びっくり館の殺人 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767170

感想・レビュー・書評

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  • 館シリーズも遂に8冊目。

    前回があの(ボリュームも内容も濃い)暗黒館だったのもあり、次作のこちらはどんな感じだろうとワクワクしていました。

    子供向けを意識して書かれたということを知らなったのでまずそれにビックリ!
    子供向けなので、文章を始めいつもの館シリーズと雰囲気が違っていてビックリ!
    そして暗黒館のあとにこれ持ってくるのにもビックリ!!(え、びっくり館のタイトルは、館シリーズファンがいつもとの違いに驚いてビックリするだろうってのにも掛けてるの?笑)

    ただ、さすが綾辻先生!

    個人的に綾辻先生の文章はとても読みやすくて大好きなんです。
    でも決して簡単な文章というわけではなく、美しい日本語を使っているんだけど、難しすぎる言葉があまりなく、スっと入ってくるというか…

    たまに、読んでも文章がただ本の上で滑っていくだけで、中々頭に入ってこない書き方をされている本に出会うんですが(私の読解力がないのが一番の原因なんですけど。泣)

    そういったことが綾辻先生の本はないんですよね。だから好き。
    子供のうちにこういう文章に触れられるのはとても良いなぁと思います。

    ですが…内容が子供向けかと言われると……うーん…笑
    小学生には重いかな。高学年でミステリ慣れしてたら平気かもしれませんが。

    残念だったのが、ラストがうやむやな部分があったこと。
    リリカの母親のこと、父親の真実、としやの思い等々…沢山の謎の解明が主人公の推理によることが多くて、もっと真実を明らかにして欲しかった!

  • 館シリーズ8作目。
    ライトな文量だし、暗黒館に立ち入った勢いそのままに読み進めたのであっという間に終わってしまった感じ。

    よくよく読んでみるとシリーズであることを想起させる小ネタが散りばめられていたり、館が発する不気味な魅力は健在。

    なにより挿絵があるのが嬉しい!!

    子どもの時に読んでいたらと思うと怖かったし、ラストの解釈は大人の今でもいろいろ想像させられる。

    小学校の頃って近所にこういう屋敷(ここまでではないけど)があったし、怖いもの見たさで気になっていたりもした。

    自分の小学校時代を思い出し懐かしくなった。

  • 十角館がとても面白かったので、暫く日数がたちたまたま購入。

    児童書との事でとても読みやすかったです。
    ミステリーというのりホラーよりのお話しでした。

    児童向けらしいですが、大人でも普通に読める感じですね。

    終始、館の主で有る龍平が不気味で孫の俊生君がなんか不穏な感じします。

    主人公は主人公の背景に問題を抱えてるのも良い。
    子供のお話しとして。
    「如何なる理由があっても人を殺すのは、悪なのか?」
    と言うのがテーマな気がします。

    そして、最後の数ページで「え?」って言わせて頂きました。

    十角館は厚みが有るからハードル高いって人には、「びっくり館」から読むのもありだと思います。

    短く、読みやすく、ミステリーを読む入り口としては、ちょうど良い感じ。

  • びっくりしないお話し

  • 大人が読むとやや物足りなさがある。子どもの頃に読んでみたかった。

  • 館シリーズ8

  • 前作の暗黒館の殺人と比べると、文量や読みやすさは対照的だったが、少年少女に向けて作られた背景からすると妥当であると感じた。その中にも綾辻ワールドというべき仕掛けが随所にあり、館シリーズの続編にふさわしいと感じた。

  • 館シリーズ#8。ミステリーランド書き下ろし。児童書風のミステリー。びっくり箱、リリカ人形、腹話術。

  • ダンブルドア先生
    あらいで先生
    和葉ちゃん
    コナンくん
    っていう感じの登場人物

  • 順番を無視して館シリーズを読んでいるのだが、
    子ども向けの文体や時折挟まれる挿絵に、「あれ?児童文学なんこれ?」「綾辻行人ではなくはやみねかおるでも読んでるのか?」とびっくり。

    どうやら大人も楽しめる児童書、という立ち位置のレーベルから出版されたらしい。なるほど。

    そのため、さっくさく読める。
    ラストの展開は…うーん。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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