奏者水滸伝 古丹、山へ行く (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.56
  • (3)
  • (10)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 125
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062766166

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前作にもまして、今回もKGBやグリーンベレーといった強敵が登場します。本作は古丹の活躍を描いた一冊。このシリーズは回を重ねるごとに、4人の能力が凄みを増しているように思えます。それゆえ、強大な敵があらわれても見事にやっつけてしまうわけです。

    特殊能力を持つ主人公たちが国家レベルの敵と戦う作品として、筒井康隆の「七瀬ふたたび」を思い出すわけなんですが、あちらは主人公たちのほうが力的には劣る状態で、最後はみな、敵に倒されてしまう結末で、ちょっと悲壮感ただよう物語(そこがまたよいのですけれど)。対してこちらは、4人のキャラクターや力のすごさもあって、そういった悲壮感はありません。でも新しい敵があらわれるたび、大丈夫なんだろうか、というハラハラ感もあって、楽しませてくれました。

  • もしかして筋書きの骨格が定型化しているのだろうか? そうだとしたら読んでいて安心だけど、黄門様と同じだな。権威が超能力になっただけで。安心してハッピーエンドにいけるわけだし、悪いわけではないけれど。

  • <乗>
    大変面白い一冊でした。アクションや伝奇がいっぱいで,とても楽しいエンタメ作品です。僕にとって面白い本は正直やっぱこういうのです! でもこのシリーズの題名が『奏者 水滸伝』だという事は,どこまで読んでも納得できない。一体どこが水滸伝なんだ。なにが奏者なんだ。その昔センスの無い題名を付けた編集者だか営業担当だかさんよ。まさかまだ会社(講談社)に居てそして間違っても偉くなってたりはしないだろうなっw。

  • 最終巻で。

  • シリーズの途中から読み始めたことになりますが、引き込まれます。

  • 大自然の申し子・古丹が主役の巻。

    人間の手によって生み出された自然の法則から外れた魔獣。それに主要国家の思惑が絡み、ことは大きくなる。 魔獣を生み出し、更にそれを利用しようとする人間に対する怒りと悲しみを胸に古丹は戦いに臨みます。

    更に古丹の淡い恋まで描かれる割りと盛りだくさんの内容。なんともせつない気分になる一冊でした。

  • 2013年5月

  • シリーズ第三弾。謎の獣による連続惨殺事件が起こり・・・
    箸休め的な感じで読み始めたシリーズだったけれど、格闘技・音楽・仏教・超能力・諜報戦と色々な要素がテンコ盛りで、それでいて違和感無く読めるのってスゴイ。

  • 奏者水滸伝シリーズ、2作目飛ばしたの気付かずに借りてしまったが、面白かった。

    自分を殺してくれる存在を求めてさ迷う妖獣と古丹の戦いが切ない。

    今野敏作品はどれを読んでも面白いのは凄い。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今野敏の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×