新装版 ROMMY 越境者の夢 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2011年1月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (488ページ) / ISBN・EAN: 9784062768696

作品紹介・あらすじ

そして歌声が残った――。大切な人を守るとは?
「こんなに切ない本格ミステリは、読んだことがない!」史上初・本格ミステリ大賞2回受賞の歌野晶午の名作が復活!!

人気絶頂の歌手ROMMY(ロミー)が、絞殺死体となって発見された。ROMMYの音楽に惚れ込み、支え続けた中村がとる奇妙な行動。一瞬目を離した隙に、ROMMYの死体は何者かに切り刻まれ、奇妙な装飾を施されていた――。一体誰が何のために? 天才歌手に隠された驚愕の真相とは。新本格の雄、歌野晶午の真髄がここに!

みんなの感想まとめ

人を魅了するアーティストの死を巡るミステリーが展開され、そこでの人間関係や社会の影が浮かび上がります。人気歌手ROMMYが絞殺され、死体が解体されるという衝撃的な事件が発生。警察に通報せず、周囲の人々...

感想・レビュー・書評

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  • 驚きは少ない。それは、時代が変わったからだと思う。発表当時に読んだらさぞかし衝撃だっただろう。時代が作者に追い付いた。先見の明があったんだろうな。

  • 3

  • 人気絶頂の歌手ROMMYが殺された。
    周りが目を離した隙に、死体は切断され一部を持ち去られていた。誰が、何故?

    手紙や歌詞や写真が合間にあり、まるで実際に存在した人物のように感じました。
    奇抜なメイクや衣装、ファンタジーなステージなど、想像するのも面白かったです。
    かなり前に書かれた作品ですが、今だときゃりーみたいな感じかな?

  • ROMMYが殺害された。

    サスペンスの為、早めに犯人はわかるのだが、犯人というか、解体者が何故、ROMMYの身体を切り刻んだか。

    ?と感じたところ全てが伏線となっており、最後の最後で、おお!となった。

    ROMMY、不器用すぎるよ。
    周りの人に対しての愛情をもっと伝えても良かったのではないのかな。

    まぁ、しかし、一番可哀想なのは、何も関係なかったのに殺された真鍋睦子さんだよね。

  • キャラクターに個性があり葛藤がありドラマとしての部分が面白く読み応えがある。殺人事件の部分はオマケのようなモノ。

  • B

    知り合いに勧められたから

    ROMMYという歌手が殺される話。

    歌野2冊目。

    もう一歩!
    完成度が高い。著者のレベルは高いと感じるが、凄い!と思うにはもう一歩何かが欲しかった。意外性のない優等生作。

    というか、サスペンスだからか?
    ミステリというほど、謎解きはしていない。

    もう一冊、著者の本を読みたい。
    一捻りやクセを入れてきたら、この著者面白くなるなと思った。

  • 殺人事件のトリック自体は拍子抜けするほど簡単なものでした。
    ただ、本書の見所はその先にある「ROMMYは何者なのか」と、「中村がROMMYを支え続けた理由」にあります。最近のミステリーでは主流とも言えるオチでやや温い感じでしたが、表紙や死体解体の理由、そしてROMMYの歌詞をも真相に絡めるところは流石だなと思いました。力作だと思います。

  •  ROMMYと呼ばれるトップスターの歌手のレコード現場で、ROMMYが殺害される。しかし、海外の大物スターであるフランク・マーティン氏が、コーラスをしてくれるということで、殺人があったことはコーラスを取った後にという流れになるが、その間にROMMYはバラバラにされ、胴体が亡くなっていた……。

     歌野晶午氏の作品はこれまで(ほぼ)時系列に読んできた。そして、このROMMYが氏の路線を変えた作品だとたくさん聞いてきた中で読んだのですが、確かにここまでの氏の作品の雰囲気とは全く異なっており、なるほどと思いました。
     これまでの氏の作品は本格を目指した作品で、信濃が登場しない作品もパターンがありました。この作品では、そのパターンのかけらがなく、これまでの氏の作品とは異なり、また登場人物たちの描かれ方などもだいぶ変わっていた気がしました。舞台がスタジオの中、ということになったからかもしれませんが……。
     そんなこともあり、新鮮な気持ちで読めたのですが、どうもポイントがわからずでした。東島が探偵役なんだろうな、と思うもののどうも彼に好感を持てませんし、ROMMYの過去を描くシーンが現場のシーンから間に挿入されますし、結果としてどれが主題なの? と思いました。
     犯人も、内部犯とほぼ前半で決まっているので、バラバラになったところでおおよその検討が付きますし、ぐだぐだ進行していたような印象も。
     ただ、それはすべてラストのためにとってあるものであり、ラストでは久しぶりに「えっ?」となりました。そこから、新展開があり、これまでの物語について納得。そこまで行き着くのは長かったですけど。
     そのストーリーは、解説にある「人口楽園」のくだりで理解しました。これが歌野氏の新しい道だとすれば、今後の作品も楽しみですが、推理部分を期待したいところ。
     本作もそんな感じでしたが、歌野氏の新しい一面をまず見れて楽しい作品でした。

  • 何故か最後に明かされる謎を知っても、スッキリ感もやられた!感も感じなかった。

    なぜだろう

    登場人物が無知すぎるからなのか。でもありえるか。

    自分の表現を理解してもらえない苦悩があったはずなのに、大衆に受ける音楽でデビューしたからか。そこ、受け入れられるんだ。

    うーん

  • 終盤にわかる真実についてはなんとなく、わかってしまった。でも、もう1つの真実には全く気づいてなかったので、そこそこ楽しめた。

  • ROMMYをレディ・ガガのイメージで読んだ。
    他のキャラは良くも悪くもありきたりな造形で読み進めやすかった。

    読み進めていくうちに増えていく疑問。
    ・なぜ杉下裕美は1000万円を持ち逃げしたか?
    ・なぜROMMYは見た目で判断されることを異常なまでに嫌い、派手な化粧をするか?
    ・なぜ中村茂はあのような行動に出たか?

    このすべてがたった1行で解決されるのは見事だった。
    そして新装版にあたっての作者コメントが巻頭にあった理由がよくわかった。
    ROMMYは確かに「越境者」だったんだなあ。

  • 本作はミステリー形式の人間ドラマという表現が適切かもしれませんね。
    ミステリーやホラーに登場する遺体バラバラ事件はえてして猟奇的なものや恐怖を演出する為だけの場合が多いが、本作では重要な必然性がある点が他の類書と趣を異にする。
    音楽を中心にした本作の金か芸術か?芸術家と芸人の違いはなにか?など身につまされるトピックスが描かれている。
    小説という形式は時に優れた哲学書や啓蒙書以上のインパクトを与えることがあるが、本作もそういうタイプの作品だったと思う。
    勿論ミステリーとしての醍醐味もあるが、それだけじゃない作品として多くの人にお勧めしたい。

  • 途中でネタバレ…orz
    もう少し楽しめたはずなのに。

    発表当時はショッキングだったと想像します。
    歌野ワールドの「はじまり」でしょうかー?

    読了:20120824

  • 彼が最後まで守り抜こうとしたROMMYの秘密とは・・・

  •  今読み終えると「おお!」って話だけれど(驚いているんだよ)、でもこれが元々出版された95年だと「おおおぉぉぉ!???」となっていたんだろうか。

     いやー。私はもう最初のビックリで「え?どういうこと?」ってなってましたよ。最後まで驚かされた。

  • このテーマをこの時代に設定して、本格ミステリーとして描いたのはすごい。
    初期はいわゆるただ、名探偵が事件を解くという懐かしき本格でしたが、今の歌野晶午に繋がる。
    本格は人間を描けないなんて言説はある意味、意味のないことだと思う。

  • カリスマ歌手ROMMYがスタジオで殺された。
    その日海外大物アーティストの収録があったため
    スタジオの出入りはタイトに警備され
    非常口はオートロックである。
    つまり外部犯ではない…と気づいたカメラマンは内部犯を疑う。
    そして目を放した隙にROMMYがバラバラ死体となった!なぜ!
    という確かに驚くがちょっと天外かなー作品。

  • 面白くないわけではないのだけど
    彼の他の作品のほうが好きだなあ。
    読んでる最中に面白くないわけではないけど
    読み終わった後に残念ながら残るものがないというか。
    ちょっと毛色の変わった2時間サスペンスみたいだった。

  • 95年発表の、歌野晶午のエポックメイクとなった作品の新装版。とにかくタイミングというのはやはり重要だなぁと思った。何故なら話の根幹はまるで容疑者Xだし、隠されていた重要なファクター(を軸に持ってきたプロット)も既視感がある。でも、それまでの信濃譲二シリーズから考えると確かに重要な転換となった作品に思う。構成が全く葉桜と同じだし…。ROMMYはLady GAGAを、FMはポールマッカートニーを思い浮かべながら読んだ。あと、新装版なのに誤植があってびっくりした

  • +++
    人気絶頂の歌手ROMMYが、絞殺死体となって発見された。ROMMYの音楽に惚れ込み、支え続けた中村がとる奇妙な行動。一瞬目を離した隙に、ROMMYの死体は何者かに切り刻まれ、奇妙な装飾を施されていた―。一体誰が何のために?天才歌手に隠された驚愕の真相とは。新本格の雄、歌野晶午の真髄がここに。
    +++

    ROMMYが殺された当日と、過去とを行ったり来たりしながら物語りは進み、読者はROMMYに対する理解を少しずつ深めていくことになる。それと共に、事件当日スタジオに集まっていた人びとのROMMYに対するスタンスも明らかになっていく。過去語りの部分では、ROMMYになる前の杉下裕美が描かれ、裕美と共にROMMYを生み出した中村茂が語られる。不遇な時代を乗り越えて絶頂に達したところでの事件だったことがよくわかる。歌野氏なので、どこかに仕掛けがないわけがないと目を凝らして読み進んだが、やはり意表を突かれることになった。ROMMYのパフォーマンスのわけは、そして中村のあの行動のほんとうの理由はそういうことだったのか、と頷かされるのだった。哀しく切ないが、深い深い愛の物語でもあると思わされる一冊である。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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