- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062768689
作品紹介・あらすじ
周囲の人間に不審な死をもたらす「死神体質」の兄・美樹と、発生した事件を解決する「探偵体質」の弟・真樹。変わり者のミステリー作家が孤島に建てた館・水鱗館に向かった二人は、案の定、不可解な密室殺人事件に遭遇する。双子の少年と新米刑事が活躍する人気シリーズの第一作。第37回メフィスト賞受賞。
感想・レビュー・書評
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内容及び雰囲気を含めて駄目な部類に入る。ミステリや推理小説としても中途半端。どこの部分に作品としての魅力を置いたか理解できなかった。
事件・トリックと水生生物の関わりは大いにあるが、ここまで水生生物の説明は必要かな?
でしたらもう少し登場人物の心理的な部分をきちんと描写して欲しい。登場人物に引き込まれる事も無く、トリックも、あっそ。ぐらいで読了。 -
薀蓄は楽しく読んだけど、なんかムリくりすぎない?
あ、はい。って感じで終わった。 -
本格を否定していくような本格っぽいものという感じかな。
ミステリというよりキャラ小説という印象が強い。
ミステリと思って読むと拍子抜けするかも。 -
一卵性双生児の美樹と真樹。個人的にこんな賢い若者は大好きだ。でも、難しい。セリフが全部、論文かと思うくらい。それでも、又この双子に会いたくて次のシリーズも読んでみたい。
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メフィスト賞受賞デビュー作。
特殊な能力?体質?を持つ兄弟の周りで起こる事件。
絶海の孤島、館に閉じ込められる招待客という本格を象徴する状況。
そして全てを壊す謎解きの場面。最終的に探偵を排除し解決を警察に任せるという超展開。
面白い試みで本格好きなら楽しめると思う。 -
辛口すぎて非公開。
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2015年7月1日読了。
2015年85冊目。 -
THANATOSシリーズ1作目。第37回メフィスト賞受賞作。
個人的印象は、さすがメフィスト賞、という感じ。
海洋生物への愛に溢れている、溢れ過ぎている。
本格ミステリーのようで、アンチミステリーのような。
人によって合う、合わないがはっきり別れそう。 -
薀蓄についていけなかった。
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最初はやたらめったら出てくる蘊蓄が鼻につき、キャラを立たせる為に、度を越えて人命を軽んじるような言動を双子に放たせているように思えて、不快に感じたりもしたのだけれど、最後まで読み終えて、(ミステリを、というよりかは、双子に何があったのか、というミーハーな?好奇心から)続きも読んでみたいという気持ちが湧いてきたのでした。
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『ヴァン・ダインの二十則』や『ノックスの十戒』など、ミステリーのあらゆる『決まり事』をぶち壊した推理部分は驚愕ものでしたが、根本的に本格ミステリーをおちょくっている感じで癪に障りました。
また、密室や双子トリックはアンフェア気味。魚や自然に関する蘊蓄は本筋にはあまり関係がなく、苦読する値打ちがありませんでした。
何だか著者が楽しんで書いたという感じのイタイ作品でした。 -
メフィスト賞受賞作だそうだ。
当時の書評で「本格ミステリーを真っ向からぶっつぶすミステリー」みたいな評価をされたそうだが(文面のとおりではない)そんな感じ。
本編と関係ないうんちく(まったく関係なくはないけど)部分が長い小説が苦手な人はあんまり好きではないんではないかな~と感じる。 -
メフィスト賞受賞作だそうだ。
当時の書評で「本格ミステリーを真っ向からぶっつぶすミステリー」みたいな評価をされたそうだが(文面のとおりではない)そんな感じ。
本編と関係ないうんちく(まったく関係なくはないけど)部分が長い小説が苦手な人はあんまり好きではないんではないかな〜と感じる。 -
また騙された…いつも双子もの読んで騙されているのに…
密室トリックも生物云々も(私にとって)難しかったが全体としては面白かった。こるもの作品は初めて。
次も読もうか、検討中。 -
3-
ただ“美少年”と書けばそれだけで美少年になってしまう。
小説って不思議。
本格を否定しているように見せかけておいて実は何も否定していない。物語内ルールに則ってあくまで論理的に出来事を説明していっているにすぎない。見せかけの否定と根本的な肯定がまるで循環しているかのような構造こそが本作の狙いなのではないかと感じる。まるでモナコ水槽である。いやむしろウロボロスかもしれない。
ただその説明がくどい。地の文は語り部である刑事の一人称視点で、終始つっこみを入れながら説明する形を取る。まるで知人のブログを読むような気恥ずかしさがある。もう少し緩急があると良いのだが。終盤になると断定型を取らなくてもよいところでもひたすら断定型で言い切るので、胡散臭さが増し、詭弁と取られかねない。故に説得力が下がる。そんな説明を終盤繰り返すものだから余計にくどく感じる。この繰り返しは強調というよりも、単に著者の自信のなさの表れだ。
ちょいちょい差し込まれるサブカルネタはさむいし、満を持して開陳されるDSネタもバレバレだ。そもそも双子の立花兄弟といえば政夫と和夫だ。
ただまあお魚蘊蓄は結構面白かったが。 -
面白かったです。キャラクターや設定は、さすがメフィスト賞作品という気がしました。
ミステリなんだろうけど、悪く言ってしまえばキャラ萌え小説の感は否めない。双子と刑事さんのキャラクターが受け入れられない人は駄目だろうな、と思う。
私はわりと気に入りました。
ただ、主人公側の人たちはいいのだが、容疑者側というかミステリ作家陣の個性が薄くて誰が誰だかわからないという感じがしました。だから誰が犯人でも意外性がないというか…。そこがちょっとミステリとしては残念でした。
とりあえず続きは読んでいきたいと思います。 -
愉快痛快唖然茫然。
“本格”をぶっ壊せ!!
してやられたなぁ。 ガツンッときた。
長々とした薀蓄にはちょっと辟易もしたけど、そこから哲学に繋げたのはなかなか興味深かった。
第37回メフィスト賞受賞作。 これまたぶっ飛んだミステリーだった。