新世界より(中) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.13
  • (1507)
  • (1611)
  • (724)
  • (110)
  • (18)
本棚登録 : 12462
感想 : 718
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768542

作品紹介・あらすじ

町の外に出てはならない-禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。外界で繁栄するグロテスクな生物の正体と、空恐ろしい伝説の真意が明らかにされるとき、「神の力」が孕む底なしの暗黒が暴れ狂いだそうとしていた。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 町の外側の世界を見てしまった子供達。バケネズミの攻防。大人達の隠している世界の過去。先史文明の遺産。知ってはいけない事を知ってしまった彼らは、ようやく町に帰り着く。
    彼らは、自分たちの記憶までも操作されている事に気がつく始める。そして、恐る業魔の危険を排除する為、危険視された子供の排除をしている事を知る。排除されると気づいた子供2人は結界の外側で生きる事を決心する。
    ヒト以外の生物は、呪力を持たない代わりに、大きさ形状など独自の発達をみせる。
    図書館の自走型端末“ミノシロモドキ”は、ミノウミウシに擬態したものらしいけど、自走して図書館が来てくれたら便利だけど、ビジュアル的に使いこなせないなあ。
    下巻で、2つの伝奇が絡んでくると期待する。

    • 1Q84O1さん
      おびのりさんのレビューを読んでると、こんな内容だった!って思い出して来ました(^^)
      いよいよ下巻ですね♪
      おびのりさんのレビューを読んでると、こんな内容だった!って思い出して来ました(^^)
      いよいよ下巻ですね♪
      2023/03/29
  • 14歳には過酷な新世界です。

    悪鬼や業魔になってしまうのか?
    Xか早季か、はたまた他の誰かか。

    飛躍が過ぎるかな。
    いや、だって新世界だから、何が起こってもおかしくないぞ。
    結末やいかに・・・

    下巻へ

  • グロい。でも、この世界にどんどん引き込まれていく。

  • 次々と明かされる真実に読む手が止まらなかった。人間が超能力に目覚めた場合、社会が力とどう向き合ってゆくのか。悪鬼や業魔を含め、その部分が緻密に考察されていて圧倒された。中巻の時点で文句無しの名作だった。

  • 誰が真実に近いのか。人間はどこへ進もうとしてるのか。バケネズミ怪しい…バケネズミの視点から人間を見れば、そりゃ恨みも積もるだろうな。いい加減、大人も信用できなくなってきた。
    ミノシロモドキにもう一度会わせてほしいな。色々聞きたい。そして唐突な性描写には戸惑ってしまう笑
    妙に狭い地域に限定された話だけど日本やアジア、世界はどうなってるんだろう。日本の人口も5万人足らずという話もあった。果たしてこんな町の存在が成り立つものだろうか。

    主人公は町、大人、人間の真実を突きつけられる。そして実験対象になっていた主人公は自らの意思で抗うことを決意する。

    愧死機構(きしきこう)と言われる遺伝子に組み込まれた、攻撃抑制機能により、人は人を殺せない。
    その機能が正常に動作しない人は悪鬼と呼ばれ、自らの力をコントロールできない人は業魔と呼ばれる。
    どちらも処分対象であり、教育委員会の決議により抹殺され、人々の記憶からも消される。
    残酷ながらも、人類が生きるために作られたシステムだった。

    失われた記憶が主人公達を核心へと進ませる。
    下巻へ進む。

  • 上巻では5人の冒険譚の結末が、この巻では町を取り巻く環境が明らかになってくる。
    早季と覚はどんな道を進んでいくのか?下巻にGO!

    作品紹介・あらすじ
    町の外に出てはならない-禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。外界で繁栄するグロテスクな生物の正体と、空恐ろしい伝説の真意が明らかにされるとき、「神の力」が孕む底なしの暗黒が暴れ狂いだそうとしていた。

  • H29.12.22 読了。

    ・悪鬼、業魔の正体とは。5人の仲間たちの運命は。教育委員会、倫理委員会、バケネズミ、不浄猫などなど。
    独特の世界観が後巻、どんな物語の終焉が待っているかを期待させる展開は、読んでいて面白い。
    後巻も楽しみ。

  • 1000年後の日本。
    人間は『呪力』を手に入れた。

    禁を犯して、町の外に出た、早季たち1班5人。

    1班から1人また1人と姿を消して行く。
    危険な兆候をみせたもの、『呪力』の能力が劣るもの…

    残された者は記憶を消され、何事もなかったかのように。
    そこまでしないといけないのか…

    徐々に秘密が明らかになっていく…

    子どもたちの『呪力』は使い方を間違えば、核兵器にも勝る…
    『呪力』を抑えきれなくなった瞬は…
    ゴウマカ…
    異常な進化を遂げた生物にも『呪力』が影響していたのか…
    だんだん繋がってくる…

    バケネズミ、もともとは何なんだろう…
    もとの世界はなぜなくなったんだろう…
    日本の人口が5万人??

    いよいよ最終巻へ。

  • 【感想】
    上巻を読み終わった後、続きが気になって間を置かずにすぐに読み終えました。
    窮地から帰還し、封印された呪力を取返すことに成功した早季たち。
    無事日常に戻れたかと思われたが、そんな中、グループ一の能力を持つ瞬が業魔化してしまう。
    また、親友である真理亜との別れも・・・・

    結局は、保守的な大人たちの為に子どもが選別されていく。
    勿論、組織の存続の為とはいっても・・・・
    こういった事が積み重なって、上巻で書かれていた「最悪の状況」へと世界は進んでいったのでしょう。

    上巻に引き続き、世界観もキャラクターも設定も非常に完成度の高い1冊でした。
    ただ、上巻に続いて、「この時は、〇〇のようなことを想像もしていなかった」など、期待を煽る記述が本巻にも多かったのには些か閉口(笑)
    ちゃんと伏線回収しているんだけど、そんなに期待煽られちゃうと、気になりすぎて読むことを中断できなくなるんですけど・・・・

    この勢いのまま、下巻も読みます。

    【あらすじ】
    町の外に出てはならない――
    禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。
    記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。
    外界で繁栄するグロテスクな生物の正体と、空恐ろしい伝説の真意が明らかにされるとき、「神の力」が孕(はら)む底なしの暗黒が暴れ狂いだそうとしていた。


    【引用】
    1.「呪力は、常に漏れ出している。僕らは、ある意味では無意識の命ずるままに、周囲の世界を改変し続けているんだよ」
    「八丁標は『穢れ』、つまり漏出した呪力を外に放出するための心的装置なんだ」

    2.瞬が業魔に・・・
    呪力の漏出が止まらないんだ。それも、どんどん激しく、制御不能になりつつある。
    無意識の暴走により、呪力の異常漏出が起きて、周囲のものすべてが破壊的な影響を受け、異形化してしまう。
    これが橋本・アッペルバウム症候群だ。
    僕は、業魔になったんだよ

    3.真里亜からの早季への手紙
    町を離れてみて、はっきりとわかったことがあります。
    わたしたちの町は、異常です。
    そうは思いませんか?町の安定と秩序を維持するために、子供たちを殺し続ける町が、人間の社会としてまともでしょうか?
    ミノシロモドキの話では、今の状態に至るまでに、血みどろな歴史があったということでした。
    でも、今の町は過去のどんな暗黒時代と比べても、自慢できるような代物じゃないと思います。

    それは、大人たちが、心の底から、子供たちを恐れているという事実です。


    【メモ】
    新世界より 中


    p97
    自ら真言(マントラ)を唱えることで呪力を取り戻したときには、してやったりという気分だった。
    タブーを犯しながらも、まんまと大人たちを出し抜き、ついに再び神の力を得ることができたのだから。

    それが、とんでもない錯覚であるとは、想像だにしなかった。


    p187
    「呪力は、常に漏れ出している。僕らは、ある意味では無意識の命ずるままに、周囲の世界を改変し続けているんだよ」

    「早季は一体、八丁標(はっちょうじめ)は何のためにあると思ってた?外から何かが襲ってきた時、あの注連縄(しめなわ)が防ぎになると思うか?
    八丁標は外敵ではなく、内なる敵に対処するために作られたんだ。この場合の敵は、絶えず漏出している僕らの呪力だ。悪鬼にせよ業魔にせよ、僕らにとって恐怖とは、内からやって来るものなんだよ」

    「八丁標は『穢れ』、つまり漏出した呪力を外に放出するための心的装置なんだ」


    p190
    「わかるだろう?これが、僕におきたことの結果なんだよ。
    呪力の漏出が止まらないんだ。それも、どんどん激しく、制御不能になりつつある。無意識の暴走により、呪力の異常漏出が起きて、周囲のものすべてが破壊的な影響を受け、異形化してしまう。これが橋本・アッペルバウム症候群だ。
    僕は、業魔になったんだよ」


    p418
    ・真里亜からの早季への手紙
    町を離れてみて、はっきりとわかったことがあります。
    わたしたちの町は、異常です。
    そうは思いませんか?町の安定と秩序を維持するために、子供たちを殺し続ける町が、人間の社会としてまともでしょうか?
    ミノシロモドキの話では、今の状態に至るまでに、血みどろな歴史があったということでした。
    でも、今の町は過去のどんな暗黒時代と比べても、自慢できるような代物じゃないと思います。

    それは、大人たちが、心の底から、子供たちを恐れているという事実です。

  • 上•中•下巻の感想です。
    カーリーさんがおすすめしてたので、購入して読み始めました。
    初めのうちはわからなかったけど、10ページ程読んで、過去に読んだ作品ということに気づきました。
    3巻あるし、前に読んだ時はなぜか疲れたような記憶があるので、このまま進めるか悩みましたが、ちょっと続けたら止まらなくなり、完読。

    黒い家を思い出すような、追い詰められる恐怖が、そして後半は生きる者として考えさせられました。

    やっぱり疲れた。

全718件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

貴志祐介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×