新世界より(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 876
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768535

感想・レビュー・書評

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  • 最初の印象は宮崎駿のアニメを連想した。
    読み進むうちにどんどん加速度がついていく感じ。

  • 貴志祐介さんはやはりどこか狂気じみた才能の持ち主だ。
    千年後の世界より、さらに千年後の同胞に向けられた語り。
    超能力を持つ人間ばかりの集落、その人間を神と畏れ労働力として使われているバケネズミ、ミノシロや風船犬、カヤノスヅクリ等得体の知れない生物たち…この不気味な世界で何が起こるのか。伏線がはりめぐらされている気がする上巻、読了。

  • 貴志祐介の最高傑作と聞いたから読んだけど、そうかな…?
    クリムゾンや黒い家の方が好きだな。
    余計なうんちくというか、生物やらなんやらの描写が詳し過ぎて前半読むのが辛かった。
    設定練り込んでるのね、てのは分かるんだけど。
    最後の方は勢い付いてきてグイグイ読めたけど、主人公が最後まで好きになれなかった。
    でも平均すればまぁ面白かったかな?という感想なのは、さすが貴志祐介という感じ。

  • 長い長い物語。独特の世界観を説明するための、前置きにあたる部分がまた長い。ここで挫折する人もそれなりにいるのでは?と思いますが、のれれば一気に読破できるようにも思います。

    以下、下巻までの感想を一気に。

    遠い未来、人口は激減、科学技術は衰退し、人々は「呪力」という一種の超能力に頼って生きている。争いごとのない、穏やかで平和な世界は、徹底的に管理された歪で冷酷な世界でもあった。子供の頃の冒険が、世界をあげて隠してきたその秘密を少しずつ紐解いていく。

    バケネズミという知能の高い生き物の争いを発端に、町は空前前後の危機に襲われる。しかし、人間達にはそれに対抗する術はなかった。

    主人公の回想という形式が、決死の戦いに挑む彼女が無事だったことのネタバレになってしまっています。その他にも、設定の粗が随所に・・・

    ただ、圧倒的な力をもってしまった人間の驕りとか、無意識の差別意識とか、支配欲とか・・・誰もがおそらくもっているであろう、人間の醜い部分の恐ろしさと、それを隠したり押さえ込んだりすることで生まれるゆがみの危険性とか、まかり間違えば、誰にも手のつけられない世界が生まれてしまうのかもしれない、という危機感とおぞましさのようなものが、読後感にゆらゆらと立ち上ってくるような読後感です。

    しかし、一番おぞましいのは、作品中の「教育」、「倫理」という言葉ですね。

    痛い表現、グロい表現が随所に。なのに登場人物たちは、あんまり気にしてなさそうな感じ。前半はそうじゃないように思うので、生きるか死ぬかの場面では気にならなくなる、ということなのか、だんだん麻痺してくるということなのか・・・。たとえば、奇狼丸の扱いはそんなもんでいいの? その判断に、後悔はないの? そういうところにも空恐ろしさを感じます。けど、たぶんその辺までは作者は意図しておらず、表面的になぞっただけのような。その点、ちょっと物足りない。

  • 最後の一文で、夜中に発狂した。

    「中巻に続く」

    上下しか借りてねぇーー!!
    まさかの三部作、皆さんお気をつけてください 笑

  • 1000年後の世界。
    人間の中で特殊な能力を持った人たちが、戦争を起こし、世界を支配してしまった。そのとき、支配する側と支配される側の人たちはどのようになったのか。
    はじめは、何を言っているのか分からなかったけど、読み進むにつれて、だんだんとのめりこんでいくような話だ。
    全3巻

  • どこかのブログで絶賛されてたので読んでみた。
    SF読むの久しぶりな気がする。
    後半になって展開が面白くなってくるので、中・下巻が楽しみ。

    「あなたは、他人の痛みを、我がこととして感じられる人です。そして、よくよく肝に銘じてください。その痛みこそが、人と獣とを分かつものだということを。」

  • 面白かった。総評を下巻に纏めます。

  • 前半が、割りと読まなくてもあまり困らないような箇所が多い。
    半分を越えた辺りから、だんだんメインの話にはいっていく。そうなると、どんどん読み進められる。

  • 前知識としてアニメは見たのですが、やっぱ原作のほうが内容濃そうです。

    世界観にグイグイ引き込まれてます。
    中巻に続く。

    以下、あらすじ
    ============
    ここは汚れなき理想郷のはずだった。
    1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
    著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説!

    子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
    いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!

    第29回日本SF大賞受賞

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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