テッカ場 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 74
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767491

作品紹介・あらすじ

「テッカ場」-それは理性が影を潜め、欲望がほとばしる場所。いい大人が我を忘れ、普段は封印された別の顔をうっかり垣間見せる。競走馬セリ市、鳩オークション、ネットアイドル撮影会、テディベアの大集会…独特のムード溢れる"欲場"の活況とコーフンを参加者目線で追ってみた。

感想・レビュー・書評

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  •  共感できなければ、他人の欲望の対象というのは、限りなく滑稽に見える。
     
     関心を持てるギリギリまで引いた視点、でもって対象への愛情は忘れない限りなく薄く広い博愛精神、一方で相手の行動を真似てみる体を張った丁寧な取材。
     
     その場にいる「いちばんやらかしそうなひと」を察知するレーダーみたいなのがピカイチで、映画を見てるような品の良さと、でもあくまでも視点がサブカルなのが好感が持てた。

     スタンスとしては「ドキュメンタリー72時間」のような定点カメラ人間観察ドキュメンタリーだが、映像はあくまで映像(と音声)。対象者へのインタビューも入るが、文章での切り込み方には及ばない。

     ひとつひとつが短いのであっさり読んで、さらっと笑えて、あとで考え直すと結構深い、という名人芸を見せてもらった。

     ひさびさに「本読んでよかったなー」って思えた。

  • 久々のトロさんの本。相変わらず、いいルポ書くなあ~。
    「マニア雑誌のフリーマーケット」はほほえましくココロ温まる現場でした。
    どんな小さな世界にも、
    そこを主軸にして日々を熱く過ごしている人々がいるのね。

  • 790
    不動産、絵画、切手、伝書鳩、テディベアなどのオークション会場やアイドルの撮影会、コミケに潜入

  • 病院の売店で売っている本でかろうじて食指が動いた本。

    それにしても表紙がヨレヨレの状態でうってるなぁ。あ、発刊2010年だって。返本って仕組みはワークしていないのか…

    法廷傍聴ものを得意とする北尾トロ氏の著作。

  • 北尾トロのオークション体験ルポ。面白い。トロさんの飽くなき好奇心の赴くままに描かれており、目の付け所が面白く(変であり)、読んでて飽きない。コミケ、ネットアイドル撮影会が面白かったなあ。トロさんの本読んでると、こちらまでわくわくしてくる。これはちょっとすごいことなんじゃないかなあ、と思う。

  • -

  • 理性のリミッターが外れてしまう場所(どちらかというと、意図せずしてそうなってしまうところ、隠せるものなら隠しておきたいと思いながら、そうなってしまうところ)が、ここでいう「テッカ場」。

    オークション会場や、コミケ会場、競売会場など。
    その道の素人である人が行ってみてレポートするからおもしろいのか。
    興味がない人たちには、「なんじゃそりゃ」的な場所。
    そして、興味のある人々には、当たり前すぎるから、うまく説明できないような場所。

    また思わぬ場所に行ってみてほしいものだ。

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著者プロフィール

1958年、福岡県生まれ。法政大学卒業。裁判傍聴、古書店、狩猟など、
体験をベースに執筆するライター。『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』
『猟師になりたい!』シリーズなど著書多数。長野県松本市在住。

「2019年 『町中華探検隊がゆく!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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