ふりむく (講談社文庫)

  • 講談社 (2010年9月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (64ページ) / ISBN・EAN: 9784062765923

作品紹介・あらすじ

絵と文章が互いに広げあう21の物語。

この本は薄くて小さな本ですが、分厚い長編小説よりも、ずっと長い時間、ぼくたちを楽しませてくれることでしょう。――永江朗(「この本のつかいかた」より)

さようなら。私はもうあなたのものではありません。たぶんもともとあなたのものではなかったのです――空港、波、木漏れ日、女性……「ふりむく」というテーマで描いた松尾たいこの絵から、江國香織が文章を紡いだ21の物語。繰り返し読めば読むほど、自分だけのストーリー(ふりむく)まで動き出す、不思議な1冊。

※本書は2005年9月15日にマガジンハウスより刊行されたものに解説を加え、文庫化したものです。

みんなの感想まとめ

絵と文章が互いに響き合い、独自の世界を創り出す作品です。松尾たいこによる美しい絵に、江國香織が巧みに言葉を重ねることで、物語は生まれます。通常の本とは逆のアプローチで、絵を見ながら感じる想像力を刺激し...

感想・レビュー・書評

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  • 松尾たいこさんの絵が好きで。その絵をみて江國香織さんが文章を書いてます。普通の本とは逆ですよね。
    江國さんの文章はわざとずらしているようです。凄いですよね。私なんて絵を見てそれを文章にすることすら難しいのに。江國さんは物語は生み出すのではなく、見るんだそう。絵と文章が限定しあうのではなく、互いのゆるさのなかで同居してる作品集です。

  • 泣き出したくなる。かと思うと、ププッと吹き出しそうな文もあって、所々でまた切なくなる。

    残酷な幸せのようなものもあって、ひんやりした空気を感じる。

    江國さんの文章は、幸せのような悲しいようないろんな気持ちがごちゃまぜになった感情を感じさせる。

    松尾たいこさんを初めて知ったけれど、人の絵よりも、噴水とか雲とか夜の海とか紫のカーテンの風で揺れている感じとか蝶とか、自然の絵の方が好き。

  • 松尾たいこさんの絵に江國さんの文章がつけられている、とても素敵な本です。
    まず最初の絵と、文章を読んで鳥肌が立ちました。
    「ふりむく」というのは、何か気配を感じるということでしょうか?水しぶきだったり、風の音だったり、動く物、そこに存在するもの。
    絵本とはまた違った感性、想像力が楽しめます。

  • なんだかすごく満ち足りた、贅沢な時間を過ごした気がします。松尾たいこさんの絵に、江國香織さんが文を書かれている本です。この絵からこんな文が出てくるのか、と、面白く読みました。どのお話も、寂しかったり清々したりといろいろ思い浮かぶのですが、1番初めの犬のお話が好きです。時々本棚から取り出して、ぱらぱらめくると素敵な時間を過ごせそうです。

  • 松尾たいこさんの絵に、江國かおりさんが文章を添えたという絵本。
    絵からも、文章からも、想像力を掻き立てられる。
    色使いがなんだか異国を連想させる気もする。
    日常をこうして切り取ってみると、時間の流れが変わって思い出の人シーンのような、物語の人シーンのような、不思議な感覚になる。何気ないシーンは特別になったりする。

    ふりむく。そこにいたかもしれない自分に。

  • 8,28,42,44ページが好きだった

  • 松尾たいこの絵を見て江國香織が短文を書いた作品集

    小説を読んでその挿絵を書くという順番ではなく、絵を見て作家が文章を書くという試み

    絵と文章の見開き1ページで、ページ数も少ないのでサクッと読める

    江國さん好きとしては、「この絵で朝食を想像するのか」とか「旅館からの風景を思い浮かべるんだ?」とか「猿って発想はなかったわ。ただ、言われてみれば確かにそう見えてくる」と江國さんの感性の一部を垣間見たような気分になれる
    作家さんには、自分が絵を見て想像したものとは違ったバックボーンが見えているんだなぁと改めて思う

  • 儚くて爽やかです。

  • 絵に短い文章を添えた作品集。
    松尾たいこさんの絵、初めて見たけど結構好き。
    江國さんの言う”不安定”なところに含まれる余韻がすごい。
    その余韻の味わいで好きにも嫌いにもなる絵たち。

  • 絵を見て作家が文章を付ける、と言う少し変わった試みの本。
    絵と文章にしっかりとした繋がりは感じさせず、しかし文章はその絵の醸し出す雰囲気をしっかりと纏って。
    この絵にこう文章を持ってくるのか、と思いもよらぬ方向の言葉に唸ったり「ああ、たしかにそんな感じ」と納得したり、色々な見方やイメージが膨らむ本でした。

  • 2016 7/24

  • 松尾たいこさんの美しい色合いに
    やさしくて甘い江國香織さんの言葉が
    のせられ。

    やわらかい気持ちになりたいとき、
    パッとあけたページから
    甘さや苦さや、いろんな味が
    ふんわりひろがる。
    そんな心持ちになれる一冊。

  • 一枚の絵から広がる文章。
    短い文章だけれど、絵と絡み合って深い物語になる。

  • わたしはうしろむきでオッケーなわけですが、みんなにはふりむいて欲しいと願っていますよ。
    ひとはみんな孤独なんですよね。
    うんうん。よかった。ちょうどよかった。お風呂でその行間を読みました。

  • 一枚の絵に、一枚の物語。

    このコンセプトがすばらしいと思いました。


    さようなら、
    からはじまり、

    でもすこしだけ、誰かのものになれてうれしかった。

    で終わる話が一番好きでした。

  • 笑ってしまった。江國さんらしくて好き。

  • 2013.1.2読了

  • (メモ)
    江國さんだったので購入。
    1枚の絵から、こんな物語が思い描けるのかぁ!と、ただただ感心。
    短い文章から、自分なりにその背景を妄想するのが楽しかった。
    また読もう。

  • 感性を大切にしたくなるそんな一冊

  • 知らず、なにげに、ふりむいてる事ある

    最後の文章がよかった

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著者プロフィール

広島県呉市生まれ。イラストレーター。第16回ザ・チョイス年度賞鈴木成一賞受賞。これまで300冊近い本の表紙イラストを担当。横山秀夫「クライマーズ・ハイ」カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」「奇想コレクション」シリーズなど。著作に、江國香織との共著「ふりむく」角田光代との共著「Presents」「なくしたものたちの国」がある。イラストエッセイ「出雲IZUMOで幸せ結び」「古事記ゆる神様100図鑑」を発表するなど、神社にまつわる仕事も多い。2013年には初エッセイ「東京おとな日和」を出し、ファッションやインテリア、そのライフスタイル全般にファンが広がる。CM,広告の仕事に加え、六本木ヒルズのグッズパッケージを多く手がける。2014年からは福井にて「千年陶画」プロジェクトスタート。

「2016年 『ブータン しあわせの日めくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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