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Amazon.co.jp ・本 (410ページ) / ISBN・EAN: 9784062768351
みんなの感想まとめ
走ることに捧げる情熱と葛藤が描かれた自伝的小説は、著者の学生時代の激動を通じて、陸上競技の厳しさと美しさを浮き彫りにしています。特に、箱根駅伝を目指す中でのケガやリハビリ、個性豊かな指導者や仲間との関...
感想・レビュー・書評
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(上下巻合わせてのレビューです。)
大好きな作家である黒木さんが箱根駅伝のランナーだったとは。。
しかも、有名なマラソンランナーである
瀬古さんとチームメイトだったのかー。
この小説はこれまで黒木さんが得意としてきた
ビジネス小説の領域ではなく、
黒木さんがが学生時代に没頭した「走る」ということを
ノンフィクションで綴った小説。
中学時代、ただただ走ることが大好きだったときや、
高校~大学にかけてケガで苦しんだとき、
途中から部に入部し、気性の激しい監督に鍛え上げられる大学後半、
そしてラストの箱根駅伝に向けてひたすら練習に励む日々、と
黒木さんの学生時代の激動が手に汗握るストーリーとなって、蘇ります。
正直、素人の僕には●月●日に●km走ったと言われても、
あんまりピンとこないのですが、
箱根駅伝に向けて膨大な距離を走ってるということだけは分かりました。
あと、登場人物も多すぎて、ついていけない(笑)
それでも、ケガがなかなか治らないときに、
「神様から見放された」と自分の運命を呪いながらも、
リハビリに励む姿や、
天才ランナー瀬古選手と自分を比べて、
自分の限界を知ったりするところはリアリティーがありました。
早稲田の中村監督の評価も分かれるところでしょう。
長距離に対する情熱と一定の結果を出したという点では
評価するべきですが、
もっとよい結果を残せたような気もします。
その一方、運動部内に怒られ役がいる方が
チームが強くなることを経験的に僕は感じています。
そのことを中村監督も無意識的に感じていたのかもしれません。
書評がやや散漫になってしまいましたが、
それだけ色々なところで感じることがあったということで。
最後に、陸上部で長距離を走っている人は、
練習記録が詳細に記載されているので、
とっても参考になるはず。これは必読です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
箱根駅伝をテーマとした自伝的小説。北海道から早稲田へ。強烈な個性派指導者の中村清監督、同級生の瀬古利彦。運命に引きずられるように陸上競技に取り憑かれていく少年。
前巻は箱根駅伝というより一少年のケガとの戦いが中心。北海道の田舎町の少年が偶然本屋で手に取った陸上競技マガジンをキッカケに長距離走の世界に入っていく。友の死やケガを乗り越え一般入試で早稲田大学へ。ケガが完治した2年生から準部員として競走部へ入部する。
中村清と瀬古利彦、師弟の強烈な個性が凄まじい。
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走ることにここまで人生を捧げるのか…!走ることで一喜一憂する、死んでもいいと思えるほどの熱意、これが競技の世界なのかとただただ尊敬する。ここまで緻密に過去のことが語れるのは当時から日記をつけていたりしていたからなのだろうか。毎朝のジョグを始め、毎日英語教材を聞いたり…かなり真面目でマメな性格なのだろうなと思う。
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箱根駅伝の話と言うので手にとって見た。冒頭、一人称の文で主人公が我が家そばの3区を走るシーン。風景が詳細に描写され、を!! しかし次からは中学時代に。筆者の競技者としての半生の話に。そっちか!! 前半は走り始めた中学時代から、長い故障期間を経て早稲田で選手としてやっていけるまでに回復するところまで。北海道出身の筆者に箱根に対する興味がないところも面白い。上巻最後で箱根直前まで。下巻はいよいよ冒頭に戻り箱根駅伝。
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瀬古利彦と同時期に、早稲田大学の競争部で箱根駅伝に出場した著者の自伝的小説。
競技の基本的な説明が少なかったり、文体が淡々としているので、ある程度知識がないと読みづらいかもしれません。
自分のように箱根駅伝が好きな方であれば、十分楽しめると思います。 -
走るのつらい…という気持ちにしかならなかった。でも、黒木亮ってこんな人だったとは。下巻に期待。
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これを読む季節はやはり今しかない、と12月まで温めていた本。
形は小説仕立てっぽいが中身は恐らくほぼノンフィクション、瀬古利彦と同じ時代に早稲田大学で箱根路を走った著者の青々とした日々が、鮮烈な筆致で語られている。
が、生々しくありながらも、無理に力が入った感情的な描写やモノローグはほとんどなく、一歩引いた冷静な語り口で綴られているので、これが意外と読み易い。
確かに著者は瀬古にはなれなかったかもしれないが、それでも私たちから見れば天に選ばれた一握りのアスリートたちが生きる世界に身を置いていたわけで、それがとくと感じられる。 -
箱根駅伝感動物語という熱い小説かと思って読んだらたら全然違った。実際に早大競走部員として箱根を走った著者の実話というか自伝的小説なのだった。北海道は深川近郊の町で育った中学時代から深川の高校を経て早稲田大にはいり、卒業するまでの陸上生活が毎日の練習の記録や大会のようす、エピソードをまじえて淡々と綴られてゆく。特に脚のケガによって高校から大学にかけて走れない時期が続く辛さや葛藤、それでも陸上競技を諦めずに最後は箱根駅伝を2年連続走るという栄誉にいたるまでが読みどころだろう。金山雅之というその選手はちょうど同じ時代にいた瀬古の陰に隠れてほとんど目立たないし、かくれた名ランナーというわけでもないので、その半生記のようなものを読まされてもどうかな、という気もするけれど、格別ドラマチックということもないランナーの日常風景がそれはそれでおもしろく読める。というのはぼくもマラソンランナーのはしくれだからだろうか。
それとともに学生時代の瀬古や当時の監督の中村清のようすが実名で克明に出てくるのがとても興味深い。特に、中村監督の常軌を逸した熱血指導ぶりは、まさに事実は小説よりも奇なりを地で行くようなものすごさだ。その場にいた学生はたまらないだろうが、傍から読む者としては抱腹絶倒の連続。上下2冊はさすがに冗長なので、大学時代に的を絞ってまとめれば早大競走部の一時代史として秀逸なノンフィクションになったと思う。 -
作者の自伝的小説。あの早稲田大学、競走部の伝説の中村監督のエピソード満載。
「若いころに流さなかった汗は、年老いて涙となって流れる」が印象的な言葉。
あわせて、S29年の箱根駅伝で最終走者が夢遊病者のようにふらふらとなった時、中村監督が都の西北を歌いながら一緒に走り、走者を立ち直らせ、優勝のテープを切らせたエピソードが印象的。 -
国際金融小説のイメージが強い作者はインタビューで代表作を聞かれると必ず本作を答えるのだという。
箱根駅伝で瀬古利彦から一位でタスキをつないだという知られざる過去を描いた青春小説だ。
既に世界レベルの選手となった早稲田は長年の低迷からの復活と騒がれたこの年に、同じく長年の故障から高校時代から走ることすら叶わなかった少年、金山(黒木亮の本名)もまた日本中のランナーが憧れるこの場で復活するのだった。
前半は走る喜び、怪我をしてからも走ることへの執念をみせる主人公にただ共感を覚えるのだが、鬼監督のしごきについに自ら退部を申し出るあたりは心象が追えずやや不満感があった。
ただ初めての箱根で金山がみた、一位でタスキをつなげるとわかったときの突き抜けるような歓喜と、道中で現れる冬の海の煌めきは落涙するほどに感動的だった。再び走ることへの欲求を感じさせてくれた作者に感謝。 -
堂場瞬一の「チーム(http://booklog.jp/item/1/440855023X)」では、箱根駅伝を走る架空の学連選抜チームを描いていますが、こちらの作品は、実際に作者が箱根駅伝を走ったときの経験を自伝的に描いています。
黒木亮と言えば、経済小説を書く人と言う印象ですが、箱根駅伝に出場した経験があるんですね。知りませんでした。しかも、瀬古利彦と同世代・同チーム。二重の驚きです。自伝的物語なので、もちろん、瀬古利彦は実名で出ています。もっと言うと、かの有名な中村清監督に指導を受けているので、中村監督に関する気持ちも率直に書かれています。
堂場瞬一の「チーム」が選手たちの青春物語なら、こちらの「冬の喝采」はその選手の内面を描いたリアルな話です。 -
箱の駅伝の選手だった著者の自伝だけあって、練習内容もリアル。
フィクションではないので、奇跡が起きたりはしないが、
ストイックなランナーの生活が如実に表現されている。
中村監督の個性も楽しく読めた。
(指導を受けた選手は楽しくなかっただろうが。) -
著者の早稲田大学陸上部時代の練習日記みたいなものですが、故中村監督の厳しい練習が思い起こされ。。すごいの一言ですね。あと、意外に瀬古さんって面白いんだなと。
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小説ではなくエッセイ。自分が青春時代に夢中になったことってなかったなぁって、しみじみ残念に思ってしまった。エッセイだからこそ、最後の箱根だからと特別なドラマが準備されているわけでもない、たんたんとした、でもドラマチックな人生に、感情移入してしまう部分がある。さういう意味でおもしろい本でした。
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マラソン小説に外れなし。
もちろん自分が読んだものだけだが、改めてそれが証明される本書。
著者であり本書の主人公である金山のランナー生活を描いた
ノンフィクション作品。
瀬古をはじめ著名なランナーも実名で登場している。
将来を期待されながらも、土踏まずの怪我をきっかけにして、
以降慢性的に怪我に苦しむ金山の早稲田大学3年生前半までが
上巻では描かれている。
怪我に苦しむ様子は、何もここまで・・・と思えるほどつらい。
著者の実体験なだけに更に痛感する。
自分も怪我で走れなかった時期があるだけに共感もできる。
但し、本書後半で見える光明。
そして、エピローグで走っている箱根駅伝はどうなるのか?
弥が上にも高まる下巻への期待! -
好きな黒木亮さんの作品だが、これまでの国際金融や海外ビジネスの世界と打って変わって、自叙伝的な青年ランナーの物語。
北海道の田舎町での青春、早稲田に入って以降の天才ランナー瀬古利彦や伝説の中村清監督との交流、怪我で苦しみながら箱根駅伝目指してストイックに努力する姿。練習ノートも併せ、淡々と語られるストーリーは静かな感動を呼ぶ。 -
著者の自叙伝。
中学から大学まで練習ノートを記録し続けただけあって、かなり細かく練習内容、当時の気持ちが綴られている。
怪我に悩まされながら、箱根駅伝の選手として最後まで走り続けたこと、ハードなトレーニングの中、英語や大学の勉強を続けたことなど、並外れた努力が現在の著書に表れていると思う。
瀬古利彦と同じチームだったことから、そのエピソードなど笑えるところも多い。 -
2010年129冊目
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