中原の虹 (1) (講談社文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 講談社 (2010年9月15日発売)
4.09
  • (225)
  • (315)
  • (134)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 2600
感想 : 170
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784062767415

作品紹介・あらすじ

「汝、満洲の王者たれ」予言を受けた親も家もなき青年、張作霖(チャンヅオリン)。天命を示す“龍玉”を手に入れ、馬賊の長として頭角を現してゆく。馬と拳銃の腕前を買われて張作霖の馬賊に加わった李春雷(リイチュンレイ)は、貧しさゆえに家族を捨てた過去を持つ。栄華を誇った清王朝に落日が迫り、新たなる英雄たちの壮大な物語が始まる。(講談社文庫)



壮大なスケールで描かれる英雄たちの物語!

「汝、満洲の王者たれ」。老占い師の予言のもと、貧しく親もない一人の青年が、満洲の覇者となるべく立ち上がる。
馬に跨り広大な大地を駆ける、馬賊の長として。

みんなの感想まとめ

壮大なスケールで描かれるこの物語は、満洲を舞台にした英雄たちの戦いと成長を描いています。貧しい青年・張作霖が馬賊の長として立ち上がり、歴史上の人物たちとの関わりを通じて、滅びゆく清王朝と新たな勢力の興...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 蒼穹の昴でやっと登場人物覚えて、愛着すら湧いてきたのに、新シリーズで新しいキャラクターが続々登場…
    馬賊達の名前が一向に覚えられなかった。これからシリーズ読み進めていくうちに、覚えていくのかな。笑

    皇帝と袁世凱の会話は痺れた!何でもお見通しな皇帝と西太后。そして皇帝が狂ってないとすると、前作の珍妃の井戸の話がまた違って見えてくる。やっぱりこのシリーズ面白い!

    そして最後の愛の話は悲しかった。浅田次郎さんは、深い愛の話が素晴らしくって毎回泣ける。今回も泣けたー。これから歴史がどう動いていくのかも楽しみに読み進めていきます。

  • 流民の子から馬賊の長となり、満州の覇者とならんとする<張作霖(1875-1928)>、貧しさ故に家族を捨て、張作霖の配下となった西太后側近の宦官<春児>の兄<李春雷>、清朝の軍機大臣<袁世凱(1859-1916)>、袁世凱の参謀<除世昌(1918-1922)>など、実在した歴史上の人物と架空の登場人物を交差させながら、滅びゆく清王朝と中国東北に勃興する勢力争いの様相を描いた「蒼穹の昴シリ-ズ」の第三部の開幕編。・・・〝 除世昌と西太后との対話から~「陛下はこの先、袁世凱をいかがなさるおつもりでござりましょうや?」「あいつのことを、信じちゃいないんだけど、他に誰がいるかって考えると、もう目の前は真っ暗...せめて人並みの忠義の心を持つように、おまえから言ってやってちょうだい」〟

  • 張作霖が活躍する東北、革命期の中国の下、生き別れになった春児たち兄妹がついに出会う。「蒼穹の昴」シリーズ。

    「蒼穹の昴」と「珍妃の井戸」を読んだのがずいぶん前でどんな話か忘れたし、確か時系列は珍妃の井戸の方が後だったような記憶もある。ともあれ重厚な歴史小説だった。
    浅田さんがこの革命期の中国にかなりの熱量を持っているのは蒼穹の昴で知ったのだけど、歴史への熱量がすぎて少し読みにくさもあった。歴史の動きを背景にしつつ、登場する歴史上の人物を独自のキャラづけで読ませるのは本当に浅田さんのすごい手腕だと思う。歴史上からは大悪人とされる西太后や袁世凱の行動の裏にある思いやその結果として西洋列強から国を守ることになったこと、そして張作霖や清を打ち立てたダイシャンたちの思い「我が勲は民の平安」という部分が最後にシンクロしていくところなどは胸が熱くなる。
    ただ、張作霖が南下するあたりで物語が唐突に終わってしまったので色々「アレ?」と思ってその疑問が解消される気配がない。この気分をどうすればいいのかと思っていると、なんと続編があるらしい(さっき知った)。
    ちょっと胃にもたれそうな展開でもあるし、これからの歴史的な動きというのもけっこうな鬱展開なので、この後を読むのはもう少し先にしようかな(その頃にはまたきれいに忘れていそうだが)。
    ともあれ、激動の革命期を通して貧困に喘ぐ東北部の民衆とそこから立ち上がる力や、国の形を考える上で為政者は決して民衆を忘れてはならんのだというメッセージ、なによりそこに一人一人のキャラクターを持った人間が生きているということをこれでもかと書き込む浅田さんの想いにはとても共感する。

  • ~23.05.27
    新キャラ登場。李兄弟がどうなるのか。張作霖、名前は知っているぐらい。
    今後の展開が楽しみ。

  • 2023年1月15日読了
    昨年から読んでいる蒼穹の昴シリーズで『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』の続きの長編。
    『蒼穹の昴』は宮廷の官僚の話だったがこちらは清朝末の馬賊、張作霖の周りの話。大変に血生臭くいよいよ混乱深まる満州が描かれる。
    終盤の日本軍の少尉に「日本は大嫌いだがお前みたいな奴もいるんだな」という秀芳の身に起きる苦しみが本当に……本当に言葉にならない……
    この後どうなるのか考えながら二巻も読みます。

  • 前作「蒼穹の昴」の後作なので、そちらを読んでからがオススメ。
    史実とフィクションが上手く折り重なっていて、引き込まれるのは流石と思う。前作の登場人物が出る度にギュウ…となる。。

  • 張作霖の馬賊の大頭目っぷりがすごい。歴史上の人物をそこに生きている人間らしく描いているところが相変わらず面白いです。久々なので中国の歴史や人や物の名前やらに手間取って、なかなか進まなかったけど、この壮大なドラマの先が楽しみです。

  • ルートは満州へ!
    気になる人物のその後も!
    物語の面白さはさらに加速!

  • 満州の張作霖の馬賊の仲間に、春児の兄の春雷がなるところから始まる。

    時代は再び西太后の時代に戻った清朝の末期。

    満州は張作霖の力を抑えられず途方に暮れていた。

  • 長らく積読になっていた蒼穹の昴の続編にやっと手を付けました。
    蒼穹のラスト、文秀と玲玲が日本に亡命してからの続きかな?と思ったけど、1巻では文秀は出てこず、失踪した春児の兄李春雷(リチュンレイ)と、馬賊の長、白虎張(パイフーチャン)こと張作霖(チャンヅオリン)を主軸に物語が展開していきます。相変わらず読み方が難しいけど、改頁ごとにちゃんとフリガナ振ってくれてるから助かる。
    春雷が幼い春児を置き去りにする回想シーンや文秀とのエピソードに胸が痛んだ。この後春児と春雷兄さんと玲玲の再会はあるのかな。あってほしいな。
    馬賊の生きざまは粗野だけど一本気が通っててしびれます。
    また、愛新覚羅家の太祖ヌルハチのエピソードが挿入されることで、今までぼんやりしてた漢族とか満州族とかその辺の民族のいざこざや中国という国の生い立ちが少しわかってきて、それを理解した上でもう一度蒼穹を読み返すとさらに楽しめそう。
    2巻に続く。

  • まだ1冊目。
    張作霖は興味深い。
    けど、まだまだ序盤。
    これからどうなるやら。
    読みこなしが難しい!

  • 前作のシリーズがとても壮大で面白かったので、前作が今シリーズにどうゆうふうに関係してくるのか、すごくワクワクする。
    史実の人もどう絡んでいくのか楽しみ。

    ただ、占い師の話は聞きたくなかったな、と思うとこもあるけれど、、大きな歴史の流れの中で、それぞれの人生がどうなっていくか見届けたい。

  • 張作霖の名前は歴史の授業で聞いた覚えはあるが、詳しいことは覚えておらず…。どういう展開になるのか楽しみ。

  • 広大な満州をかける馬賊の物語
    ちょっと美化しすぎと思うが、最後のエピソードは臨場感があって胸に迫る
    特に老狗の最後は印象深い

    一方で思わせぶりな予言やら大げさな回想が多くてかえって登場人物の心情がわかりにくくなるし、今後のストーリーをある程度ネタバレ的になっているのがちょっと残念な気がした

  • シリーズ引き続き文庫四冊読了。
    時代が飛ぶし名前もいろいろだしでなかなか苦労しましたが、史実を下敷きによくできた小説だった。十二国記の偉大さをまた実感。

  • 全4巻

    清が滅ぶ。
    滅ぶまでに何をしていたのか。

    春児は、西太后は、袁世凱は。
    時代に流されながら、滅ぶ運命の清王朝を支え、そして結局は滅びの時を迎える。

    それと同時に張作霖が動く。
    龍玉を手に入れ、その運命に導かれるように徐々に満州に勢力を拡大し、時代に台頭してくる。

    清が滅びた後は、日本に亡命していた者も帰国し、時代は次の時代へと変化する。袁世凱が権力を握るも、龍玉を持たないものは、時代に流されるのみ。

    人と人は、時代という運命の中でいかにして生きていくのか。

    本書当初は、あきそうになるも、徐々にこの本の奥深さと面白さが増し、最後まで読むと、蒼穹の昴に劣らず感銘を受ける。

    いい本でした。

  • 中国の歴史詳しくないし。。。と思っていたが杞憂に終わる。

    春児の兄が登場するのだが、彼らの暮らし、境遇、歴史というより物語でぐいぐい読める。

    馬賊の存在がどんな立ち位置かまだ把握しきれていないが
    貧しさ故に、
    また頭の動機も貧困をなくすため、と
    昔の人の生きざまというのは濃いなぁ、と。

    歴史に詳しくないゆえに、どんな終わり方なのか未知数なので怖くもあり、楽しみ。

  • 『珍妃の井戸』まで読んで、もう続きは読まないのかな、と思っていたが、結局読むことにした。

    李春児・玲玲きょうだいの兄、春雷が、東北の覇者、張作霖の「五当家」になる。
    実力随一の「総攬把」である張作霖が、皇帝のしるし、龍玉を手に入れるところから物語が大きく動いていく。

    張作霖というと、満州事変で日本軍に爆殺されてしまった人、ということくらいしか知らない。
    張作霖と息子、学良が清朝滅亡後の中国を率いていくはずだった、というのが浅田さんの認識でいいのかな?
    あのあたりの歴史は本当にいろいろな勢力が錯綜してわかりにくい。

    それにしても、この巻は、また語りが多彩なこと。
    『蒼穹の昴』にも出てきた、占いの老婆の語り、康熙帝から乾隆帝に至る三代の帝に仕えた兆恵将軍、秀芳馬占山など。
    乾隆帝が登場することはもうないけれど、今回はヌルハチの後継者選びの頃から、登場人物たちの過去まで、時間もあちこち遡る。
    うっかりしていると、目がくらみそう。
    面白いけれど、物語を追っかけるのもなかなか大変だ。

  • フリガナがなくなると途端に読めなくなる固有名詞・・・。歴史もの苦手ですが浅田次郎さんのは好き。やはり人物描写が巧みである。張作霖の大物感。傘下に入った李春雷がまさかの春児の兄?終盤一気に読ませる、馬賊の毒の吐き方。大勢の人が簡単に死んで、なんでもないようにふるまうけれど、本当になんでもないことなわけがない。

  • 難しかったけど、おもしろかった。

    第1巻はまだしも、2巻、3巻、4巻と、とても感動。あついものがこみ上げてきました。
    「蒼穹の昴」の続編で、「珍妃の井戸」ではちょっといまいちでしたが、本作はすばらしい物語
    清の始まりと終わりが交錯しながら語られるストーリー展開です。
    --
    第1巻では春雲の兄、春雷が登場し、馬賊の張作霖の元で活躍する姿が語られます。
    張作霖の馬賊としての人物像が語られていきます。
    そして、春雷が女房となる人とのストーリー。
    貧困さゆえのつらい物語が二人の絆を強くします。
    そして、秀哥が自ら昔の女房を殺害しなければならないストーリー。
    このふたりの対比はとてもつらい。

全156件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

浅田次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×