宿命(下) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京 (講談社文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767347

作品紹介・あらすじ

三十年の時を経て、息子と娘の見合いの席で再会した二人。しかしそれは呪われた宿命が動き出す瞬間だった。また縁談のために崇に捨てられた宣子は、彼への復讐を決意する。野望と愛憎が交錯する二世代の男と女。現代版・華麗なる一族を壮大に描く長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • (上下巻合わせてのレビューです。)
    楡さんの文庫最新刊を年末に読みました。

    今回は、エリート官僚・大物政治家・病院の会長たちが、
    婚姻や大金を用いて、日本の中枢にまで上り詰めるべく画策するドラマ。
    (予想できると思いますが、)かなりドロドロです。
    エリート官僚と政治家の娘の結婚を巡り、
    昔の女がでしゃばって邪魔をしたり、
    政治家と病院の会長の若かりし頃の過去がクローズアップされたりと、
    盛り沢山の内容です。

    ちょっと関係者の繋がりがあり過ぎて、現実味はないのですが、
    そこはまぁフィクションの小説なので仕方ないでしょう。
    その部分を差し引いても、
    先の展開が気になって仕方ないドラマ仕立てになっています。

    予想通り期待を裏切らない大作でした。
    続編もハードカバーで出ているので、
    早く読みたいところです。。

  • 馬鹿げた話のようでいて、現実はもっと馬鹿げているのかも

  • 下巻も面白く読み進めた。最後はやや物足りなかったが、上下通して一気読み。

  • 昔読んだ本

  • 下巻読了

    崇は、無事に華やかな華燭が終わり新婚旅行から戻る。
    そこで待ち受けていたのは・・・

    続編に続くようなので、そこに期待しよう。
    どうしても、朝倉恭介シリーズから比べると、残念に感じてしまう。

  • 正直いまいち
    リアリティがうすく、ストーリ全体が中途半端!

    あれ、この件って結局どうなるの?
    それでおしまい?
    っていうのがあちこちに残ったままで、個人的には納得できないまま、あっという間に終わってしまいました。
    とくに、最後の最後はあれれれ...
    ぐぐってみると、続編があるようです。
    続編読まないと終わらない感じです

    全体のストーリとしては、学生運動という形で外部から世の中を変えようとしていた活動家の女「三奈」と、権力構造に入り込むことで、内部から世の中を変えようとする男「眞一郎」のそれぞれ2世代にわたる権力物語です。
    おおよそストーリ展開が見えるところも減点

    下巻では、
    婚約破棄をもくろむ「三奈」
    あの手、この手で婚約破棄をさせようとして、「宣子」まで利用
    さらには、婚約者の妊娠がわかると薬で堕胎させたりとやり放題!!
    一方で「眞一郎」は自分も権力の頂点を目指すため、何とか結婚を成立させようと親子関係がないことを証明するDNA鑑定を捏造!
    それを確認すべく「三奈」もDNA鑑定を依頼し、その結果は?
    って結果が出ないで物語終わっているんですけど..
    さらに「宣子」の復習も仕掛かり中
    さらにさらに「眞一郎」は別の後ろ盾を得ようとしていて、この結婚どうなるの?ってな感じ

    で、下巻が終わっちゃうんですけど..
    ひどくないですか..これで物語終わらせちゃって..

    続編読むしかないのかなぁ..

  • 「世界で最も貧しい大統領」を知った後だけに、真一郎、崇の2人は、最高権力を握った後、何をしたいのか。

  • 自分とは住む世界が違う人たちの考え方などが少し分かる。予想通り。悪者はいない。展開が早くて面白い。

  •  アジアの王朝ドロドロドラマを観ている気分。権力を握る皇太后と大病院の会長とが重なった。50過ぎの女性を妖怪のように描くドラマ、作品が目立つのは、自分が同年代だからか。第三者(作家など)の目は恐ろしいものだと思った次第。
     ただドラマと違うのは、この中に誰一人として純粋な善人が登場しないところ。あの「はめられた」尚子にしても、これから「妖怪」になる可能性は十分にあり。(笑)だから勧善懲悪ものではない。この下巻では主要人物の誰かが地獄に堕ちるものと思っていたが、中途半端で終わる。(続編があると後で知った。)
     長男の出生の秘密についてかなりページがさかれていたが、当の本人たち(父子)が最初から知っていた設定ならかなり面白くなったのにと、勝手な妄想が働いてしまった。

  • かって権力に反抗し革命を夢見た2人が、一転何十年の時を経て権力に取り憑かれた女狐と古狸になって、欺瞞と策略にまみれた泥仕合をしかけあう。うーん、清々しいまでに醜い。特に三奈が眞一郎を権力に取り憑かれた悪魔と罵るところは、お前が言うなとしか言いようがない。しかし、結局崇の父親が眞一郎ではなかったのだから、尚子は本当に流産損である。ひでー姑。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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