名前探しの放課後(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4944
レビュー : 534
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767453

感想・レビュー・書評

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  • いやー、見事に裏切られました。色々想像を膨らませて読んでいても、これは無理ですよ。逆に展開を予想できた人がいたら、それはきっと一度読んだことのある人ですね。
    それまでの裏切りをやってのけたにも関わらず、読み返せば全て辻褄があってしまうから本当に辻村深月さんは素晴らしい。あっぱれとしか言えません。
    最後には少し泣きそうにもなり、学校の図書館で読んでいた私は涙を堪えるのに必死でした。

    そして、この本には辻村深月さんの他の作品との繋がりが結構出てきたように感じます。私は鈍い方なので最初はピンとこなかったのですが、最後の方で、えっあれっそうなの?という気持ちにさせられ、少し懐かしい気持ちになりました。
    まだピンとこなかった方はぜひ「僕らのメジャースプーン」「凍りのくじら」を読むことをお勧めします。

  • ☆5.0
    あぁ〜びっくりした〜。
    こんなドンデン返しが待ってるなんて思ってもみなかった。

    河野君のイジメに心を痛め、酷いことをするハルくんに憤り、いつかの逃げにあすなと同様イライラしていた、それだけでも充分過ぎるほど読み応えのある話だったのに、こんな結末が待ってるなんて思ってもみなかった。

    まだ読んだことのない方は必ず「僕のメジャースプーン」を先に読んでください。
    これを読んでないと結末の意味が分からないままになってしまいます。

  • 泣いてもうた。

  • あーーー!すばらしい!!
    大声で叫んでしまいたいぐらいすばらしいです!

    辻村深月ファンにはたまらないサプライズ出演!!

    そして徹底されたハッピーエンディング。
    そうそう、この潔い幸せな結末を待ち望んでいたのです。
    特に、高校生の子達の心の葛藤って表に出すことを極端に嫌うためかわかりにくい。
    そこを仲間達がおもいやるきもち!!!

    本当に本当におすすめです!

  • 相変わらず、辻村作品は面白かったです(*^^*)

    最初にマイナス点を挙げると
    1、ぼくのメジャースプーンを読んでいないと、面白さが半減する。また、他にも様々な作品とリンクしているのでファンには嬉しいが、辻村作品初読の方にはオススメ出来ない。

    2、全てのリンクが分かるくらい辻村作品を読んでいると、多少でもトリックが見えてしまう(笑)

    ということで、わたしは自殺者が誰かは大体検討ついてたし、当たってしまいました(´・ω・`)あと秀人と椿と天木と友春も結構早い段階で分かってしまった。笑
    あ、けどあーちゃんは分からなかった!

    でも、予想以上のどんでん返しはあります!そして泣ける!

    いつか と あすな ってすごく良い名前ですよね。希望の見える名前で素敵です。


    でもやっぱり、ぼくのメジャースプーン読んでからじゃなきゃ最後は分からないだろうな・・・。

  • 河野が無事クリスマスを越し、このまま終わるのか?っと思いきや、いつもの大ドンデン返しキターーーーーー。
    辻村作品はこれがたまんない。ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
    クセになります!中毒です!

    石のスープの章は号泣しながら読みました。
    辻村作品に登場する女子のなかでは、あすなが一番好きです。
    中学の時、いつかの元カノに言い放った言葉とか、負けず嫌いで人一倍人の痛みがわかるあすながいいですね。

    秀人と椿ちゃんの正体はかなり早い段階から分かってました。
    天木や友春もメジャースプーンにタカシとトモっていたよなーって思いながら。
    その他にも懐かしい面々にまた出会えて良かった。

    そして、、なんと言っても河野には最優秀助演男優賞をあげたい。
    素晴らしい演技力!
    ただの鉄っちゃんじゃなかったのね。( ´艸`)

  • 途中までは、あれ?このまま穏やかに終わるの?と、今まで読んだ辻村深月作品と比べたら物足りないとか思ってしまった。。。

    けれどそんなの大間違いだった!

    すべての真実が明らかになっていく急展開のラストにもう驚くばかりだし涙も出てくるし、
    本当に読者の予想を良い意味で裏切る辻村さんの作品はやっぱり好き!

    しかも最後の最後にさらっと明かされた真実にも本当にびっくりした!
    途中出てきた恩師という人に おや?っと思ったけど確信がなかった。全然気づかなかった。「子どもたちは夜と遊ぶ」の時に似た、名前のトリックにまたもまんまとやられた。

    それにしても「凍りのくじら」や「ぼくのメジャースプーン」の彼らが、成長しても関係を続けていて幸せそうで嬉しい。今までの順番で読んできて本当に良かった。じゃないとこの気持ちは味わえない。

    この作品は本当に良い、素敵な終わり方。


    2013.7.24

  • 続きが気になってとまらなくなり、1日で読み切りました。

    登場人物も限られてるし、いつかくんかあすなちゃんのどっちかかなって予想していましたが、そもそも基くんのイジメ自体、嘘だったとは…(ll゚ω゚)
    いやいやそこまでやるか?!てかもっと他の方法なかったのか天木くん!そもそもみんな演技力有り過ぎやろ!と心の中で思わず突っ込んでしまいました。
    ここまではうーん面白かったけど、ちょっと無理のあるお話だったなって思ってました。
    が!エピローグで驚きな展開。
    うすうす感づいてはいたけど、秀人が「ぼくのメジャースプーン」の主人公=ぼくで、椿ちゃん=ふみちゃんだったことがわかり、さらに秀人はいつかくんに「力」を使っちゃってたことが発覚。
    ん?…てことは、これってタイムスリップ自体そもそもなかったってこと?だよね?秀人の条件ゲームにみんなが踊らされてたんだー。私を含めー。びっくり。
    天木くんが何度も秀人に「お前が一番キレ者のくせにやけに冷静だ」って言ってたのも、秀人は自殺が起こらないのを知ってたからか。ふみちゃんが秀人のことをただ単純に優しい人ってわけじゃないって言ってたのも納得。
    チャラチャラしてたいつかくんにムカっときて、思わず力を使っちゃって、そしたらいつかくんが意外と熱い男だったところが見れて、いつかくんは本当に好きな人にまっすぐ向き合える人になった…って、終わってみれば悪いところがなんもないいい話だな。

    でもこれってメジャースプーン読んでない人にはエピローグの展開に気づかず、読み終わっちゃう気が・・・。
    いや~1冊の小説の中だけじゃなく、他の小説にも伏線が張られてるなんて。面白い。

  • 一度の失敗や過ちで、逃げることなく、いや逃げたとしても再び立ち向かう勇気。そして人の失敗を許せる勇気。とかく失敗に関してシビアな世の中になったと感じる現代ではとても大切なものだと思います。

    「いつか、なりたいものになれるように」「明日は、なりたいものになろう」
    あすなといつか。二人の名前のように自分の思いを大切にして、そしてそれを見失わないようにする。

    自分自身の為に一生懸命になり、そして大切な人の為に一生懸命になる。口にするのは簡単ですが、態度や思いにそれを込めるのは難しい。二人の主人公から感じる覚悟に、ふと自分は何に対してどれだけの覚悟を持っているのかを自問しました。


    ストーリーとしては、途中から感じた違和感が最後に「ああ、こういうことか」と腑に落ちる内容で、さすがだなぁと感じましたが、さらにそこから先に秀人の秘密が待っていたのには、「参りました」と思わず声を上げたくなってしまうような見事な辻村ワールドでした。

  • 作者の別作品「僕のメジャースプーン」を読んでないと核心のところがわからないかもしれない・・・
    当然ながら読む前にそんなことわかるはずもなく、メジャースプーン未読者からしたらどこか消化不良な部分が残ったのではないか。
    でも、既読者からしたら・・・素晴らしい作品だった。

    上巻のレビューにも書いたけど、やはりキャラが素敵。
    最初はムカついてしょうがなかったキャラがだんだんと印象良くなっていったり、ずっとムカついてしょうがなかったキャラが実は・・・といったりでキャラの書き方がほんとうまいなぁと。
    別作品に出てくるキャラもそう。
    ちょっとした顔見世程度からがっつり物語に絡んでくるキャラまでさまざまで、以前感情移入して読んでいたキャラたちに再び会えるのはほんと嬉しいね。
    これだから辻村ファンは辞められないw
    もちろん、今回の中心人物であるいつかとあすなについては言わずもがな。
    どちらも「100%いいキャラ」というわけではなく、「なんでそんなこと言うんだ」「もっと違うやり方があるだろ」なんて思うこともしばしばありながらも、どうしても二人から目が離せない。
    大好きなキャラ達です。

    ストーリーももちろん素敵。
    読んでいて目を背けたくなるようなシーンも出てくるものの、本人の頑張りや周りのフォローでしっかりと乗り越えていく。
    仲間たちとの時間を過ごして絆を深めていく様子はまさに青春だね。
    辻村作品らしい最後のどんでん返しもまたよかった。
    二転三転という言葉がまさにふさわしく、それまでのすべてを伏線とした最後の収束は見事の一言。
    「そうくるか!やられた!!」と思わず声に出してしまったw

    おそらくもう一度読んだら全く違うキャラの動きやストーリーが見えてくるのでしょう。
    これほど再読が楽しみな作品も珍しい。
    積読を崩しきったらまた手を伸ばしまず

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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