった。

  • あなたの接してきた作品はほぼ、あなたになる。あなたの生き方になる。

    「目にするもの、耳にするもの、口に入れるものは、賢いものでなくてはならない。それがあなたをつくるものになるから」という、とある編集者の言葉を思い出した。あの頃はよくわからなかったけど、まったくその通りだと今は思う。

  • 終わってみれば恋愛物。年に1〜3冊しか読まないけど。このような恋愛ものは面白いと思う。

    正直、読む手は進まなかった。私には漫画だなーという感想。だけど女性の心理は興味深く読めた。もう一つは、珍しく最初からコウキの天使がわかってしまったからですかね…
    でも、コウキの最後はいい!本当に…コウキの純愛ですよ。
    この物語の中で、名言が出てくるのには唸る!この本を、読トモさんが好みが分かれるが、名言集を作ろうか…と言っていたのがわかる。
    私は好きと聞かれたら好きじゃないけど、他人に聞かれたら、是非自分で読んでみて感じた方が良いよ。と勧められる本!
    …何故なら環の存在感と、コウキの存在感が最後に集約して行くところは、素晴らしい本だと思います。私はこう書きましたが、好みじゃないとしかいってないので面白くないではないですからね。是非読んでみてください!

    おまけ…ちっとした場面、スーが他人を豚‼︎と罵る場面は爆笑

  • わたしを救ってくれたのは、あなたでした。

    チヨダ・コーキの偽者“鼓動チカラ”は誰なのか。スロウハイツの住民に疑いがかかる。怒りを露わにする環と、反応の薄い公輝。10年前の真相が明らかになったとき、スロウハイツの住民たちが手にしていたものは。

    上巻が疑いの物語なら、下巻は愛の物語。すべての行動の理由に、深い愛情が隠されていた。謎解きを読んで、すべてが落ち着いた安堵と静かな満足感。あまりにもきれいにまとまったので、やや現実離れした感じもあるが、救いのある物語はやはりよい。

    作家の持つ、自分の作品が他人に影響を与えられることに気付いたときの喜びが、伝わってくる作品だった。ともすればエゴになるかもしれない。でも、声を出さなくても、世間に響かなくても、どこかに救われているファンがいること、それはとても尊い。どこにいるかもわからないファンに対して、作家は作品を生み出す。もし、そのファンを現実的に見つけられたなら、それはもうとてつもない喜びだろう。このお話は、壮大なラブストーリーだ。

  • さまざまな伏線が回収される下巻。
    コウちゃんは全て知っていた。

    エンヤのエピソードは大したことなかった。
    黒木が許されるのが違和感。
    環の自転車に乗ってる彼氏はどうなったんだろう。

著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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