ふりむく (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765923

感想・レビュー・書評

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  • 松尾たいこの絵を見て江國香織が短文を書いた作品集

    小説を読んでその挿絵を書くという順番ではなく、絵を見て作家が文章を書くという試み

    絵と文章の見開き1ページで、ページ数も少ないのでサクッと読める

    江國さん好きとしては、「この絵で朝食を想像するのか」とか「旅館からの風景を思い浮かべるんだ?」とか「猿って発想はなかったわ。ただ、言われてみれば確かにそう見えてくる」と江國さんの感性の一部を垣間見たような気分になれる
    作家さんには、自分が絵を見て想像したものとは違ったバックボーンが見えているんだなぁと改めて思う

  • 絵に短い文章を添えた作品集。
    松尾たいこさんの絵、初めて見たけど結構好き。
    江國さんの言う”不安定”なところに含まれる余韻がすごい。
    その余韻の味わいで好きにも嫌いにもなる絵たち。

  • 絵を見て作家が文章を付ける、と言う少し変わった試みの本。
    絵と文章にしっかりとした繋がりは感じさせず、しかし文章はその絵の醸し出す雰囲気をしっかりと纏って。
    この絵にこう文章を持ってくるのか、と思いもよらぬ方向の言葉に唸ったり「ああ、たしかにそんな感じ」と納得したり、色々な見方やイメージが膨らむ本でした。

  • 松尾たいこさんの美しい色合いに
    やさしくて甘い江國香織さんの言葉が
    のせられ。

    やわらかい気持ちになりたいとき、
    パッとあけたページから
    甘さや苦さや、いろんな味が
    ふんわりひろがる。
    そんな心持ちになれる一冊。

  • 一枚の絵から広がる文章。
    短い文章だけれど、絵と絡み合って深い物語になる。

  • 2013.1.2読了

  • 知らず、なにげに、ふりむいてる事ある

    最後の文章がよかった

  • 2005.12

  • 1枚の絵につけた1編のおはなし。

    この本を、

    毎晩1編ごとに空想をひろげ、

    目をつぶり、

    わくわくしながらページを繰る。

    なーんて余裕は、今わたしにはなくて、

    だからつい、ざくざくと読んでしまった。


    絵があまり、入っていけないのかもね。。

  • 一枚のイラストから想起されるイメージ。切り取った断片のその前後をまた想像させられたり、自分なりの別のイメージを描いてその違いに驚いたり。忘れた頃にまた読み返したい一冊。

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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