人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

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  • 講談社
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本棚登録 : 2071
レビュー : 189
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767163

感想・レビュー・書評

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  • 十角館、水車館、迷路館という今までの館シリーズとはコンセプトが全く異なる作品。シリーズのお約束を前提に推理するというミスリードが勝手に頭の中で発生していました。裏切りというのはミステリにとってはある意味で賛辞だと思っていますが、これはまさに裏切りといえるでしょう。

  • 昔読んだときは館シリーズとは認めないぞという気持ちが強く、どちらかというと嫌いでした。
    読み直したら、これはこれでアリだなと、これ以降の綾辻さんぽさが随所にある、分岐点小説。

  • 館シリーズ4作目

    サイコホラーミステリー
    館シリーズは全作読んでるけど、
    極めて異色。
    これまでの作品は
    クローズドサークルの中で起きて
    きたけれど、
    今回は違う。
    いつでも逃げられる中で
    事件が起きて行く。
    ラストまで読めばその理由も
    明らかになるけれど。
    太田忠司氏の旧版解説の中に
    読書とは格闘技
    絢辻氏の作品は
    思わぬところで殴り倒されるようだと
    あるが正しくその通り。
    私も闘うのが楽しくてしょうがない。

    2016.5.14再読了

  • 「私」、飛龍想一は、育ての母である叔母とともに実父・飛龍高洋が残した「緑影荘」に引っ越すために京都を訪れる。その屋敷は本邸の日本家屋には部品の一つが欠落したマネキンが随所に配置され、また離れの洋館はアパートとして貸し出されていたが改築時に中村青司が携わったという噂があった。
    しかし、近所では通り魔殺人事件が発生、さらに私のもとにも奇怪な手紙が届き、そのころから次々と奇妙な出来事が起こり始める。
    私の命を狙う人物とは誰なのか? 恐怖に駆られた私は、大学時代の友人・島田潔に助けを求める。


    今までの期待値を超えてきた。
    そうきましたかーーーって感じ。
    フェアかアンフェアかの問題ではなく個人的に好き。

  • 自分含め、最初に殺された母親沙和子が実は生きてて真犯人だと思った人は多いのでは。実の息子を亡くしているという設定もミスリードくさいし。

    綾辻行人といえば叙述トリック、と分かってる読者ほど騙される気がする

  • 真相直前までは
    ☆5にしようと思っていた
    オチが全く見えて来ず
    前3作を上回る『怖さ』があり
    十角館に次ぐ面白さに感じた、凄く好きな作品になった

    でも、そうか・・・こういうオチだったのか・・・。
    個人的に少し悲しくなるラストでした

  • 父が飛龍想一に遺した京都の屋敷―顔のないマネキン人形が邸内各所に佇む「人形館」。街では残忍な通り魔殺人が続発し、想一自身にも姿なき脅迫者の影が迫る。彼は旧友・島田潔に助けを求めるが、破局への読みはすでに始まっていた!?シリーズ中、ひときわ異彩を放つ第四の「館」、新装改訂版でここに。 (「BOOK」データベースより)

    館シリーズ再読、四冊目。
    ホントに私、読んだことあるのかってくらい、覚えていなかった(笑)。

    ずっと引っかかっていたことがあって、レビューで絶対つっこんでやるーとか、検索してみようとか思っていたんですが、それが見事な布石になっていたのでした。
    違和感を感じた私もほめてあげました(笑)。
    感じただけで、結論を導き出すことはできませんでしたけど。

    でも面白かったー。
    長編を、途中で飽きさせずに最後までぐいぐい引き込み続けて、読ませるってすごいことだと思います。
    彼はこうなることを少し期待しながら、だまって見守っていたのかなと。
    彼女の疑問はもっともなことだしね。
    未必の故意とはまた違うのかなあ……。

  • これも再読ですが、中身を全く覚えていないので、「人形館」と聞いて最初に浮かんだのは、日本人形がいっぱいある館。

    予想は裏切られ、マネキンでした。

    そして読んでいき、「よしっ、犯人はわかった!」と思ったのですがまた裏切られ…。

    確かに館シリーズの中では異彩ですね。
    シリーズ四作目で、こういうのを挟むってすごいなあ。
    だって結局、この作品には………。

  • ラストの展開が全然よめてなくて驚いてしまった。またしても騙された。
    トリックわかっちゃいました、と一度でいいから言ってみたい。
    個人的には館シリーズの中でも暗くてさみしい印象が残るストーリーだった。
    人形ってやっぱり不思議。トイストーリーみたいにかわいくなったり、有閑倶楽部みたいに怖くなったり、人形館みたいになったり。
    綾辻行人さん、こわい。でも読む。

  • 2014.10.30
    館シリーズ第4弾

    島田、巻き込まれる。

    今(2014)だから分かる!
    当時にはなかなかスリリングな内容だったのではと思いました。
    今回は 最初から丸っと分かった…けど、違う。
    コレは館のサスペンスであって推理小説ではない。

    次こそ勝負だ!

    ところで、架場氏(架け橋?)は新たな探偵役か?

    次回 噂の番外編 霧越邸殺人事件

著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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