中原の虹 (1) (講談社文庫)

著者 : 浅田次郎
  • 講談社 (2010年9月15日発売)
4.10
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  • 本棚登録 :1532
  • レビュー :126
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767415

作品紹介

「汝、満洲の王者たれ」予言を受けた親も家もなき青年、張作霖。天命を示す"龍玉"を手に入れ、馬賊の長として頭角を現してゆく。馬と拳銃の腕前を買われて張作霖の馬賊に加わった李春雷は、貧しさゆえに家族を捨てた過去を持つ。栄華を誇った清王朝に落日が迫り、新たなる英雄たちの壮大な物語が始まる。

中原の虹 (1) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 張作霖の馬賊の大頭目っぷりがすごい。歴史上の人物をそこに生きている人間らしく描いているところが相変わらず面白いです。久々なので中国の歴史や人や物の名前やらに手間取って、なかなか進まなかったけど、この壮大なドラマの先が楽しみです。

  •  『蒼穹の昴』の続編と銘打ってはいるが、私としては別物に感じる。何だろう、このスッキリしない感じ。
     私はやっぱり西太后が大好きだったんだなあと実感しました。
     春児の登場も少ない。どんどん新しいキャラクターが出てくるのに、どれも前作のインパクトを越えてこない。
     勿論、遠い昔、長城を越えてきた勇者たちの馬脚の音まで聞こえてきそうな浅田さんの筆力には引き込まれる。
     でもこれは彼のせいではないのだが、時代に生きた人物が、どうしたって小粒なのが隠せない。
     核となる人物を失った物語は、もう作者であっても軌道修正が難しいと思う。
     だってこれが(フィクション過多とはいえ)史実なんだもの。史実は曲げられない。いくら浅田次郎であろうとも。
     それが現代中国の矛盾の発露であるかのようなこの作品は、余りに哀しく、切ない。

  • 身よりなく、馬賊として頭角を現す張作霖。その張作霖に見いだされて仲間に加わった李春雷。春雷は、貧しい親、幼い兄弟を捨てた過去をもつ。その幼き弟が、春児。清朝が落日を迎える間近。2巻以降、物語がいよいよ動き始める。

  • 蒼穹の昴、珍妃の井戸に続けて、読み始めた。
    先の二物語は自身が北京に行く前に読み、今回2年間生活をした後に再読、さらに続編である本編に取り掛かった。以前より背景をより理解している所為もあり、相変わらず登場する人物が複数の、似たような名前を使用する事もあり、時々混乱するが、楽しく読めた。張作霖が主人公の一人となるが、歴史上では爆殺事件の被害者という知識しかないが、小説とはいえ知識以上の感覚を与えてくれる。

    西太后や義和団の乱といったものが史実でどう語られているのか興味が出て来た。

    あと満族の馬賊達が、冬場に凍った饅頭を懐に入れて寝ると朝になると食べごろになるという話や、文中に出てくる日本人が馬賊に保護された際、その二文字の苗字を名乗ったところ、馬賊達が漢族以外の満州族や蒙古族には二文字のものが多く、そのようなものなのだと納得している件があったり、細かい描写が非常に興味深い。

  • 浅田先生は天才だ。見てきたかのようなリアルさ。まだまだ続きがあると思うとわくわくする。
    ただ、毎ページごとにある中国読みのフリガナが煩わしく感じる。内容も濃いので2巻は軽めの本を読んでからにしようと思う。

  • 浅田さんの中国シリーズ第三弾。張作霖や張学良が登場した時代の物語です。
    浅田さんの小説は、歴史に忠実で綿密なんだなと、改めてこの中原の虹を読んで思いました。

  • 「汝、満洲の王者たれ」予言を受けた親も家もなき青年、張作霖(チャンヅオリン)。天命を示す“龍玉”を手に入れ、馬賊の長として頭角を現してゆく。馬と拳銃の腕前を買われて張作霖の馬賊に加わった李春雷(リイチュンレイ)は、貧しさゆえに家族を捨てた過去を持つ。栄華を誇った清王朝に落日が迫り、新たなる英雄たちの壮大な物語が始まる。

  • 時代は1900年辺りの日露戦争が終結した辺りの満州が舞台。本小説の主人公、馬賊チャンズオリンの出世と中国の歴史的変遷を追いかけながら物語は進行する。

  • 読み終わった!!!よかった!!!

    蒼穹の昴 1〜4巻
    珍奇の井戸 1冊のみ
    そしてこの
    中原の虹 1〜4巻

    保存版ですー。

    どうでもいいですが、浅田次郎さんの本には
    ご自身の自衛隊体験からの言葉と思いますが
    ちょいちょい
    「自分が悪く有りましたっ!!」
    って言う言葉が出て来て
    見つける度ににやっとしてしまう。

    わるくありました!←使いたい自己ハンセイ語録ww

  • 戊戌の政変から10年、総攬把、白虎張こと張作霖が率いる馬賊の一大勢力。すっかり衰えた清国の腰が引けた正規軍を手玉にとりつつ、満州の地に勢力を拡大していく。「蒼穹の昴」の主人公の一人、李春日の兄の李春雷を張作霖の片腕として登場させ、張作霖に乾隆帝が隠した龍玉を発見させるなど、蒼穹の昴の続編として繋がりはバッチリ。

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