作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062766210

作品紹介・あらすじ

虚構と現実が溶け合う恐怖!!
ふとしたことから入手した、同人誌、『迷宮草子』を2人は読み始めてしまった。『忌館』に続く“作家3部作”第2編、全面改稿されて文庫化!

杏羅(あんら)町――。地方都市の片隅に広がる妖しき空間に迷い込んだ三津田は、そこで古書店<古本堂>を見いだす。ある日、親友の飛鳥信一郎を伴って店を訪れた彼は、奇怪な同人誌『迷宮草子』を入手する。その本には「霧の館」を初め、7編の不思議な作品が収録されていた。“作家3部作”第2長編、遂に降臨!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったな…。早く下巻を読みたい。
    得体のしれない本の内容パートと、主人公と親友が恐れつつ謎解きに向かうパートが繰り返されるが、マンネリにならないのは流石の三津田信三作品と思う。

  • 三津田信三ならでは。
    一気に読み進めるべし。

  • つい最近、別の作家さんの作中作の七編入った作品を読んだあとの、この作品で何だかとてもタイミングがよきです。

    それはいいんですが、意図せずこの本を古本市で手に入れてしまったんです。

    読みはじめてから、なんてことをしてしまったんだと思いました。
    でももう読みきるしかない!

  • 読むと怪奇に襲われる本。
    それを読んでしまった三津田。

    ミステリとホラーが融合された様な一冊。
    小説の中の小説を読むと言う、何とも不思議な本。
    イラストや構想が凝っているなぁと言う印象。
    これは面白い。

    メビウスの輪みたいに、どこまでが表で、どこからか裏なのか一瞬分からなくなる。
    下巻へ続きます。

  • 一気読み。感想は下巻読了後を

  • ホラー色がいつもよりは薄いかな〜と思いつつも、家族がとっくに眠りに就いた深夜のリビングで読めるわけではありません( ^ω^ )←

    刀城言耶シリーズが続いていたので、お久しぶり感のある三津田シリーズです。

    「探偵は飽くまでもよそ者で直接的な脅威には晒されない」
    かつ、
    「古き良き時代の郷愁を誘うような舞台設定」
    が特徴の前者と異なって、三津田シリーズは、
    「現代の語り手が怪異現象を体験する」から、ホラーの要素は薄くても、リアリティがあって怖いのですよねえ((((( ^ω^ )))))ぶるぶる←

    三津田先生のことなので、恐らくメタ的な仕掛けが施されてると思います。
    飛鳥探偵が「誰かに見られてるような…」って言ってる時点で匂います(笑)。いいね〜(笑)。

    ただちょーっと気になったのが、
    「謎解きに無理がある」点と、(でもあまりにもお約束な真相ではあったので一応全部それに近い指摘はできた\(^o^)/)、
    「作者が違って独立した話である筈の短編に見出せる共通点」かなあ。
    前者はもしかしたら最後の最後でドンデン返しがあるかもしれないし、後者はメタメタに締めくくるための布石かもしれない(笑)。

    期待に胸を膨らませながら、下巻行きます!と言いたいところですが、気付けば家族が寝静まってしまったので明日からにしよう((((( ^ω^ )))))ぶるぶる←←



    いつも以上にへったくそにまとめてしまった自覚はある内容紹介↓↓

    奇妙な古書店で入手した奇怪な同人誌を読み始めた時から、恐ろしい怪奇現象は始まった!
    一日一話を読み進め、謎を解いていかなければ、これまで本を手にした人物たち同様、謎の失踪を遂げてしまう…。
    三津田と飛鳥は、果たして全七話の謎を解明することができるのか?

    ◉第一話「霧の館」…道に迷った僕の目の前に、突如現れた洋館。そこに住まうのは、美しい少女と寡黙な老婆、そして少女と瓜二つのドッペルゲンガーだったーー。

    ◉第二話「子喰鬼縁起」…神社の夏祭りで出会った夫婦と、ひょんなことから見世物小屋に入ることになった。小屋の中で起こった騒ぎの最中、夫婦の赤ん坊が忽然と姿を消してしまう。最後に私が気付いてしまった、驚愕の赤ん坊の隠し場所とは?!

    ◉第三話「娯楽としての殺人」…親友を殺す。彼を殺すことで、私は新しい私になるのだーーそんな奇妙な内容の原稿が見つかった。折しも、私が下宿している建物内で、変死事件が発生する。死んだ青年の親友である3人のオタク達の中に殺人犯=原稿の作者がいるに違いないと、私は素人探偵よろしく聞き込みを始めたが…。

    ◉第四話「淫画の中の毒殺者」…1人の美しい女性と、彼女を巡って争う五人の男達が集うとある土曜日に、悲劇は起こった。彼女が最も気にかけていた男が、ワインを嚥下した途端に頓死。その場にいた五人の誰にも毒を入れる機会はなかったという結論から、自殺との結論が下されるが…。

  • 伝奇ホラーと本格ミステリの融合。二度、三度と繰り返されるどんでん返し。おどろおどろしく怖くてしょうがないくせに、やめられない止まらない。ホラー嫌いのはずがなぜ、三津田信三にはまってしまったのか(汗)。
    ホラー要素たっぷりでこわいよ。

  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本
     杏羅町
     第1話 「霧の館」
     月曜日
     第2話 「子喰鬼縁起」
     火曜日
     第3話 「娯楽としての殺人」
     水曜日
     第4話 「陰画の中の毒殺者」
     木曜日
     〈古本堂〉
    講談社「作者不詳 ミステリ作家の読む本」 2002年8月

  • ホラーと間違って購入してしまいました。。
    でも不気味な話で面白かった。
    夢野久作風の話はまどろっこしくて飛ばしてしまいました。。友達を殺す〜言って自分に酔ってる筆者が気持ち悪いなとも思ってしまい。
    下巻はちゃんと読んだので許してほしい。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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