輝く夜 (講談社文庫)

  • 講談社 (2010年11月12日発売)
3.52
  • (363)
  • (860)
  • (912)
  • (225)
  • (51)
本棚登録 : 6954
感想 : 831
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784062767781

作品紹介・あらすじ

大ヒット『永遠の0』著者による、もうひとつの号泣ストーリー
人は最後に誰を想い、何を願う?

幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。「高望みなんてしない、平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、1人の男性を助けようとするが――。5編の泣ける奇蹟。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • クリスマスイブに起こった、奇跡。
    五篇の泣ける話。
    正しく、聖なる夜に読みたい本。

    昨日、百田尚樹氏が、自身のYouTubeチャンネルで、癌が見つかったと、発表された。
    手術は、来年1月との事。
    無事に、手術を終えられる事を、切に祈らずにはいられない。

  • クリスマスイブに起こった5つの奇蹟を描いた短編集。ベタと言えば、そうなのですが、カエルの楽園の百田さんの作品とは驚きです。泣けるとまではいかなかったけど、読んで良かったです。

  • クリスマスを題材にした短編5作品。
    アニメの喪黒福造的な感じで、どの作品も良かった。
    その中でも、2話目の猫。
    イブ残業。社長と派遣社員とドラ猫のメイクドラマ。

    3話目、4話目もよい。
    5話目はもっと良かった。

  • クリスマス・イヴの奇蹟をテーマにした5話短篇集。絶対に煌めくようなベタなオチが来る!っと身構えていても涙腺が緩み、電車内で危なかった。

    百田尚樹氏は3作品目、語り言葉的な文体と、映像を言語化する作風だと感じた。ストーリーテラーには間違いないであろう。

    本棚に長年積読している作品を少しずつ手にとっていこうと思っている。本書は、クリスマスに向かうこの季節にオススメ✴︎

  • 聖夜の奇跡。辛い経験をした人々が幸せを掴む。「猫」と「サンタクロース」は特に心温まる話。猫と聖痕が尊い。※万年筆(3つの願い)/ケーキ/タクシー(旅先の嘘)

  • 今まで人生何もいい事がなかった主人公。そして今また失意のどん底にいる。
    そんな主人公のクリスマスの5つの短編集。
    夢みたいな話だけど、きっと人生は奇跡みたいな事はあるんじゃないかな。
    グロい事、人を貶めること、世の中殺伐としているのに、そしてこの頃そんな本しか読んでなかったが、こんな優しい世界もまだたくさんあるよ、きっともっとたくさん。

    「ケーキ」が一番好き。
    死ぬ前にこんな夢見てもいいよね、違うなぁ、きっと本当の事だ。


  • 五つの物語の短編集。どれも直ぐに物語に吸い込まれた。そして最後は裏切られる事なく感激感動に浸れる物語でした。幸せな世界観を味わった。百田さん、ありがとう。

  • 百田尚樹さんと言えば 「永遠の0」などの長編小説・ちょっとハードなイメージだが この本はふわっとやさしい短編の集まり。

    輝く夜 クリスマスの夜が舞台の5つの物語
    ひとつひとつの話に 温かさと優しさが流れている そして最後にサンタクロースからのプレゼント… 聖夜の奇跡が起こる  

    心があったまる そんな短編集
    奇跡は身近なところにあるのかも…しれないね

  • 読んだあと、爽やかな気分になる短編集。
    クリスマスの話はこれくらい幸せじゃないとね。
    「猫」がなんだか甘くてよかったな。

  • 世にも奇妙な物語で是非やって欲しいです。

    希望のない自分の人生を見つめながら、ただただとクリスマスを過ごす5人の女性。

    リストラされた恵子さん

    もうすぐ派遣が切れる雅子さん

    末期癌の杉野さん

    過去の恋愛を引きずる香川依子

    一見、幸せそうな家庭の主婦、和子さん


    そんな5人にサンタからのクリスマスプレゼント!?


    作者の狙いは読み手の涙!
    貴方は堪える事が出来るか?

  • 初めて百田尚樹さんの本を読みました。
    10年前に買ったものでずっと読んだなかった本です。永遠の0などヒットする本をたくさん出していた方だったため、ハラハラする展開の本かと思ってた買ったはずですが、ロマンチックな内容の短編集でした。最近は暑い日が続いてるので冬の時期に読んだほうがまだほっこりできたかも。

  • クリスマスを舞台にした、幸の薄い女性が主人公の短編集。

    主人公に素敵な奇跡(ファンタジー要素強め)が起きる、心温まるお話の数々。文体も、ボリューム的にも読みやすく、ハッピーエンドのお話で読後感はとても良いです。

    個人的には、ハッピーエンド(と思いたい)ながら、ちょっと切ない、「ケーキ」がお気に入りです。

    同じ短編集でも、ひねりと毒のきいた 幸福な生活 (祥伝社文庫) (←こちらもおすすめ)とは大違い。

    百田さんの引き出しの多さには本当に感心させられます。

  • 『奇跡』って言葉はすごいなぁ。

    決して開きはしないけど
    鍵穴のある箱の形をしていて。

    私達は
    (いつかは開くんじゃないか?)
    (鍵がどこかにあるんじゃないか?)

    これが開いたら何かが変わる。
    …事を期待しつつ、
    開かない<現実>を逞しく生きている。

    『輝く夜』にはキラキラ光る鍵が5つ。
    箱が開く瞬間は聖夜。
    いいなぁ~。
    鍵は
    ふっくらした温かい手の平のなか。
    「どうぞ」と
    差し出す人はもちろん赤い服のあの人。

  • 「日頃はつらい思いをしている女の子にも夢みたいな報われる日があってもええやないか」との思いを込めて作者が書いた作品なので、ベタな話が多いけど、夢みる女の子の気持ちになって読んで欲しい。
    心の中にクリスマスツリーや街中のイルミネーション、クリスマスソングが現れてふわっドキっとさせてくれる。
    クリスマスイブには奇跡が起こる…起きてほしいと願わずにはいられない優しいファンタジー集。

    動物好きとしては『猫』が一番心ぽかぽか。
    夢みる女の子としては『魔法の万年筆』のような恋がしたい。

  • 短いお話ばかりだったので、空き時間に読むには最適だった。
    ただ、涙腺が緩いので泣いた〜!
    頑張る女性が不幸からハッピーエンドへの物語。
    こういうシンデレラストーリー的なのが大好きな人にオススメな作品。

  • しまったぁ...完全に読む季節を間違えた^^;

    5つの短編からなる本作の舞台はすべてクリスマスイブ。

    読み始めてすぐにその事に気づいたが、ページをめくる手を止めることが出来なかった。

    著者にとっては「永遠の0」に続く2作品目で、私自身が著者の本を読むのはこれで4作品目となる。

    いやぁ〜、やっぱり旨い。

    短編モノも今までに何冊も読んできたが、どこか物足りなさを感じることが多く、正直あまり好きではないのだと思う。

    しかし、本作は短編なのに一話一話に一つの物語としての重みがあり、しっかりと情景を思い描きながら登場人物に感情移入させてもらいました。

    ○魔法の万年筆
    ○猫
    ○ケーキ
    ○タクシー
    ○サンタクロース

    全てのストーリーが辛いクリスマスから始まり、完結する時には思わず涙が出そうになる。

    これからも著者の作品は読み続けていこう。

    説明
    内容紹介
    大ヒット『永遠の0』著者による、もうひとつの号泣ストーリー
    人は最後に誰を想い、何を願う?

    幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。「高望みなんてしない、平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、1人の男性を助けようとするが――。5編の泣ける奇蹟。
    内容(「BOOK」データベースより)
    幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。「高望みなんてしない。平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、一人の男性を助けようとするが―。5編の泣ける奇蹟。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    百田/尚樹
    1956年、大阪生まれ。同志社大学中退。放送作家として人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成。2006年、太田出版より刊行された『永遠の0』で作家デビュー。’08年に発表した小説『ボックス!』(太田出版)で高校ボクシングの世界を感動的に描いて圧倒的な支持を集め、一躍読書界注目の存在となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 永遠の0、モンスターに続き百田尚樹3作目
    初の短編

    百田さんの文章は情景描写が如実で、
    おばかの頭でも優に風景を描くことができるがする。

    登場人物が増えても頭の中にイメージがされるのよね、素晴らしい。
    解説欄にある、百田さんの「日々辛い思いをしている女の子たちに夢みたいな報われる日があっても…」という発想から出された本というのがいい。

    たまにはファンタジーもいいものよ!!

  • 初めての作家。文体に癖がなくて読みやすい。スラスラ読めた。話はどれも恋愛メインで、独身女が最後に幸せをつかむ話。オチの後味は良いけどパンチが弱い。1番好きな話は『ケーキ』。歳をとった大原と杉野が公園で再会し、「昔好きだった」と告げる。たったひとつの勘違いで結ばれなかった2人を思うと切ない。30前後の独身結婚願望ありありの女性は感情移入出来そうな作品。30歳独身で結婚願望なしなしの男の俺にはいまいち刺さらなかった。

  • 読みやすかった。百田尚樹は永遠の0しか読んだことなかったので、重いと思っていたがそんなこともなかった。クリスマスっていいですね。セカオワのsilent聴きながら読みたい!

  •  百田尚樹 著「輝く夜」を読みました。

     クリスマスイブに起きる希望に満ちた奇跡の物語集。

     5つの短編小説でどの作品も幸せを掴む女性のお話です。

     実際にはありえないという意味でファンタジーのような印象を受けますが、きっとこうだったらいいなあという女性の希望を強く感じさせるストーリーで、読んでいて温かい気持ちになりました。

     また、クリスマスイブを一人で過ごすせつなささも懐かしく思い出されるなど、それぞれの女性に自然に感情移入して読んでいる自分がいました。

     ただあくまでも自分は男性であり、女性が読むとどう感じるのか気になるので、この後かみさんに読ませてみたいと思いました。

全761件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

百田尚樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×