志ん生的、文楽的 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062766043

感想・レビュー・書評

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  • ご本人は、ニヤニヤして平然としているのか、それともびっくりしたなもう、とかなんとか言って大喜びなのか。

    なんと、平岡正明死して2冊目の文庫本が、はるか『山口百恵は菩薩である』(1983年)に次いで、27年ぶりに出されることに相成りました。

    単行本刊行の2006年時点で私は、5代目古今亭志ん生については、ほぼ9割以上、映像やCDや著作に関して把握していましたが(あと何冊かの研究書を残すだけ)、こと8代目桂文楽についてはまだ入り口程度で、音源や著作を急いで集めて暇を見つけては聞き読むといったふうでしたが、ようやくなんとか格好がついてきたのは、つい最近になっての話です。

    たしかに文庫化といっても、何か改稿とか、新たに書き下ろした一文とか、それとも「文庫版のためのあとがき」なんかが入っている、はずがないとあらかじめわかっているのもなんともさみしいものですが、いいえ、まったく新しい本みたいにして再読しようと思います。

    中身は、後日。それにしても、いつもながら、やけにこの本はスィングするなあ。

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著者プロフィール

1941年東京生まれ。早大文学部中退。1963年『赤い風船あるいは牝狼の夜』刊行し猥褻図画頒布容疑で指名手配。1964年、現代思潮社から『韃靼人宣言』刊行。1970年代後半より新左翼退潮後は辺境に位置する文学・芸能の評論分野で活躍。主な対象は筒井康隆、五木寛之、山田風太郎、山口百恵、河内音頭、三波春夫、大山倍達等。1993年『浪曲的』で斎藤緑雨賞受賞。1992年~94年まで「ハマ野毛」を編集・刊行、荻野アンナ・田中優子・種村季弘らが参加。「野毛大道芸」にプロデューサー的参画。後年、落語論を連続刊行し『快楽亭ブラックの毒落語』(彩流社)が遺著となる。最高にグルーブする平岡節は永久不滅、まさに批評界のヘラクレスである。 

「2012年 『人之初 平岡正明自伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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