絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか (講談社文庫)

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  • 講談社 (2011年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (189ページ) / ISBN・EAN: 9784062768658

みんなの感想まとめ

身近な自炊の楽しさとリアルな日常を描いた作品は、著者の素朴で自由な料理観を通じて、読者に共感を呼び起こします。雑誌の連載を基にしたこの本では、肩ひじ張らない適当さが魅力で、料理の腕前以上に、日々の食事...

感想・レビュー・書評

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  • 雑誌の連載で絲山さんが身も心も削って書いていたらしい、自炊のお話。自炊らしい適当な感じで全く肩ひじ張らないし、めちゃくちゃおいしそうすぎてお腹が空く、ということもないかも。それでも久々に豚キムチ作って食べたくなった。

  • 解説:清水陽介、『豚キムチにジンクスはあるのか』(マガジンハウス2007年刊)の改題

  • 数年前に購入して、何度も読んでる本。
    特にレシピを作ってみたりするわけではないのに、気がつくと読み返している。
    絲山さんはたぶん料理がうまい人なんだと思う。だけど、作中において絲山さんが自分のためだけに作る自炊料理にはなんとも言えないリアルなテキトーさがあって、そこが面白い。
    ぶっきらぼうで時に繊細さのかけらもない言葉遣いのなかに、連載のために真冬に毎食そうめんを食べ続ける生真面目さや、トラバタって(好きな人ができて)食事が全く喉を通らない、挙句好きなひとにもらった卵を食べまくり絶賛する女子高生みたいな可愛らしさに作者の人柄が見えてくるような気がして、絲山ファンとして大変楽しめる一冊。

  • 美味しい料理ができたばかりだけではなく失敗もあけっぴろげに書いています。
    文章自体も竹を割ったような感じで堅苦しくありりません。
    だから堅苦しくなく読めました。

    私はこの作家さんを勉強不足で知りませんでした。
    だから鬱って言葉がやたらでてくると思って調べたら精神疾患を患っていたんですね。

  • 2015/07/14 読了

  • 【本の内容】
    真冬に冷やし中華に挑戦して惨敗し、締切と格闘しながら、満腹になれる丼を五連発で作る。

    さらにはあまり食べないエスニック料理の食材を集めて悪戦苦闘、そしてオリジナルの豚キムチに舌鼓を打つ。

    群馬県高崎市在住、一人暮らしの著者による試作に試作を重ねた毎日。

    時に切なく時に笑える傑作料理エッセイ。

    [ 目次 ]
    力パスタ
    冬の冷やし中華
    大根一本勝負
    すき焼き実況中継
    GoGoお買い物
    丼五連発
    蕎麦屋で飲む酒
    デパ地下チャーハン
    豚キムチにジンクスはあるのか
    春の日記〔ほか〕

    [ POP ]
    気に入ったものを食べ続ける、インスタント食品にひと手間かける、オリジナルメニューに挑む、季節感を無視……。

    自由業のひとり所帯ならではの食事作りエッセーから伝わるのは「料理」というよりは「炊事」と呼ぶにふさわしい日々の営みである。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 鬱なあなた、食いっぱぐれるほど忙しいあなたに、一番簡単で一番ボリュームがあって一人分の量の増減が簡単で材料買い置きができて、しかも嫌な世間を忘れられる空前絶後百鬼夜行天網恢々疎にして漏らさずスーパーエコノミカルグレイテストリミテッドなおすすめ料理、それはズバリ豚キムチです。他の何にも負けない自信を持って申し上げます。(私ってほんとに鬱かよ)
    (P.68)

  • (192P)

  • 再読
    hanako連載自炊料理エッセイ

  • 『Hanako』に2006年1月から1年間連載された、絲山秋子さんの自炊日記。彼女は当時、群馬県高崎市で一人暮らしを営んでおり、折に触れ群馬の産直野菜を礼讃しつつ書いている。絲山さんといえば、私にはお仕事小説のイメージが強く真面目な人(でも、ちょっととぼけたところもある)という印象だが、このエッセイでは別の意味での真面目さやひたむきさが伝わってくる。お料理は奇妙(?)なものが多いようだ。真っ黒な「力パスタ」に始まり、「冬の冷やし中華」と続くことからも想像がつくだろう。自画自賛のお料理だが、私にはあまり…。

  • 絲山さん、いつもながら小説作品はクールなのに実物が面白すぎます。
    言葉遣いも女性としては全くダメなところは絲山作品を知らずに本書だけ読めば敬遠してしまいそうですが、自分としてはこのギャップがクセになります。

  • 東海林さだおと比べるのは酷であることはわかっているけれど、同じ食べ物についてのユーモアエッセイでここまで力量の差が出るのか、とびっくり。
    その面白くなさには、ある種の痛々しさすら感じてしまう。

  • 炊事エッセイ。

    絲山さんはやっぱり変わった人だ。
    面白かったし、美味しそうなのもあったけど
    夜読むものではなかったみたい。
    お腹が空いてくるから。。

  • いとやまあきこさんだいすきです。
    エッセイももちろん!

    このなかのりょうり、
    いくつか作りました。

  • ★★1/2かなあ。。。
    糸山秋子って、本当に料理好きなんだな。
    色々なバリエーションを作ろうってところがえらい。
    サラダニソワーズ、食べたくなった!!

  •  豚キムチ…。
     おいしくないわけではないけれど、キムチに豚肉が入っているだけかなあ…。
     『絲的炊事記』に収められ親本のタイトルにもなっている「豚キムチにジンクスは
    あるのか」を読んで、おいしそうで簡単そうだったので、自分で作ってみた。
     けれど、「豚キムチ」という料理ではなく、炒めた豚肉が入っているキムチという
    感じ。
     期待が大きかっただけに、ちょっとがっかり。

     『絲的炊事記』は、絲山秋子の〝作れる〟料理エッセイ。
     作家の料理エッセイというと、どこそこに行きどこそこの店でこんな料理を食べた、
    などと語られることが多い。
     しかし、このエッセイのおもしろさは、作者が身体を張って料理を作っていること。
     身体を張って料理を作る、とはどういうことか。
     冬に冷やし中華を作り続ける(もちろん食べ続ける)。
     いろんな味のチャーハンを楽しめたらいいのにと思いつき、デパ地下でお総菜を買
    い、ご飯と合わせ炒め、作ってみる(もちろん食べる)。
     イカとブロッコリーの炒め物、マグロタルタルステーキ、菜の花の辛し和え、焼き
    鳥、エビチリソース。
     あとは、高さも幅も20センチはある一袋1000円の舞茸を3つ買うとか(もち
    ろん、それで料理を作る、食べる)。
     自分の買ってきたもの、作ったものに責任感があるというのか、覚悟があるという
    のか、なんだか作者の書く小説と通じるものがある。

     作品で取り上げられた料理を作ってみて、今ひとつということは、大河家族料理マ
    ンガ『クッキングパパ』でもあった。
     クッキングパパの荒岩さんが、「うまいぞ!」と言っているのに、できたものは、
    うーむ…。
     こういうことって、本の世界でもある。
     あの人が、おもしろい! って書いていたのに、読んでみたら、うーむ…。
     逆もある。すすめた本が、あんまりだった…。読めなかった…。
     でも、まあ、人の好みはそれぞれだから(と言い訳をする)。
     

  • 本の雑誌増刊「2011年度 文庫ベスト10」

    9位

  • 芥川賞作家の絲山秋子さんのエッセイ集です。体を張った『食』への作者の挑戦をぜひ読んでみてください。日々の献立にもきっと役立つでしょう。個人的に、連載再開を願っています。

  • 絲山秋子の文章が男前すぎてぜんぜんおいしそうでない自炊エッセイ。嫌いじゃないです。

  • 一人暮らしの人必見。
    簡単創作メニューがたくさん載ってます。
    絲山秋子のエッセイを楽しむもよし、レシピとして参考にするもよしの一冊☆
    個人的には、文庫になる前の題名『豚キムチにジンクスはあるのか』の方が好き。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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