新世界より(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.97
  • (1117)
  • (1347)
  • (822)
  • (148)
  • (36)
本棚登録 : 10115
レビュー : 868
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768535

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 読み始めは宗教色の強い話かと思っていたら全く違いました。人間が呪力という力を手にし、日々の生活に利用しながら過ごしている未来の話。噂から主人公達が、一歩踏み出した事により、世界の歴史、自分達がどのような存在かを知ってしまうとそこから急展開なサバイバルに落とされ、どんどんストーリーに引き込まれていきます。火のないところに煙は立たぬと言わんばかりに噂が立証されていくので、嫌な予感しか常にしません。しかし続きはとても気になるので読むしかないという八方塞がり感で、作者の思う壺です。

  •  世界観や地球歴・人類歴自体を開陳するのに紙数を要した感はあるが、人間心理(悪鬼や業魔が表象するモノ)の深層の一部を主題とするには、この世界観描術は、必要な分量であったと思う。
     また、何気に、生物学のトリビア(社会性哺乳類としてのハダカデバネズミや、ボノボの「ホカホカ」。もちろん蟻などの社会性昆虫)を加味して構成された世界観は興味深い。

     呪力を悪用する学らが突然失踪する件から、牧歌的でない謎に満ちた世界であることを上手に暗示していると感じる。ただ、上手くいえないが、展開は既読感を感じてしまう点も。まぁ十分面白いのだが…。

  • 17.01.02
    借りて。
    総合的には下巻終わってから。

    紙質が通常の文庫と違う気がするんだけど、書き出しにあわせてるんだったら相当の好感触。
    手記形式だからってものあるけど、時々現在の自分による注釈がはいって集中力途切れるのが気になる。
    漢字とカタカナでの表記分けがわかりやすくていい。男子は一字ってルールでもある?気になる。

  • h28.12 

    内容を全く知らなくて、読み始める。
    ???
    なんの話だこれは。。。
    上を読み切るもイマイチ入っていけないが、この文明の未来の話で、人間とその他の動物がいろいろと進化しているようだ。
    細かい話はついつい流し読みしてしまったが、ここから中、下と続くなかで何やらいろいろなことが起こりそうな予感がする。

    しかし、これから違う本を読まないといけないため、内容を忘れないようにしないとな。

    最後は、瞬がね。

  • 敬遠していたファンタジー物だったが、貴志祐介のなかで最高に面白かった。

  • 貴志祐介先生のファンなので買いました。
    今までの貴志先生の作品とは一線を画するファンタジー作品でありつつ、独特の怖さを醸し出す作品でした。
    一回目はバーっと読み、二回目はじっくりと読み込み、新たな発見を楽しみました。
    ファンタジー好きのみならずホラー好きにもお薦めしたい珠玉の作品です

  • 下巻読了後に感想

  • おもしろい。あっという間に読めます。
    貴志祐介作品では一番好きです。
    個人的な三大SFの一つです。

  • 若葉の季節、がすごく好き。

  • 2016/09/27 読了

  • 2016.09.03 読了

  • 4

  • 2016/8/18

  • 正確には☆3.5、といったところ。ジャンルも、一応SFにしたけれど、エンタメサイコサスペンスとでも言った方が適切かもしれない。

    正直、私はあんまりのめり込んで楽しめなかった。(もともと貴志祐介氏の作品はかなり初期のものが好きなので、昨今の作品は映画化された『悪の教典』含めあんまりピンとこない。)なのになぜ3.5かというと、ストーリー展開的には可もなく不可もなく、しかしこれだけの世界観を書ききった点に対する素直な賞賛から、というのが率直な感想だろうか。これだけ地ならしができていると、ある一定の層にはかなりウケるかもしれない、実際深夜枠でアニメ化もされたようだし。

    日本の伝統的な民俗芸能が随所に残っているところと、それが、近代的呪力で構築された新たな社会と絶妙に絡み合っている点は確かに面白かった。新しい文化の創造に立ち会った気分というか。また、「生徒がいつのまにか消える」「ネコダマシを見た者は死ぬ」など、学校の怪談のような怖い噂が伏線のように張り巡らされていて、実はそれらが「現実の脅威」であることが判明していくくだりもゾクゾクわくわくする。

    イマイチな点は、どうも各登場人物の内面が描き切れていなくて、なのに登場人物の感情面がストーリーの舵取りを担っているところ。読者が共感・納得できるところまで中身を書いてくれていないのに、展開のきっかけになるところはどれもそういった感情面がコトの発端なので、「は?なんでそんな馬鹿な判断しちゃうわけ?」と、疑問が残ってしまって素直にその後の展開が楽しめない。一人称の小説形式を取っているにも関わらず、その利点を生かしきれていない印象。主人公に対しても「なんなのアンタ?何がしたいの?」とツッコミを入れながら読んでしまう。子供の時と大人の時で書き分けも甘いし、キャラ立ちしないのだよな。

    あとは、まぁこれだけ壮大な別世界を想定して書いているからある程度は仕方がないと思うのだけど、随所で話の持っていき方が強引というか、御都合主義的というか、これまた素直に納得できないまま先へ進んでしまうところが多くて、そこもだんだんストレスになってくる。(主人公一味が考えるようなことはそれ以前にも誰かが考えたことであろうし、それでも街が存続しているなら街に正当性があろうし、その歴史的背景も掴めない幼稚な連中が救世主になってしまうならあまりにもその街の政治や組織が脆弱だし…等々、色々矛盾点が出てくる。)

    更に言うと、一応敵役であるバケネズミたちが、(設定上仕方ないのだけど)豚人間みたいな醜い容姿だとされているのだが、全編通してかなり登場してくる要のポジションのため、頭の中にずーっとその豚人間のイメージがつきまとって、ナチュラルに不快。場面を想像しないで読み進める人には問題ないかもしれないけど、割と自分なりのイメージを楽しみながら読書する人には不向きかも、ずーっと気持ち悪いから。

    うーん、こうやって整理して書いてくると、やっぱ☆3つが正当な感想な気がするな。暗めのサイコゲーム好きな読者だったらもっと楽しめるかも。

  • エンターテーメントってこれか

  • 想像してた話とは違うけどスピード感はさすが。次巻へゴー!

  • 它タ9オ445271ルでまあや4

  • 小説を読み慣れていないこの私に、こんな長編読めるのかな?と、上中下巻からなるボリュームに圧倒されたました。途中で読むのを挫折してしまうかも・・・と、心配していました。読む前は。
    この小説、凄まじいです。なにもかも。途中で読むのを挫折するどころか、途中で読むのを止める方法を見つけるのに苦労しました。

  • 2ちゃんねる内でオススメの本として紹介されていた本だったので、興味本位で上巻だけ購入。それが昨日こと。そして今、中下巻をまとめて買わなかったことをとても後悔している。2ちゃんもたまにはいいことを書く。ああ、中下巻が楽しみである。

  • 2016/6/21

  • 面白い。
    世界観の構築も読者を飽きさせない。
    回顧方式がいいのかも。
    現代からずっと未来であるというのも不思議な、でもリアリティのある設定。
    2016/05/25

  • 友達から勧められて。

    一気に上中下巻読んでしまった。

    物語の作り方が上手だし最後のネタバレがなんとも言えなかった。

    ジャンル的にはSFファンタジーかな?

  • 110408

  • 久々に寝食を忘れて読み耽った小説.
    社会秩序を守るために危険分子を排除するのは間違っているのか.
    排除しなければ社会が崩壊するとわかっていても,友人を見殺しにして良いものなのか.
    一見正しく見える社会の仕組みを再考させられる.

    また,ラストで,バケネズミが実は人間の子孫だったと判明する件は秀逸.
    いつの世も,人は他種を差別せずにはいられない生き物なのだと感じた.
    本当に興味深い,そして考えさせられる.

  • 1巻目で読むのを辞めようかと思った。
    登場世界が、夢物語のアニメのようで、
    子供だましのように感じたからだ。

    でも、2巻目に突入して一気に面白くなって、
    3巻目ラストでは、そうなのかと
    納得してしまう。

    面白かった。

  • 貴志祐介版ハリー・ポッター。

    個性が光るキャラクターたちと共に、いつまでも小説世界で冒険したくなるような傑作ファンタジー。

    魔法のような力、「呪力」を武器に人間が世界の秩序を保っている世界。大人に完全統制された教育の下、少年少女は「呪力」の習得に励み、大人の仲間入りをしていく。当初はその特別な力の発現を無邪気に喜んでいた主人公であったが、やがて「呪力」に支配された世界について疑問を抱いていく。

    呪力によるアクションとこの世界は何かというミステリーとでストーリーを引っ張っていく。そのため、作品内世界の前提が掴み切れない序盤はやや退屈に感じる。しかし、そのデメリットを大きく上回る中巻~下巻の広がりのある物語には心揺さぶられた。

    支配者が、支配される側になってしまうことで、それまでの自分の行為がいかに恐ろしいものだったかを知る。その展開が「呪力」というSF設定と組み合わさり、切れ味鋭く描かれている。

    また、作者はタブー表現をできる限り排除し、小説内でチャレンジをしており、それが発想力豊かな物語世界を力強く支えている。(もっとも、ラストの「想像力こそが、すべてを変える。」という太字のメッセージはあまりに稚拙だと感じたが)

  • 160315読了。
    面白い。こういう世界観を書くこともできるんだなぁこの人。
    講談社文庫は字がでかい。

  • 文明が一度滅んだ後の世界、
    昭和初期の田舎のような水郷で暮らす人々。
    念動力、怪しい学校教育、
    悪いモノは結界の外から入ってくる…と、
    なにやら秘密がいっぱいの世界。
    前半、世界観の説明がまだろっこしいけど
    この説明がないとこの話が分からない(笑)

    呪力を得た早季(10歳)は仲間と5人、
    夏季キャンプの最中好奇心で
    入ってはいけない地域に入り禁忌に触れてしまう。
    禁忌に触れた事を清浄寺の離塵に知られ
    その場で早季達は呪力を封印されるが、
    その後バケネズミの闘争に巻き込まれて
    離塵は死亡、逃げる途中に仲間とバラバラ…
    早季は覚と2人きり呪力ないまま逃げ惑うことになる。
    ハラハラドキドキの展開で面白い(〃艸〃)ムフッ

  • 上中下巻で1500ページのうち、上巻読了。
    これは面白い。

    事件の全てが終わって10年後に回想、という形で書かれているこの小説は、語り手の早季がまだ小学生の頃から始まる。
    昭和の日本のような風景。
    公民館から拡声器を通してドボルザークの「家路」が流れてきたら、外で遊んでいた子供たちは家に帰らなくてはならない。
    それは絶対的な決まり事。

    注連縄で囲まれた町。
    穢れが侵入することはないとはいえ、夜はやはり危険なのである。
    悪鬼。業魔。バケネズミ。

    悪いものは外からやってくる。
    大人が呪力で守ってくれる世界は平和で、清潔で。

    それはもう胡散くさい以外のなにものでもない。

    一度断絶してしまい失われてしまった文明に似せたこの世界は、ほぼ呪力で成り立っていると言っていい。

    小学校から上の学校に進学し、幼なじみたちと一緒に成長する早季。
    呪力の発現が進学の唯一の条件なのだ。
    呪力をうまく使えない子、また、ルールを破ることに罪の意識をもたない子などは、いつの間にか姿を消す。

    最大の行事、夏季キャンプが始まる。
    子どもたちだけでカヌーに乗って利根川を遡り、テントを張って七日間を過ごすというもので、八丁標の外で行われるそれは興奮と緊張を子どもたちにもたらす。

    川辺の動物たちの観察をしながらカヌーを漕ぐ早季たちは、なんとか伝説の動物を見つけることは出来ないかと考え始める。
    この世界は、割と伝説と生活の場が近くにあるので、危険だと言われる辺りをちょっと覗けば見つけることは出来るのではないかと思ったのだ。

    ちょっとだけ。
    それが、どんなに危険なことだったのかを知りもしなかったし、自分たちの力に自信を持ち始めていた頃だったから。

    不定形に伸縮し、七色の光を点滅させている「ミノシロモドキ」を見つけた彼ら。
    なんとか捕まえてみると、「ミノシロモドキ」の正体は、国立国会図書館つくば館だという。
    「ミノシロモドキ」の語る人類史は、彼らが大人から習ったものとは全く違うものだった。

    許されたルートから外れた彼らは大人に見つかり呪力を取り上げられてしまう。
    そして風船犬の爆発により、呪力を持つ大人が死んでしまった後、丸腰の彼らはバケネズミの抗争に巻きこまれ…。

    というのがざっくりとしたあらすじ。
    これが、とにかく細かく描写されているために、事実なんじゃないの?ってくらいリアリティがある。
    突然変異のようにある能力だけを突出させて進化した動物。
    呪力で行うこと。手作業で行うこと。

    小さな謎は、早季たちの成長とともに少しずつ明かされる。
    しかし大人が隠しているような大きな謎は、まだ明かされてはいない。
    続きを早く読みたいと思う。

  • 世界観をつかむための内容がメインだったため、評価は3にしたけど、これから楽しくなりそうな感じ。
    出てくる生物のイメージが湧きにくかったけど、アニメ版のホームページに何種類かは載っていたため、それを見ながら読んだらイメージが湧きやすかった

全868件中 121 - 150件を表示

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新世界より(上) (講談社文庫)のその他の作品

新世界より (上) 単行本 新世界より (上) 貴志祐介

貴志祐介の作品

ツイートする