人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 5527
感想 : 400
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767163

感想・レビュー・書評

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  • これは館シリーズなのか…??
    けっこう最初の段階から、もしかしたらこういうことかもなー…というのがあって、その通りだったけど、
    まさかアレまでそうだったとはびっくりしたなぁ。
    なんか、モヤっとする感じではあった。

  • 謎人称視点が出てくると一気に犯人の想像がついちゃうのなんでだろ。
    でも人形館の音とか床の素材の感じとかが想像できてよかった。

  • まさかの多重人格というオチに呆気に取られました。
    素人意見で申し訳ないですが、こんなオチにするぐらいなら、アパートの住人が過去の脱線事故の被害者遺族でその復讐…の方が良かった気がします。
    また、架場に相談している立場でありながら頼りにならないと言ったり、島田に早く助けに来いと言ったり(これは妄想になるのですかね?)…何だか勝手な坊っちゃんだなぁと思いました(笑)
    そもそも子供の頃にあんな重罪を犯しておきながら、忘れて親のお金で呑気に暮らしてるのも良いご身分だなと思いますし…。
    総合的にモヤモヤして終わりました。

  • 今までの館シリーズとはかなり雰囲気が違いました。
    画家の飛龍想一の一人称で物語が進んでいくのですが、彼が内に籠るタイプというか、内向的で悲観的なため序盤読み進めるのがちょっとつらかったです。
    今までの館シリーズは展開が早くてぐいぐい引き込まれてすぐ読み終わってしまったのですが、人形館は静かにゆっくり進んでいく感じでした。

    和風の建物で人形館とのことなのでてっきり日本人形が飾られているのかなと思ったらマネキンでしたね(笑)

    終盤確かに予想は裏切られましたがそこはいつも通りやった方が面白かったんじゃないかなと思ってしまっていまいちすっきりせず……

    島田さん最初は何考えてるかわからない感じが苦手だったんですが、今作で重要性を理解しました。
    出てくるとすごく安心します(笑)
    次は島田さんが出るといいな。

  • まだ、館シリーズは3巻目だが(迷路館の殺人は貸出中で仕方なく飛ばした)、今までの館シリーズとは違ったトリックだった。館シリーズならではの密室や部屋のトリックなどが無かったので今まで読んだものと比べるとドキドキ感は少ない方だと思う。
    読みながら、どう考えてもこの人が犯人でしょ!と思いながら読み進めていくがいつも裏切られる。
    結局この作品は、架場の飛龍への復讐なのかなと思う。

  • 2.5

  • 読み終わってミステリよりはホラーじゃないっていうのが率直な感想です。「世にも奇妙な物語」に近いイメージ。
    十角館の殺人、水車館の殺人、迷路館の殺人とシリーズを読み続けてきて、悪い意味で期待を裏切られました。

  • 読了後、これはミステリなのか!?と考えてしまった1冊。何となく、結末は予想していたものの…まさか、の終わり。好みが分かれそう。

    色々な形があって良いのだけれど、私は消化不良なので☆2つ。

  • S図書館 1989年講談社ノベルス
    館シリーズ4作目

    《あらすじ》
    画家の飛龍惣一34才は退院後、池尾沙和子(育ての母で生みの母の妹)と彫刻家で画家の父の故郷、京都へきて洋館で暮らすことになった
    父はその洋館の敷地で自殺した
    洋館のあちこちにはマネキンが点在し、蔵には20体ほど転がっていた
    そのマネキンの形は異形で、のっぺらぼうで上半身のみ下半身のみだったり、片腕や片足がなかったりしている
    いずれも父が製作したようだ
    屋敷の半分を賃貸にして4組が暮らしている
    そんな中、子供の連続扼殺事件が起こる
    時同じくして惣一の元に脅迫状が届き、火事で母の沙和子を亡くしてしまう…

    《感想》
    「シリーズの中で最も異色だ」という本人の言葉は必要ない
    これは出版社のせいだと思うが、推理小説にタブーである
    読む気力が薄れてしまう

    他の作品が傑作だけに、賛否両論がある作品になってしまったように思えた
    犯人は早々にわかってしまった
    話の流れはよいと思うが、やはり犯人がストレートによいと言えない悩ましい作品かなと
    もし当時読んでいたら、文句なく面白かったのだと思う
    そう思うと完全に時代のせいだ

    島田潔も建築家の中村青司も、今回は名前だけで、実は現場に行ってないとか、館は造ってないという反感を買ってしまう感じだった
    推理小説としてよろしくない

    犯人がどうしてこうなってしまったかの解説は興味深かった


  • 前作の迷路館が面白かったから少し肩透かし
    だったかな〜。いつ面白くなるんだろうと
    思ってた終わった。
    いつもの館シリーズだ!と思って読んだのが
    そもそも騙されてたって事だよね。
    いつもの物語の雰囲気が違うのが伏線だった


    最後の架場が意味深だったのは本当に
    死んだのが兄だったからという意味?

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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