新世界より(中) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 7900
レビュー : 555
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768542

感想・レビュー・書評

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  • ますますバケネズミが非情なネズミ男に思えてくる。

    上巻の冒頭が早希の手記である事を言明しているから早希は生きている。覚もきっと生きている。

    バケネズミは…いなくてもいいかな…

  • ついに下巻をブックオフ100円コーナーで見つけ、上巻から読み始める事ができるようになった。

    中巻
    上を読了し続けて読み始めた中巻。
    3冊中一番ページ数が少ない本巻だったが、上ほどのワクワク感はやや薄れたものの、この作品の世界観には改めて感服する。

    いつものエロさが物語の最後に出てきて、さすがエロいハゲ親父(賞賛)の貴志祐介である。

  • 迫ってくるようなスリル、臨場感。物語が核心に近づくにつれてどんどん引き込まれていく。ファンタジーなのに、リアルな設定。別世界のようで、私たちの世界にも実際にあり得そうで、ときどき背筋がぞくっとする。

    上巻とは比べ物にならないほど一気に加速していくスピード感が心地よかった。

  • すごい勢いでよんでしまった。

    瞬のところを読んで。
    女の子のところを読んで。
    Kのところを読んで。

    何が正しいのだろう。
    誰の判断が正しいのかって。
    守は処分されるべきなのか否か?
    100人の犠牲より1人の犠牲?

    人間の考えることが恐ろしい。
    排除するのが正しいのか。
    共存するにはどうすればいいのか。

    読むの怖いけど。。続けてよむぞ下巻!
    これ読み終わったら心に優しい本を読むんだ…絶対…←

  • 著者:貴志 祐介
    発行日: 2011/1/14
    評価:★★★★☆  (所要時間:2.5時間)
    読破冊数: 27/100冊


    ■こんな人におすすめ

    ・怖い思いをしたい人
    ・不気味なものを見たい人
    ・純粋な仲間を思う気持ちを味わいたい人

    ■概要

    受賞歴
    第29回(2008年) 日本SF大賞受賞

    内容紹介
    プラチナ本 OF THE YEAR 2008『ダ・ヴィンチ』第1位

    恐怖とは内から芽ぐむ。
    人間の心から出た膿が、社会を、自らを異形化させる。

    心に埋め込まれた暗示が、都合の悪い記憶が蘇るのを妨害しているのだろうか。知らない方が安全――でも。警告は繰り返される。

    町の外に出てはならない――禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。外界で繁栄するグロテスクな生物の正体と、空恐ろしい伝説の真意が明らかにされるとき、「神の力」が孕(はら)む底なしの暗黒が暴れ狂いだそうとしていた。(amazonより)


    ■この本から学んだこと

    ・「ねえ。もう一人、いなかった・・・?」
    このセリフだけでサッと鳥肌が立ち、目が醒める感覚があった。

    本当に怖いし不気味。

    見えない無意識に対する恐怖心。
    腐ったリンゴを排除しようとする、町の機関や規則に対する恐怖心。
    大人が子どもの若さ故の自制心の未熟さに抱く恐怖心。
    動物が力の敵わない人間に抱く恐怖心。

    ここに出てくる人物たちは、
    いつも何らかの恐怖心と背中合わせだ。


    ・「鎖は常に、一番弱い環から破断するのよ。
    私たちは常に、一番弱い者に対して、気を配らないといけないの」

    この言葉に納得。

    昨今の大きな企業など、まさにこの言葉を忠実に再現している。
    身体や精神を壊した人たちに対して異常なまでに手厚い待遇をし、神経質に気にかけているのも見かける。
    会社があることないことで訴えられたらたまらないから、
    そうなるのも無理はないだろうが
    本当に壊れてしまった場合はいざ知らず、
    それを利用しようとする人間の心は、本当に弱いのか。本当に壊れているのか。
    そして気を配る側の人間の苦労は、どこへいくのか。


    ・「(唇の)その柔らかさを、いったいどう形容したらいいのだろうか」

    中巻では、上巻よりもリアルに具体的に性行為の場面が何度か描かれている。
    だが、これがまたいやらしさがなくナチュラルだから不思議である。

    覚と瞬(どちらも男)が始めるところなんてまるで子犬がじゃれあっているみたいだし
    早季と真理亜(どちらも女)の最後の長いキスなんて、涙が出そうになった。

    男女がどうとか、性交がどうとかより
    「仲間」「信頼」の感覚が先にあるからなのかもしれないが
    性行為をこんなにあっさりと書く小説を、私は初めて見た。

    新感覚の、「新世界より」である。

  • 松風の郷の変貌ぶりは背筋が凍るような心理的恐怖、違和感、
    つぎつぎと起こることへのヒロインの無力感、焦燥感、
    そしていままでの謎への核心へ迫る話。
    内容が多いなか早いテンポで話が展開していきます。
    しかし、こんなに死にそうになるヒロインは久々です。
    心理的にグロイ描写もこわい。

  • 上巻で張り巡らせた伏線や世界観の謎が、この巻で一気に解き明かされる。正直、下巻まで引っ張ると思っていたのでこれは意外だった。だが面白味を損なうことなく、明かされた謎が悲劇的結末を予感させながら下巻へと続いていく。主人公の初恋の人を介しての関係は美しく、それでいて切ない。

  • それ、必要?と思う設定や筆致。SFの王道を踏襲しているようなパターンを感じさせつつも独創性がある…という意味では評価に値するし面白いと感じても良さそうだけど、そこはかとなく感じる浅薄さは何なのだろう。厨二病感。何かに似てると思ったら、バトルロワイヤルだ。流石に格が違って失礼かと思いつつも、書きたいものを書くための設定という感じが同じ感想を抱かせる。やはり厨二病。アンバランスで洗練されてない感じ。
    こきおろしているようだけど、つまらないというわけではない。なので、やはり評価は3。

  • 倫理の規定、本能、正義ってなんだろう。千年後の人に、私たちはどれだけ野蛮と言われているのか、想像できないってことは、とりも図らず、今生きるだけでどれだけの野蛮をしているかも、知らないんだなと気づいた。それ以上のことを構想している著者の超越的視点には脱帽する。

  • 登場人物達の苦悩や起こる出来事が、読み進めていくのが苦しくなるほど 繊細に丁寧に書かれている
    さすが貴志さんだなぁと
    読みごたえも十分あって早く下巻を読みたいと思う
    最後まで展開が予想できないため どうなるか楽しみだ

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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